28 私の青春と日常は、破滅に向かう幼馴染と共に
自称幼馴染。冬川夏輝と私の出会いは、中学生の時だ。本人曰く小学生の時かららしいが、私が覚えていないためとりあえず無しとする。
足を怪我をして何もかもが上手くいかず、その結果周りの心配してくれている友達さえ失っていき、そんな自分が嫌になって自暴自棄のようになっていた時に、私は彼と冬川夏輝と再会した。
どれだけ冷たい態度をとっても、彼は私にしつこく絡んできた。そのやり方はかなり異常なものだったと思う。それでも、孤独だった私は本気で悪い気はしていなかった。態度では嫌がっていたが、まあ少しやりすぎな部分もあったが、私は離れていかず話してくれる彼との関係が心地よかった。
リハビリの時も、少しの入院の時も、彼は私の事を見てくれていた。でも、彼が私の相手をしてくれる度に、それと同時に疑問に感じていたこともあった。
私は冬川夏輝とほとんど一緒にいた。私は孤独だったから、それに気づいたのは彼のことが好きになった後の事だった。
私とずっと絡んでいた彼は、どうして私とずっと絡んでいてくれたのだろう。他の友人は、学校での関係は、一体どうしていたのだろうと。
そこで思い浮かんだのが、彼に関する一つの噂だった。私達の学年の間で、冬川夏輝に関する有名な噂話があった。
それは、彼がとんでもない酷い女たらしだという噂だ。なんでも、複数人の子に嘘の告白をしてまわっているという本当なら酷すぎる話の噂話だ。
私は特に気にしていなかった。所詮噂話だと思っていたし、彼に話しかけられ、その後の関係上での彼の印象がほうが強かったからだ。でも、好きになってしまい、彼のことをもっと知りたくなった後では話が違う。
私は気になり、彼に直接聞いてみることにした。そして、彼を知って私は、怒り悲しみ、そして冬川夏輝とどう絡んでいくかを決めた。
「絶対!ぜーーったいに!あなたの考えを変えてみせる!絶対におかしいから!そんな考え方……それを夢だというあなたも私は絶対に許さない!何がなんでも、あなたの考えを変える!好きだから、好きな人がそんな考えしてて、放っとくなんて無理だから!」
それが、私が冬川夏輝と大喧嘩の時に言った告白だ。
彼が私にそうしたように、今度は私が彼を惚れさせて考えを変えさせる。そう決意した日であり、この恋を何がなんでもどんな手を使ってでも叶えないといけないと心に決めた日。
好きになってもらうにせよ、嫌われて終わるにせよ、はたまたどちらにもならなかったにせよ、後悔して終わる恋にはしたくない。やれる事は全てやる。
「変わらないから、本当に時間の無駄になるから絡まない方がいい。いや、絡まないでくれ。」
下を向いてそう答える彼を破滅から救うため、恋する私は全呂疾走の日々を送ることとなる。
そして、この夏和狂花の恋が彼に追いつくのは、まだまだ先の話である。




