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きつねのお宿  作者: おとぼけ姉さん
3/3

花魁言葉と方言

3


つきねが2回手を叩くと


「はあい、わかりました〜」


きつねの耳の女の子たちが

どこからともなく現れて

可愛いらしい声で返事をした。



「つきね様持ってきました〜」



あつあつの湯気が立つ湯呑みを渡されて

私は持った瞬間、つい言ってしまった。


「あっ…ちんちんだわ!こりゃ!」


手伝いの女の子ふたりはえ?と驚き、

顔を見合わせている。

つきねはあらあら…と言う反応をした。


私は慌てて弁明する。


「いや違うんです!


私は三河の出で、

三河弁で熱いをちんちんと言うんです!」


つきねは面白いものを見たという感じで

口元を隠しながらくすくす笑っている。


「あらあらまあ」


「ちんちんだって✨

あつあつちんちん!」


面白い事を聞いたと

高い声で騒ぎたてる

お手伝いの少女たち



「め、めんぼくありませぬ」



「いえいえ


まぁ、わっちとしては

殿方の意外な部分を垣間見ますと、

少々わくわくするでありんすから、


お気になさらず、

秀長様」



「ちんちん〜わくわく〜」


「あらあら、

禿たちが悪ノリし始めたでありんす


「秀長様、

お前さん、しっかりしなんし、

早くお冷持ってきなんし」

は、三河弁でなんて?」


「それは…

おみゃさん、しっかりしてちょう。

はよ、お冷もってきてちょうだゃあ。

ではないかと…。」



「…という訳でありんすから、

早くお冷持ってきなんし

それと、あんまり主様からかって

ちんちん申すのやめなんし」



「はあい ちむちむ わくわく〜」


「あらまあ、

こういう状況はなんて言うんでありんすか?」



「わやじゃないかと…

わやわや」


わやわやとしつつも

テキパキとお手伝いたちが

御膳の支度が整えていく


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