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エデンの子供達  作者: 恋☆々
始まりの章
6/9

6.露見

主人公と彼らの戦いが始まります!

「これはどういう事なのッ!」

私は部下からもたらされた報告書が気に入らない

私の・・・エデンの民が行方不明になってるですって!?

どういう事?

何が起きてるっていうの!

愛しい・・私のアダム

この楽園は誰にも渡さないわッ!


でも、あの忌々しい女がいなくなってからというものアダムは目を覚まさない

まるで私を拒むかの様に近づけない

あの女になんて渡さない!


「マリアさまっ!大変です!

「何よ!うるさいわね!何があっていうのよ」

「それが・・・・」



俺達は昼間から堂々とこの地獄と呼ばれる場所から境界線の方へ歩いていく

獣や昆虫なのどの生物とフードを被った人が共に歩いていく

「ひっ!魔物よ!魔物が何でこんなところにッ!誰か!SSを呼んで!」

「そうだそうだ!でもおかしいわ!なんで人間と一緒に?」

「そうよ。そうよ」

わらわらと沢山の人間が俺達の前に集まってくる

そうだ・・もっともっと集まればいい!

エデンの民よもっと集まれ


「これは何事なのッ!」

「静まりなさい!マリアさまの前ですよッ!」と誰かが叫ぶ

「お前達!何をしているッ!このもの達を「黙れ!偽の聖女がッ!?」」

「なっ!この・・無礼者ッ!」と男が言葉を発した男に向かい武器を振りかざす

「おっと!お前、じゃじゃ馬だな~」と黒い髪に紅い瞳の男が割り込んできた

「貴様!邪魔をするなッ!」

「嫌だね!俺はお前を迎えに来たんだぜ?ミカエル」

「なっ!なぜ俺の名前を知っている!」

「知っているさ!」

「なぜだ!」

「それはお前の”マリア”さまに聞いてみな?なぁ・・・・クソ女?」

「ッ!?お前・・・まさかッ!?」

「マリアさま?」

俺は目の前のミカエルを抱き締めてそのまま俺達の陣営に連れて行く

「離せッ!・・・っん・・・ンン・・・」

男が俺の口にキスをすると何かを流し込んでくる

ゴクリ・・・ッ!?

「お前・・・・・ルシフェルなのか・・・?」

「おお。やっと思い出したか!バーカ」

「ルシフェル!会いたかった!」

俺はなぜ・・なぜ忘れていたのか!?

こんなにも愛しい俺の・・・・ルシフェル!

”どういう事だ?”

”え?何が起きてるの?あれは敵なのでしょ?”


「お前!何をした!あたしの愛しい子達に何を!洗脳か!」

”やだ・・怖い・・・”

”マリアさま・・・あれは敵なのよ!魔獣もいるわ”

そうだ。魔獣がいるのだ

私はマリアよ・・”聖母マリア”

「民よ!あれらは我らの敵!イヴという悪魔から生まれし悪魔の子!

 きっと我が息子達をさらい洗脳していたのでしょう!

 彼らを排除して息子達を取り戻すのです!」

”そうね!マリアさまのいう通りだわ!”

”そうだ!やつらを殺せ!”

民衆達もそれから俺達の兄弟達誰もが俺達に牙を向く

いいわ!そうよ!

イヴの子供なんて死んでしまえばいいのよ!



「相変わらず歪んだ聖母だな!」

「なっ!私は聖母よ!聖なる母よッ!」

「アハハハハハ。あんたが聖母?そんな訳はない

 


 なぜなら・・・・イヴこそが聖母。俺達の母さ」

周りがざわざわとどよめき出す

”イヴが聖女?”

”聖母はマリアさまよ!”

「ハッ!バカはお前達だ!マリアさまこそが我らの母!

 下らん事をいうお前は誰だ!顔を見せろ卑怯もの!」

「相変わらずですねーラファエル兄さん

 


 僕ですよ!シュバルツです」

バサッと落ちたフードからは金色の美しい髪が流れて天使と見間違うほどの美貌が現れた

「お前ッ!何故・・・ッ!」

何故・・・・そちら側にいる!

シュバルツはもっともアダムに近い顔と遺伝子を持った子!

私が子供を成す相手の一人のはずだッ!

「私の愛しい子。あなたは騙されているのよ・・さぁもどってらっしゃい!」

そう・・私の元にもどってらっしゃい

そう言うと彼は私の近くに歩いて来た

いい子ね・・そうよ!やはり私の言うことが正しいのよ

ふふふふ・・・戻ってきたら私の側においてあげるわ

「俺は騙されていたんです・・・・・・・お前にな!」

シャキンッと私の横を大きな刃物が通過してパラパラと髪が切れ・・頬が切れて血流れた

「なッ!お前!私の綺麗な顔にッ!殺してやるッ!」

「アハハハ!聖母が聞いて呆れる!醜い顔!まぁ・・・醜いのは心もだけどね~♪」

「おのれぇ!あの子を傷つけても構わないわッ!とらえなさいッ!」

何よ何よ!

顔がアダムに似てるだけで全然かわいくないわッ!

ああ・・・私の綺麗な顔に傷がッ!

男達が先程の男に殺そうと近づいた瞬間

”グルゥゥゥ・・・”と憎々しげに呻き声をあげた大きな獣が乱入して来たのだ

そしてあっという間に数人の男に飛びかかり地面に転がした

「ありがとう・・・」見目麗しい少年は獣に近づくと優しく撫でた

”どういう事?あの魔獣あの子を守ったわ”

”でも・・・どういう事?”

「あの子はもうだめよ・・・魔に見いられてしまったわ

 あの子はもう私たちとは違うのよ!

 さぁ・・・あの子を殺しなさい!魔獣から解放するために!」



「あんたが言う魔獣だっけ?そんなものは何処にいる?」

「何処にって・・・ここ・・・ッ!?」

さっきまで目の前にいたはずの獣はいない

そんなものは存在していなかったのだ

そこにいたのは金と黒の美しい一対がいるだけ


「あんたいつだって嘘ばっかりだ

 俺達民を惑わし、偽りの記憶を植え込んだ

 俺達から愛しいものを奪った


 お前一人の欲望のためになッ!

 お前が聖女だと?笑わせるなッ!」

「なッ!汚れたイヴの子の癖にっ!

 私は嘘なんていってないわ!」


「ほう?それはどうでしょうね?」

「何ですっ・・・!!」

また一人ぱさっ・・・とフードをはずすと・・

”””ウリエルさまっ!?”””

「そう。俺はウリエル・・・SSのウリエルだ

 なぁ・・・教えてくれよ

 俺達を欺き俺の愛しいイヴを俺から奪っていたのは何故だ?

 そして偽りの記憶を与えたのは何故だ?



そして父から何故母であるイヴを奪った?答えろ!悪女め!」

「イヴは・・・あの女は悪女よ!

 私はただ・・・お前達を守っていただけよ

 あの記憶はなくていいものだもの・・・」

「なくていい?


 違うだろ?あったらお前に都合が悪いだけだ!

 魔獣がなんなのか、どこから来たのか皆に教えてやれよ!なぁ・・聖女さま?」

「それは・・・・」

そんなもの答えられるわけないわッ!

このッ!どうして!どうして邪魔をするのッ!

「言えないのか?ほら・・民が待ってるぞ!」

”聖女さま・・・”

”どうしてなのですか?”

”聖女さまが答えられない訳ないわよねぇ?”

”大丈夫よ”

「民よ!魔獣はあのイヴという女から生まれたの!

 あの女が全ての元凶!皆であの女を倒せば魔獣ないなくなるわ!」

「・・・・・それじゃ答えになってないだろう?

 

 お前が答える気がないなら俺が代わりに答えてあげるね♪

 魔獣なんてものは存在しない

 そんなものは最初から存在しないんだよ

 だって・・「皆っ!耳を傾けてはダメ!あの女を殺せば全てが終わるのっ!」


 魔獣と呼ばれてるのはお前達アダムの”恋人達さ”

 お前達はこの女に騙されて自分や友人・・家族の愛する人間を殺していたんだ

 お前達は不思議じゃなかったか?

 アダムの民が子供を作れない事に疑問を感じなかったか?」

”確かに・・・子供は出来ない”

”そうね・・私たちもエデンで決めたもの同士で住んでるわ”

「それは・・・「やめなさい!それ以上はッ!」」

必死な形相で女が叫ぶ


「それは・・・・アダムの民は”イヴ”としか子供を成せないからだ

 お前達は俺達イヴと対になるもの」

「そう・・・彼。ヴァイスが魔獣と呼ばれていた存在であり

 俺の生涯の伴侶。俺の子を作れる唯一の相手だ」


”””!!!!!!!!!”””

「嘘よッ!第一男同士で子供なんてできるわけないわッ!馬鹿馬鹿しい」

”それもそうだな・・”

”男同士でって・・・”

そうそう・・・いい流れだわ

私はまだ敗北していない

「ふ~ん・・男同士じゃ子供が作れないっねぇ・・・

 それは誰が決めたの?

 残念だけどそれはちょっと強引な理由じゃないかい?

 まぁいいけど」

「ほら!やはり子供なんて出来ないんじゃない!」



「ねぇ?ママ・・僕もう出てきていいの?」

「ああ・・おいでノワール」

「うん!ママ大好き!」

”””!!!!!!!!”””

ここ数百年エデンでは小さい子供など見たことがない

それもそのはずイヴ達とは違い大人のまま生まれ変わったりするものが多く

一番若くとも17歳くらいの姿で生まれて来るのだ


「何を驚いてるのかな?俺は言ったはずだよね?

 アダムとイヴの間には子供が出来るって

 この子は正真正銘俺とヴァイスの子だよ

  

俺や君たちアダムはイヴを守るために最初から成人に近い年齢で生まれて来る

逆にイヴはアダム守ってもらえるような姿で生まれて来る

だから子供なんてエデンにはいないんだ

そしてアンタがいくら始まりの父であるアダムと子供を作りたくてもそれは無駄だ

それにアンタは俺達の幸せを奪った

俺は・・・・・いや俺達はアンタを許さない!」

「何よ・・・!どうして!アンタ達には出来るの!

 あたしは・・・・あたしはただ・・・あの人の子供がほしいだけなのに・・・

 許さないわ・・・アンタ達なんて・・・滅んでしまえばいい

 さぁ・・・私の楽園を怖そうとするものは全て滅んでしまえッ!」

彼女が叫ぶと

どこからか虚ろな瞳をした男達がわらわらやって来て無差別に遅い始める

が・・・しかし

俺達がそんなのを許すわけがない

「アハハハハ。アダムは渡さないわッ!」女はどさくさに紛れてどこかに走り出す

俺は

「兄さん達!あとは頼んだ!母さん、行くよ!」

「ええ!あの人を取り戻すために!」

俺達は目の前の憎い相手である女のところに向かって走っていく



「チッ・・・きりがないっ」

「やっと見つけたぜ!俺の嫁さん!」

「は?誰だお前は!俺はメディさ。君の嫁になる男だ」

「は?俺の?」

「だってお前ジブリールだろ?」

「そうだが・・っ!!」

口の中に行きなり何かの果実を放り込まれた・・・・・

ゴクン・・ッ!頭の中に次々記憶が蘇ってくる

「はぁ・・・お前は本当に相変わらずだな」

「ッ!そうだろう?相棒」

「じゃあ・・・いきますか!」

「ああ!やろうぜ」

「「共鳴ユニゾンッ!」」

そう二人で叫ぶと

金色だった彼の髪は長く伸びて美しい銀色になり瞳も深紅に染まった

それから手には大きな鎌を手にしている

”この感じ久しぶりだな・・なぁ・・ジブリール”と髪が無数の蛇に変わり話始めた

「そうだな。お前は相変わらず可愛い・・・」と蛇にキスをする

「あれは?」

「ひっ・・・・あれはなんだ!」

「お前達は俺の後ろに隠れておいで」

俺はアダムの中でも力の弱いもの達を後ろに隠すと目の前の敵を見つめた

「さてと・・・”誘惑のテンタシオ・モルト”」

無数の蛇達の瞳が輝くと目の前の男達は次々に石に変わっていく

「か・・カラダガ・・・・・・」

「ここら辺はもう大丈夫かな?」

”まだ残党がいるかもしれねぇ・・とりあえずここで待機だな”

「そうだね・・それにしても流石俺のメディだな」

”お前もな”

「助けて頂きありがとうございます」

「いえいえ・・それよりもこれが終わったらあなた達のイヴを探してあげてくださいね

 必ずあなた達を待っていますから」

「「「「「はい!」」」」」


「死にたい方からどうぞ。いらっしゃい」


こうして俺達の兄さん達は次々に力を解放してエデンの民を助けて行く

それと同時に一時的に避難として俺達のアジトに連れ帰って行く

連れ帰ると皆に例の果実ジュースを飲ませていくのだ

するとおとぎ話のように記憶が次々に戻っていき番を見つけていくのだ


その頃俺達はあの女について行き、父がいるであろう建物についた

白く大きな門を潜ると悪趣味な城のような建物があらわれてた

俺達はその中に入っていく


逃がさない・・・・

絶対に・・・あの女は許さない


さぁ・・最終決戦だ!

どうなる次回・・・

次回はこの章の最終回です

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