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エデンの子供達  作者: 恋☆々
始まりの章
3/9

3.真実

物語は進んで行きます

衝撃の事実がわかる回です


彼が俺に詳しい話をしてくれると言うので俺は彼らと共に地面に座った

「始まりは今から1000年以上前まで遡る

 当時の人類はまだ魔法や神獣という未知のものが存在するお伽話のような世界だった

 そんな世界の巫女に1つの信託が降りた

 ”今の時代よりも遥か未来の時代、人類に危機が訪れる 

 今の我らの人知を越えた力を危惧した神々は近い内に我ら力有るものを滅ぼすだろう

 だが未来の人類を救うには我らの力が必要なのだ

 だから、隠せ!この力を人の体に隠すのだ!そして受け継ぐのだ!”と研究が始まった

 それこそ人体改造などと本来であれば禁忌に当たることだろうが

 この時すでに滅びが待っていると知った人類は神から隠して遺伝子を受け継いだ

 それで生まれたのが俺たちアダムとイヴだ」

「え?まって・・・俺達が普通じゃないのって・・・・」

「そう、アダムとイヴの遺伝子のせいだ

 俺達はそれぞれ違う特徴を持っている

 俺達イヴは男性しか生まれずそして見な何らかの生物の遺伝子的特徴を持ち、そして子供が産める

 そしてイヴは運命の相手で生涯ただ一人のアダムとしか子供を作ることは出来ない

 アダムは魔法のような不思議な力と俺たちイヴを探しだしそして使役することが出来る 

 俺達イヴにとってアダムはこの世で一番愛しい人だ」

俺の頭は混乱している

つまり・・・・さっきのヴァイスが言った俺のアダム・・・って事は

俺の子をヴァイスが産むの!?

「それって・・・・俺がヴァイスの旦那さんってこと?」

「そうね。ヴァイスは貴方の奥さんになるのね!」

「おいおい・・・気にするとこそこか?」

「まぁ、それはさておき・・話を進めるぞ

 元々はアダムとイヴは二人で一人だ

 使役するアダムとされるイヴ・・・二人揃ってこの計画ははじめて成功する

 二人の間に生まれる子供こそがこの計画にある新時代の人類になるはずだった・・・」

「・・・・・・・・そういう事か」

「そう。今はどうだ?アダムとイヴは離ればなれだ

 それに今の状態はとても悲しい

 お前達エデンの住人はなんと教わった?

 魔獣は全て敵であり人類の敵だと・・・そう教わってはいないか?」

そうだ

俺の学校でも家でもエデンでは魔獣の全てが悪だと教えられる

「確かにそう、教えられるな」

「お前は今日何をその目で見た?思い出してみろ」

今日俺が見た事・・・・・・ッ!?

「まさか!?魔獣は・・・・イヴ?」

「そうだ。魔獣とお前達が呼ぶものは全てイヴだ

 この意味がわかるか?イヴを殺すということはお前達の伴侶を殺すと言うことだ」

「ッ!?」

「魔獣の姿は俺達の遺伝子に組み込まれた一種の呪いだ

 そして俺達イヴはアダムの遺伝子を取り込むか俺とお前の様につがいにならなければ

 本当の獣そのものになってしまう

 アダムがイヴのそばにいれば人を襲う魔獣は生まれていない

 人を襲う魔獣を作り出したのは・・・エデンの人間だ

 それに・・・俺の母から父を奪ったのもエデンの人間だ」

なんてことだ・・・・

魔獣は人が産み出した物・・・自然に生まれた物ではない

そして・・・エデンに住む人々は何も知らずに今も誰かの愛する人間を殺している

そのおぞましく恐ろしい事実に俺は眩暈がした

「・・・魔物を殺すというのは人を殺すのと同じだと・・・?」

「その通りだ

 それにお前達には知らされていないだろうが、アダムはイヴがいないといずれ死ぬ

 そして俺達と同じでアダムもまたイヴの遺伝子か番を得なければそのうち発狂して魔獣になる

 俺達の中にもそれからアダムの中にも番号がある

 その番号は生まれた順番を意味する

 ナンバーが小さいほど力が強く、そして長命だ

 まぁ・・・俺は特別だが、その話は時が来たらしてやろう

 それにここでは目の前に居る母であるオリジナルのイヴが一番位が高い

 次に俺。それからそこに居るルシフェルとベルゼブブことベルの順番だ」

「そうね・・・それであっているわ

 改めて私が”始まりの母”であるイヴよ

 あたしはかつてあのエデンにアダムと一緒に住んでいたのよ

 彼とそれから彼との間にできた二人の子供と一緒に予言の時が来るまで楽しく過ごすはずだった

 けれどその幸せをあの女に壊されたのよ!

 私はあの女の罠に嵌められてアダムともう一人の息子を失ったわ

 悲しくて・・苦しくて・・悔しくて・・・

 その悲しみや憎しみから沢山の息子達が生まれたそれがこの子達よ

 この戦いはね、私たちがあの女から愛する人を取り戻す戦いなの」

「そうだな・・・俺の兄弟で俺のアダムのミカエルも奪われた

 俺も、あの女だけは許せない・・・あのマリアって女だけはな!」

「マリア!マリアって・・エデンでは人類を守る聖女と言われている!?」

「あははははは!あの女が聖女ですって?笑わせるわ!

 あの女は私のアダムに恋情を抱いて嫉妬して私から彼を奪ったのよ!

 私達はあの女のせいで幸せを失ったの

 だから・・・・あの女だけは・・・・・」

「母さん・・・・・」

「母さん。落ち着いて」

「ごめんなさい・・・つい

 アダムに会いたい・・・・会って抱き締めてほしい・・・・」と彼女は涙を流した

もし・・彼らの話が本当だったら全てが根底から覆される

エデンとは名ばかりのかりそめの楽園・・・・・

マリアという女によって作り出されているかりそめの楽園だ

俺はその事実が本当なのかどうかを確かめなければいけない

「あの・・・お母さんって呼んでいいのかわからないけど・・

 元気出してください」

俺は彼女をそっと抱き締めた

「・・・ありがとう。貴方からアダムの匂いを感じるわ・・・

 もう大丈夫よ」

彼女はにこりと微笑むと頭をやさしく撫でてくれた

ああ・・・・心地いい

「ふふふふ・・・可愛いわ」

「いくら母さんでも・・・あげませんよ」と俺をヴァイスが後ろから抱き締めた

「うん・・俺はお前のものだよ」

俺は彼の腕にそっと手を置いた

俺はそれから今までの事を色々と考えて

「俺、もっとイヴァンの事色々と知りたい・・

 俺に教えてくれ

 でも・・・その前に俺、もう一度エデンに帰って自分の目で確かめて来る」

「「!!!」」

「そうか・・ならいってこい。何があっても俺が必ず助けてやる」と唇にキスをした

「ん・・・必ず戻ってくる。俺の帰る場所は・・・ここだ」

俺は彼らに心配されながらも見送られる

ヴァイスと手を繋ぎ門の外までやって来ると彼は獣の姿になった

俺はというと彼から貰った外套を被り一緒に歩いていく

そして俺達は元の境界線まで帰って来たのだ

それから最後に彼は俺に自分の首についていた深紅の石の付いたネックレスをくれた

俺はそれを首から下げてその場を後にした



そして俺は何事もなかったかのように自分の家に帰り布団に入った

家の使用人もそれから家族さえも気がついていなかった

俺は彼から貰ったネックレスを握りしめながら眠りについた

と・・いう訳で・・色々と明らかになってきました


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