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謎の物件

作者: Haruto

私は今年の春に上京して大学生になる。


私は実家の近くにある高校を卒業し、今年の春から都内の大学に入学するため賃貸アパートを探している。


貯金もあまりなく、贅沢な生活が出来ない為安い物件を探しにとある不動産会社に

行き安い物件、正直事故物件でも何でも良いから安い物件を探していた。


私は不動産屋さんから受け取った事故物件一覧のファイルを一枚一枚捲り、一つのアパートのチラシを見た。


そのチラシには都内でも関わらず、15000円で住める。


「あぁ…そこですか…そこは…」


私がその物件を見ていると不動産屋さんが説明してくれた。


その物件に住んでいた住人は皆謎の失踪起こしているが事故物件に認定されない謎の物件。


それはこの部屋で事故や事件が起きているのではなく、失踪をしているからだと不動産屋さんは言う。



「しかし住んでいた住人全員が謎の失踪を起こしているので私たちは『事故物件』として扱っております。」


「お祓いも何度かして貰いましたが何も変わらず今のまま残っています。」



「なるほど…因みに住む事は出来るんですか?」


「住むのは出来ますが弊社は一切の責任を負いません。」


「今から見学しに行ってもいいですか?」


「見学する事ぐらいなら特に問題ないので大丈夫ですよ。」


私は同じ大学に入学する友達と一緒にその謎の物件に行ってみることにした。


その友達は昔から霊感が強く、よく友達と遊ぶ時に『ここは危険だから行かないほうがいい』など色々なアドバイスをしてくれる優しい友達だ。





「ここは…う~ん…特に何も見えないな…霊がいるわけでもなく…霊道があるわけもないし…恐らく失踪した住人達が同じ場所に行き、そこで失踪したんじゃないかな?」


「なるほど。でもそうしたらそこに行った事ある人達みんな失踪してることになるけど…」


「そこが問題なんだよね…まぁでもこの部屋からは何も感じないから大丈夫だと思うよ。」


そう言い私は一安心し部屋を出ようとすると、友達がいきなりその場で倒れた。


「っえ?どうしたの?大丈夫?声聞こえる?」


何度も必死に問いかけたり肩を揺らすが返事がない。


「っ!…救急車!」


不動産屋さんは急いで救急車を呼び、友達は病院に運ばれていった。


友達は1週間意識が戻らなかったが、目が覚めた時にはなぜ自分が此処にいるのか、倒れた日何をしていたのか思い出せずにいた。


倒れた原因、意識が戻らない原因も分からないと医者も言っていた。


すべて原因不明で終わってしまった。。。






結局私は別の物件に引っ越す事にし、安定した生活を送っている。 


今思えばあのまま私が住んでいたら次は私が行方不明になっていたかもしれない。


一体あの物件には何があるのか。この世には心霊以外にも何かあるのか。


未だに解決されないままあの物件はあり続けている。。。。


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― 新着の感想 ―
[一言] 通りかかりに失礼します。 拝読させて頂きました。 具体的な事故物件よりも、原因不明の謎物件の方が恐ろしい気がしますね。 謎の失踪者……一体どこへと姿を消してしまったのか。 親兄弟は心配して…
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