このエピローグは最悪を告げる
夏休み体感0日。
キーンコーンカーンコーン
テスト終了の合図とともに、終了した紙を前へ渡す。
「二重の意味で今回のテストは終わったわ」
「俺もだわ」
「まあ、けど今日でテスト終わったし、どっか行く計画でも立てるか」
「seyana」
俺たち4人組はいつも一緒に遊んでいる。
通称いつメンというものだ。
3日間の地獄のようなテスト期間は終わり、僕たちはようやく解放されたのだ。
「遊園地にでも行くか?」
「死ぬほどアリ」
「任せるよ」
「seyana」
掃除当番を終わらせて僕は、彼らと一緒にげた箱に向かう。
靴を履き替えていると、同じクラスの美少女こと【琵所 采女】が待っていた。
「あ、【主人 公之助】君。 今帰り?」
「うん、そうだよ」
「今日一緒に帰る人いる?」
「奈津と那津と捺と帰るけど」
そういうと彼女は少し下を向いた。
「そっか」
残念そうな声で僕にそういうと、彼女は笑顔になった。
「夏休み、一緒にどっか行こうね! Lineneで誘うから!」
そういうと、走って帰って行ってしまった。
すると那津が僕をにらんで言う。
「お前なめてるのか?」
「え」
「どう見ても一緒に帰りたがってたろ」
「seyana」
「えっ、えっっ」
少し僕は動揺した。
あの美少女が僕と?
何かの間違いだろうよ。
「多分大丈夫だよ」
「なわけ」
「ドアホ」
「seyana」
散々な言われようだった。
少し本当に後悔があるけれど・・。
夏休み、本当なら誘われちゃったりするのかな。
なんか罰ゲームだったりして・・。
「そんな事よりどこ行くか決めようぜ」
「seyana」
「プジキュウとかよくない?」
「確かに名案かもしれんな」
「seyana」
「けどバイトあるかも」
そんなこんなあって、今日7月15日から約1か月半。
8月31日まで夏休みだ!
結局、プジキュウは7月20日に行く事になった。
それまでにバイト探して、宿題やらないとな。
家に帰って、僕は真っ先に采女ちゃんにlineneを送った。
「8月の夏祭り、皆で行きませんか?」
僕から誘ってみよう。
女の子に勇気出させるのも悪いし・・。
返信楽しみだなあ。
ご飯を食べ、自室の日めくりカレンダーを見つめ、息を吸う。
「よし、充実した高校のお夏休みにしてみせるぜ!!」
返信を今か今かと待ちながらも、僕はベットに横になる。
目覚まし時計をセットし、僕は早寝早起き実践のため眠りについた。
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まぶしい日差しが窓から、入ってくる。
今日から、日めくりカレンダーに何をしたか記入もしていこう。
そう思い、ベッドから起き上がり、日めくりカレンダーを見て僕は絶句した。
9月1日。
夏休みの最終日が過ぎ、後期スタートの日だった。
体感0日じゃなく、マジで0日だったら面白そう。