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2話目 誘い




「せんぱーい!!」

「どうした?」

 さつきが顔をぐいっと近づけてきた。

さつきの息遣いがすぐ近くで聞こえる。少し汗をかいた髪の毛の甘い香りが漂ってくる。


「もうすぐで夏休みですよ!」

「そうだなぁ、、、、暑い時期がやってくるなぁ」

「ですよねですよね!!」

 さつきはとてもニヤニヤしている。また何か企んでいるのだろう。そう簡単に乗ってやるものか。


「暑いから夏休みは家に籠るぞ?」

 俺がそう言うと、さつきは頬を膨らませた。

明らかに不満顔だ。

「ダメですよ先輩!外に出ないと健康に悪いです!」

「でも暑い、、、、」

 そう言ってから「しまった」と思った。さつきの口が萎んでいってどんどん笑顔になった。


「そうだと思って涼しめる事考えてるんですから!話を!聞いて!ください!!」

 逃げようとしたその肩を掴まれた。

「へ、へぇ、、、、?」

「先輩、今度近くの河川敷で夏祭りがあるじゃないですか。あれ、一緒に行きましょう!!」

「どこが涼しいんだよ!」

「浴衣を着るんです!」

 さつきは鼻を鳴らした。

「こじつけてない?」

「こじつけてない!とにかく、行きましょう!」

「えぇー、、、、」

「出店も出るし花火も上がるんですよ!行くしかないと思います!それにー、、、、」

 さつきは聞いてもないのに出店の魅力を語り出した。

 俺はさつきの浴衣姿を想像してみた。


「それでそれでー、あそこの魚屋のおじさんの作るイカ焼きが美味しくてー、、、、」

「あー、もう分かった!分かったから!」

 俺はさつきの延々と続く出店の話を遮った。

「え、行ってくれるんですか!?」

「行くよ!イカ焼きでもたこ焼きでも食べてやるよ!」

 俺の言葉を聞いたさつきはぴょんぴょんと飛び跳ねて喜んでいた。

 食べ物の話をされたんじゃ、飯テロもいいところだ。実際に行って食べてやる。


それに、さつきの浴衣が見られるなら夏祭りも悪くない、、、、かな。




第2話にして夏祭りイベ!?

大丈夫、この話に時系列なんて特に無いから

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