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追憶のグラディオ

昨日は投稿できずにすみませんでした。

それと、夜中に書いているので今回の話は文章力がひどいことになっていると思います。

今回はグラディオの回想シーン?になるのかな?と思います。では本編どうぞ。


少し長いです。

俺の名前はグラディオ、貴族ではないから苗字は無い。


俺には恩を一生かかっても返しきれない者が二人いる。


俺には一人妹がいる。だが、両親はいない十年前の戦争に巻き込まれ俺たち兄妹きょうだいを庇って死んでいった。


そして、生きながらえた俺たちは一つ小さな村を見つけた。だがそこにいたのは魔族ではなくヒューマンだった、すぐさまそこから離れようとしたが妹も疲労し俺も限界が近かったこともあり離れることができずにその場で倒れてしまう。


次に目が覚めると何故か木の屋根が目に飛び込んできた。


どこかの奴隷商の建物の中かと最初思ったがどうやら違ったようだ。そうこうしているうちにドアがノックされ一人の少女が入ってきた。


起きたんですね。と少女は言いそのまま着替えと水を持ってくると言ってまたどこかへ行ってしまった。


そして、次に帰ってくるとそこには後ろに白髪の老人を連れていた。その者はこの村の村長をしているという。そして、その老人から当時の自分たちの状況を伝えられた。


村の目の前で倒れたこと、倒れたところを丁度薬草を取りに行っていた横の少女が見つけ手当をしてくれたこと、そして三日間眠り続けていたこと。


俺は妹のことを聞いた。そうしたらまだ妹は目覚めていないらしい。やはり無理をさせすぎてしまったと思いかなり気落ちした。


そこで俺は俺がこの村で働く代わりに、少しの間でいいから妹を少しこのまま休ませてくれと村長に無理を承知で頭を下げた。


どうせ断られるものとばかり思っていた俺はその村長の言葉に驚いた。


そのときの村長の言葉は今でも鮮明に覚えている。


『頭をあげなさいな、おぬしたちは見たところによると住むところもなければ、頼れる人もおらんのじゃろ?なら、ここに住むがいいさ。安心せえ、ここの人たちは皆心優しき者達じゃからの。』


そう言うと村長は、ほっほっほと笑った。


最初は聞き間違えかと思ったが何度聞き返しても同じ答えしか返ってこなかった。


そのあと村の住人を集めた集会が行われた。


正直俺は村長はいいといったが、ここで村の者達に反対されてで出ていくのだろうと思い気を引き締めていたが、またしても帰ってきた言葉はこの村に住めばいいという答えだった。


俺が呆けていると、どこからかこんな声が聞こえてきた。





『助けるのに種族も何も関係ない、助けを求めているのが魔族だからってそれを無視するのはお門違いってやつだ!』




その言葉を聞いたとき俺は立っていられなかった。



今まで住んでいたところは、俺たちがヒューマンと魔族の間に生まれたことを理由にさんざん理不尽な目にあってきた、住むところを変えてもその問題が解決することはなく妹は同年代からは忌み子として扱われ、俺はと言うと働いていたところでは奴隷と同じように扱われていた。職を変えても待遇は何一つ変わりはしなかったし、どこも俺がヒューマンと魔族のハーフだと知ると目の色を変えて対応が奴隷以下になる。結局俺が行きついたところは冒険者になることぐらいだった。




だが、この村の人たちは違った。


こんな俺ら兄妹きょうだいを何の疑いもなく温かい目で向かい入れてくれた。住むところも食べるものも他の住人と変わらず提供してくれた。


そんな人たちに俺は一生尽くすと決めた。



これが、一つ目の恩。


次に二つ目の恩。



これは、つい最近のことだ。


俺たちが村に住み始めてから三年たったある日朝起きると隣で妹が苦しそうにうなされていた。慌てて唯一の医者に容体を見てもらった、が自分でもこの症状がなんなのかはわからないと言って簡単なヒールと解読薬を飲ませ、また夜に状態を見に来ると言って神殿に帰っていった。


それから、二日毎日医者は同じようにヒールと解読薬を飲ませていたが妹は良くなるどころかどんどん痩せこけていった。


どうせ他の町に行ったところで相手にされないので俺はどんな病でも治すと噂されている激薬草を取りに「絶界」に足を向けた。


普通の人ならそんな無茶なことはしないだろう、だが俺には自信があった。


冒険者時代におれは数少ないSランク冒険者でありステータスにも周りと比べると頭一つ向けていた。


だから、俺は「絶界」に行っても少しは通用すると思っていた。


だが、それは俺の過信に過ぎなかったと思い知らされることになる。



「絶界」に入ってすこし歩くと猿型の魔物と遭遇した、俺は腰に差している剣を抜き相手に気づかれる前に攻撃を仕掛けていく。


結果はギリギリだった。


そう相手は軽く見積もってもSランク相当の魔物だっのだ。


それからというと、まさに地獄のような日々だった。出てくる魔物は軒並みSランク相当見たこともない草に足をからめとられ、変な花に体が麻痺し動けなくなる。


そんな日々を送っているうち八日後ついに激薬草が咲いていると言われている第四層にたどり着く。


でも、それは本当の地獄の始まりでもあった。



四層に入って激薬草を探していると突然狼の魔物に囲まれた。その数約10匹。

これはやばいと思い近くにいた二匹をけちらすとひたすら走るが、すぐに追いつかれてしまう。


そして、じり貧になりながらもすべての狼を倒したときには俺も致命傷になる傷がいたるところに出来ていた。




もうだめだ。心の中で妹にこんな兄を許してくれと嘆いていた、その時だった。



茂みの中から一人の男が出てきて俺を助けた。しかも、その時に使ったのは激薬草、なぜこんなところに人がいるのかなぜこの男は貴重な激薬草まで使って俺を助けてくれたのか、名前も分からないこの男に俺の頭は完全に混乱していた。


その後、おれが動けるようになると今度は男がこの先に俺の家があるからそこに移動しようと言い出した。

正直意味が分からなかったが、俺はこの男についていくことにした。


男は第五層に向かって歩き出した。もうこの男の行動に一々驚く方が無駄なようだ。


五層に入りしばらく歩くと本当に家があった。しかも、それは簡易的なものではなく、丸太でできた普通の家だった。しかも、家の横にはよくわからんが一目で化け物とわかる魔物が転がっている始末。


それから、その男と話し合い俺の妹を助けてくれることになった。男の名前は仁と言うらしい。


だが、肝心の激薬草は何処にもないことに気づき少し当たるようにその事を聞いてしまった。すぐに後悔した。


だが、仁はそれを狙っていたかのように手に激薬草を持ち見せびらかした。


俺は、その激薬草を妹に使わせてやってくれと頼んだ。仁は、ニカッ!と笑い鼻からそのつもりだと言った。ありがとうと言ったがどうしても声が震えていた。


それから家を出るとその日のうちに第四層まで戻ることができた。


次の日、起きると早速行動を開始する。


すると、いきなり仁が手を挙げて止まれと合図をしてきた。どうしたのかと聞くと何かが探知に引っかかったそうだ。


探知系スキルを持っているのかと思ったが口には出さない。


暫く背中を合わせて全方位を警戒していたが何処にも魔物は見えない、こちらに気づかずどこかに行ってしっまたのではないかと気を抜いたときだった。


突然足元の地面が盛り上がったと思うとそこから魔物が飛び出してきた。とっさに後ろに避けるが相手の方が早く伸びてきた手に当たってしまう。早く、体制を整えようとするが体にうまく力が入らない。


困惑している間にいきなり体を持ち上げられたと思うと今度はものすごい速さで魔物から離れていく、魔物が見えなくなったと思うと今度は急に地面に降ろされ仁から激薬草を渡された。


大丈夫なのかと聞くとまだストックはあるから大丈夫だと返事が帰ってきた。



俺が回復すると仁は俺に隠れていいてくれと指示を出してきた。冒険者時代はいつも守る側だったので守られるというのは中々新鮮な感覚だった。


そして仁はさっきの魔物を狩るべく来た道をずっと見ている、そしてまものが現れるといきなり魔物に向かって飛び出していった。


何をしてるんだ!そう思った。あれでは敵の攻撃に自分から飛び込んでいくようなものだ。


案の定仁は魔物のブレス攻撃を食らった。そして、魔物の目の前で地面に倒れる。


やばいっ!仁を助けるため全速力で駆け寄ろうとするといきなり視界が眩しくなったと思ったら、次の瞬間には何故か神官を思わせるかのような姿で立っていた。


何だあれは…、もう完全に頭が追いついていなかった。


そのまま見ていると右手に赤と黒の槍を持ったかと思うとそれを魔物に突き刺し何かを呟く、そして黒い炎が奴を支配していく。


もう訳が分からなかった。もしあれが俺に向けられたらと思うと恐怖すら感じた。


難なく魔物を倒し仁はいつの間にか元の姿に戻り、ほら早くいくぞと言って歩き始めた。


何となく仁のことをわかってきたと思った。けれど、俺はまだあいつのことなんてほとんど何も知らなかったんだなと実感させられた。







「なぁ、仁お前は一体何者なんだ?」













ひとつ前の話で物語を進めると言ってたんですが進まなくて申し訳ないです。


最近少し読者の方が増えてきました。どうも有難うございます。これから少しずつ盛り上がってくると思うので今後とも宜しくお願いします。



それとツイッター開設しました。そこで、今日投稿するかどうか告知したいと思います。

https://twitter.com/TemuNarou



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