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複数の影と迫りくる危機

今回は多方面から書いてみました。では本編どうぞ!




「ハァハァ、少し休憩させてくれ、もう息が持たん…」

「わかったあそこの木の裏で休むことにしよう。」


今は、第四層の中間地点ぐらいだろうか。昼間に出発して今はもう日が沈みかけている。かれこれ、五時間くらいは移動し続けているのでわないだろうか、流石にグラディオは体力の限界らしい。それに比べ俺と言ったら疲れるどころか息の一つも上がらない。


「本当に俺の体は人間なのだろうか」と疑問になる。



休憩をはさみながらも完全に日が沈むまで、できるだけ移動距離を稼ぐ。本来なら日が沈む前に野営ができる場所を確保するものなのだが、ここ「絶界」では朝だろうと夜だろうともう危険なことには変わりはないのでどうせなら限界まで進もうと、出発す前に決めていたのだ。


食料はどうしてるのかと言うと、ここでお馴染みべヒモスさんのご登場です。出発前に千切れるだけ千切ってポケットに突っ込んできました。

でも、持ってこれたのは微々たるものなので少しずつ節約して食べる。


「よし、食事も済ませたし今夜はここの木の上で寝よう。」

グラディオはそう言うとさっさと登って寝る体制に入ってしまった。


「魔物が近づいて来たら、気配探知が仕事してくれるだろう。」

そう思い、自分も適当な木に登って体を休める。



その頃、グルタス村に無数の影が迫っているとも知らずに…






「状況はどうなっている?」

「は!現在ゴブリンキングを筆頭とするゴブリン100の軍勢はグルタス村経由でこちらに向かってきている模様です。ゴブリンロード、メイジも数体確認しました。グルタス村での先鋒隊の接触は二日後の夕刻になりそうです。」

「そうか」


一人の兵士が調査の結果を報告すると、椅子に座っている騎士風の男は頭を抱え込んでしまう。


「ご苦労下がってくれて結構だ。」

「は!」


失礼しますと言って兵士は下がっていく。


「はぁ~、どうしたらいいんだ、相手の戦力は100以上その中にキングも混ざっているとなるとうちの騎士団だけでは荷が重すぎる。せめて、グラディオがいてくれれば状況は違うんだがな。」


村の者に聞いて回ったが八日前にいきなり姿を消したと皆口をそろえてそう言う。


「グラディオはこの大事な時にどこに行っているんだ。」


だが無いものを願ったところで、状況は何も変わらない。


「誰かいるか、」


男が呼ぶと先ほどとは違う兵士が顔を見せた。


「は!どうしましたか?隊長。」

「すまない、イザベラ君に私が呼んでいると伝えてくれ。」

「了解しました。」


そして兵士は姿を消す。


それから少し経つと、急に扉がたたかれ声がかかる。


「ガルド隊長。私です」

「入ってくれ。」


扉が開かれ鎧を着た女が部屋に入る。

部屋に入ってきた女は水色の髪を肩のラインで切りそろえていて、目は鋭く鼻と口は絶妙なバランスでその顔を引き立てている。その容姿はもれなく美女の部類に入るだろう。だが、彼女には男話の一つも出てこない。それは、彼女が男が嫌いなわけではなく緊張すると口調が他人行儀になってしまうが故であった。


そして向かい側にいるガルドと呼ばれた男はいくつもの戦いを潜り抜けてきた猛者。顔には無数の傷の痕あり、獅子を印象図ける風格だ。


「いきなり呼びつけてしまってすまない。」

「いえ。問題ありません特に急ぐ予定もないので。」

「今回来てもらったのは君に例のゴブリンのことで話があるからだ。率直に言おうイザベラ君、君に現場の指揮を頼みたい。やってくれるか?」

「わかりました。必ず成功させてみます。」

「そこで、相手の数が100近くいるんだがこちらの戦力は最大で50、先鋒隊と合わせると70にしか届かない。ここが問題だ。」

「そうですね。先鋒隊の方たちに少し待っていてもらって、実力のある方に裏から回り込んでもらい本陣に気を取られている間に奇襲するのがいいかと思われます。奇襲隊は、五・六人程度がいいかと。」


しばらく、ガルドは考えるそぶりをして再び彼女の方に目線を向けた。


「作戦はそれでいく。出発は二回目の鐘が鳴ると同時にだ。それまでに準備を進めてくれ、ほとんどの者はいつでも出れるようになっているが、準備を怠るなよ!」

「は!」


彼女は短く切ると部屋を出ていった。





時間は少し遡り今はまだ丁度日が出始めた頃、二人の男がまだ木の上で寝ている時の事。

二人の寝ている上空100メートル地点で、玩具を見つけたように薄く笑う女が一人。


その者の名は、三大魔王が一人 魔王ベルゼビュート


「こんなところに人がいるなてねぇ~、しかも、一人は絶滅したはずの超人種ハイヒューマン。ウフフ、これは面白いものを見つけたわ。」


次の瞬間その場所には誰もいなかった。





そして場所は再びこの二人の所に戻る。


「おい!起きろ!」

「んぁ?おはようさん、」

「少ししたら出るぞ。今日までに第二層までは進みたいからな。」

「了解。ほら朝飯だ!」

「おっと、すまねぇ、」



二人朝食をとり終わり、出発してから少し日が高くなったころ、それは突然やって来た。


「!?ちょっととまれ。」

仁がそう言ってグラディオの前に手を出す。


「何だ?何か来たのか?」

「あぁ…だがそれがなんなのかまだわからない。注意してくれ。」


そして、二人背中合わせになり周りを警戒する。


だが、仁はもちろんのこと、グラディオもこの森に関しては初心者だ、だから二人はこの攻撃に対応できなかった。


『ズガァァン!』


大きな音とともに丁度二人の真下から巨大なトカゲが姿を現す。


「なっ!?」

「くそ!」


急いでその場から離れるが、奇襲を受けた形になった二人には到底かわすことなんて出来ず、そのまま攻撃を食らってしまう。そして、近くの木に激突する。


「ぐっ!」

「ぐあ!」


二人は早く体勢を立て直そうとして体を起こそうとするが、体が急激にだるくなりうまく立ち上がることができない。


「これはっ!」

「毒か!」


仁は体に鞭打ってグラディオの所に駆け寄る。そしてグラディオを担ぎ今持てる自分の全力でその場から離脱する。離脱しながらも、魔眼を使い鑑定を行う。



個体名 ポイズンバジリスク

名前 なし

LV 145

ランク 災害級 S

備考…主に毒を使って攻撃する。体のいたるところに猛毒が出る穴がある。

「絶界」の第四層に生息する魔物。普段は地上で生活しているが獲物を見つけると穴に潜る習性がある。



「グラディオ大丈夫か!?」

「ちょっとやばそうだ、体がうごきやしねぇ」

「とりあえず激薬草だこれで何とかしてくれ。」

「あと何個それある?」

「妹さんの分も含めると3ってところだ、さっき走ってるときにポケットから落ちたらしい。」

「3つかあんまり無茶できないな。」


グラディオの回復と同時にバジリスクが探知に引っかかる。


「どうやら休んでいる暇はないようだな。」

「あぁ、いま俺の探索範囲に引っかかた。」

「お前探索系のスキル持ってたんだな。」

「まぁな。」


そんなことを話していると目の前にポイズンバジリスクが現れた。




「さて、」


「第二ラウンドだ!!」










戦闘描写をもっと盛り上げたいんですけどいつもうまく書けません。

どうしたらいいんだil||li _| ̄|○ il||l

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