決着と疑問
今回はなんかすごい悩みました。大学選びよりも悩んだかもしれないです。四話でこれなんでもうこれからが思いやられます(あぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!)
「っ!何が起きた!?」
あまりの眩しさに当の本人でさえもいまの現状が理解できていないようだ。だが、光が収まると、
「なんだこれ…」
そんな間抜けな声を上げ驚くのも無理はない、何せ今の仁の状態を見れば誰だってそうなるからだ。なぜなら今の仁の姿はまるで神、炎を纏っているかのようなそんな姿、そうこの姿はこの世界にの上に君臨する武神アーレスの姿だ。
しかし、そんな中でも時は動く。そうあの光から解放されたのはべヒモスも同じだからだ、そしてこんな状況やつの方が取れる行動は多いし行動に移すまでが早い、それは当然経験の差から来るものだ。そして、奴はまた先ほどの攻撃を仕掛けんとばかりに再び雷の球体を作り出す。
《やっほ~!聞こえてる?》
「な、なんだ?女声?」
《あっ!聞こえてるみたいだね!よかったよかった!まぁ、詳しいことを話してる暇は無いみたいだから後にして、今はあいつをどうにかしないと!》
「あんなのどうするんだ!?さっきも死にかけたんだぞ!」
《まぁまぁ、落ち着いて。あの体制を見る限り先と同じ攻撃のようだから、ボクが合図したら横に避けてそして、その右手に持っている槍をあいつに向かって投げてもらえるかな?》
「あ、あぁ~わかった俺だけじゃどうにもできないからな。一つだけいいか?」
《ん?なに~?》
「気になってたんだが、なんであいつあんなに攻撃してくるの遅いんだ?」
《あぁ~そっちかぁ~!それはね、ボク達だけ時間の概念が今は違うんだよ!なんていうかな~時間経過がボク達というかボクが君、仁君に顕現しているとね君ごと周りからは切り離された時間系列になっちゃうんだよ!》
「ん?なんだかよくわからないんだけど」
《要するに!ボク達から見た景色は全部時間がゆっくり動いて見えるんだけど、限界があってね1秒を10秒までにしか伸ばせないんだよね!》
「まぁ、なんとなくわかったよ、でも1秒が10秒ってことだから……、ってことは!!」
《うん!もう攻撃飛んできてる!》
「何いい顔してさらっと言ってんだ!」
《じゃあさっき言ったとうりに動いてね!》
「なっ!ちょっ!」
不安があったところでべヒモスの繰り出したレーザー砲はもう目の前まで迫ってきている。そしてそこから彼女の声がかかる、
《今だよ!飛んで!》
恐怖心を必死にこらえながら自分ステータスにものを言わせ無理やり横に回避していく、そこへまた彼女から声がかかる。
《次は投げて!》
言われるがままがむしゃらに手に持っている槍を全力で投げる。
「おらあああぁぁぁぁ!!」
腕を振り切ると、槍は吸い込まれるようにべヒモスに向かって飛んでいき、
ズガァァァン!
ものすごい音を立てて奴の首元に深く突き刺さる、だがやつにとっての悲劇はこれだけでは終わらない。
《黒煙》
彼女がそう言うといきなり黒い炎がべヒモスを体の内からあぶっていく、奴は最初の方は声を出し必死に抵抗していたが次第にその声は弱弱しいものになっていき、ついには声も出せなくなりその場でその巨体は音を立てて倒れた。
「おわ、った、のか?」
《うん…、》
そうか、と返事を返し自分はほっとしたのだが、何故か彼女から聞こえてくる声は少し悲しみを含んだように聞こえた。
「どうかしたのか?」
少し心配になったので問いかけてみた。が、彼女は大丈夫と言ってあまり気にしてほしくないようだった。
「(少しまずったなデリカシーが無さ過ぎたか…)」
話を変えるためちょっと強引だが、自分の自己紹介を無理やり始めた。
「んっん~!俺は、八雲仁っていうんだ!好きな事は一人でだらだらすること、きらいな事は学校の勉強。好きな食べ物はパエリアだな。嫌いな食べ物は特にない。特技も何もないやつだけどよろしく!」
ここでひとつ言っておくと神アーレスは仁本人に顕現しているので、はたから見るとどうにもこうにもただ一人で声を張りながら自己紹介をしている頭のおかしな人にしか見えないのだが、場所が場所だけにそういった目で見る人がいないのが幸いだろう。
《あ、うん。よろしく、》
結構あっさりとした受け答えが帰ってきた。
「俺の渾身の自己紹介が…ゴニョゴニョ…」
そんな自己紹介はあっけなく終わってしまったが、そんなもは些細な問題に過ぎない。それは、肝心の話をそらすことには成功したからだ。
「さて気を取り直して、俺のことは仁って呼んでくれ。それでおたくは誰なんだ?」
《ボクは武神アーレス、君の持つ加護 八柱の契り に契約した一柱だ。》
アーレスはそういうと、次々とこの加護のことについて色々としゃべり始めた。
アーレスの話を要約すると以下のとうりになった。
まず、一つ目としては 八柱の加護 の発動条件はそれぞれの神によって違うらしい。それと、普段はこうして顕現などはせずにただ力だけを貸すようだ。こうして、今アーレスが顕現しているのはこのことを俺に話すために八人の代表として来ているだけだそうだ。だが、初めての神は必ず体に顕現するようだ。
挨拶も必要だからということだった。
二つ目は、俺が神々でさえコントロールが難しい存在だという事らしい。その気になればこの世界を滅ぼすこともできる力を持っているとのことだ。だが、その具体的な力に関しては神々の間でも八方塞がりの状態で神たちは俺か出る神にしか見えないオーラを見て、今までに例がない色だったのでこの 八柱の契り を結んだらしい。そして、監視の面も含めこの力を俺に与えたというわけだ。
そして、最後は加護のことというか、この世界で生きていくための注意事項のようなものだった。
《いいかい!君がこの世界で生きていくにために一つだけ言っておかないといけないことがある。君の力は強すぎる加護が働いていないときでも十分に強すぎるんだ。なんせ、ステータスはこの世界でずば抜けて高い、それはもうこの森で生きていくことすらできるほどにね!そんな森の最深部で力の均衡がとれてしまう君が人様の住む地域で問題を起こしてみろ、一瞬のうちに君vs人類の構図の出来上がりさ!人は強すぎる力を嫌うからね!だから、その力を使うときは十分に注意してくれたまへ。この加護は君を守るって意味でもあるんだからね!》
「あぁ~わかったよ、力を振るう時が来たらその時は細心の注意を払うようにするよ。まぁ、もともと争い事は好きじゃないんだ平和にいきてくよ。」
《そうか、それは良かった。じゃあボクはこれで帰るとするよ。》
「あ、なぁアーレス様」
《アーレスでいいよ》
「じゃあ、アーレス最後に一ついいか?」
《なんだい?》
俺は魔眼を使ったときにしか見えない文字化けした加護のことをアーレスに話した。
そうすると、アーレスは目を見開き次の瞬間、そうかと言って俺の中から消えていった。
アーレスがいなくなって少しさっき言われたことを頭の中で整理してだいたいのことは五右衛門さんが書いてくれた本とさっきのアーレスの言葉でわかったんだが、どうしてもさっきアーレスが言った俺という存在のコントロールが難しというところどうしても引っかかった。
「俺ってなんなんだ……」
神様を出す時期どうしよう、あと七人もいる(´;ω;`)
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