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誤解は永遠に

前回、投稿まで1か月も経っていたのに、アクセス数がほとんど変わらずびっくりした後にホッとしました。

こんな文章でも読んでくれる人がいて感謝です。では本編どうぞ。

朝、部屋の中に朝日が差し込むと同時に意識が半端な状態で覚醒する。


ムニュ、、


(ん?何か柔らかい感触が、、)

「んっ、」


声、誰の声だろうこの部屋には俺一人しかいないはずだ、しかし、柔らかいな。

はっきりとしない意識の中、確かに手に収まっている柔らかい何かを揉みしだいていく。


「んっ、あっ、」


さっきから誰なんだろう、変な声を上げているのは誰かいるのか、それとも自分は夢の中にでもいるのだろうか。考えても仕方ないので仁は目を開けて柔らかいものの正体を確かめる。


「!?」


自分の手元を見ると、そこにあったのは圧倒的な双丘。

そして、薄いネグリジェを身にまといながらすやすやと眠るイザベラさんの姿。

また、極めつけは自分の手がイザベラさんの双丘をわしづかみにしている。


(どうしてこんなとこんなところにイザベラさんが!?って、うわぁ!)


やってしまった。そう、思って少し慌てたが幸いイザベラさんがまだ寝ていたので無かったことにした。


少し時間を空け、昨日のことを思い出そうとしたのだが、泣きつかれて寝てしまったイザベラさんを拠点の寝どこまで運んだところまでの記憶しか残っていない。


(まさか、そのまま俺もそこで寝てしまったのだろうか、、)


だが、必死に機能のことを思い出そうとしているうちにその後自部に用意されていた寝床に戻ってちゃんと寝たことを思い出した。


(だったらなんで、俺と一緒にイザベラさんが寝ているんだ)


考え事に更けていたら、急にイザベラさんの体がビクッとなっとなる。その瞬間、体に緊張が走る。


「仁さん、私がついているので大丈夫ですからね、、スゥ、、」


寝言でそんなことを言うイザベラさんに思わず微笑ましい気持ちになりながら、イザベラさんを見下ろす。イザベラさんの顔をそのまま少しの間眺めていると不意にパチッと目が開いた。


(あっ、、)


気づいた時には、いや、もう一緒に寝ていた時点でもう手遅れだったのかもしれない。だから、あえて普通に接してみることにした。


「おはようございます。イザベラさん、よく寝れましたか。」


イザベラさんは、寝ぼけているのかただ頷くだけで反応が子供っぽい。


(ちょっと、可愛いかも、、あはは、、もう少し遊んでみよう)


それからはまだ寝ぼけているイザベラさんのほっぺを突っついてみたり、横になって目線を合わせて見たり、色々な事をしてみた。

やがて、イザベラさんは意識がちゃんと覚醒したのか上半身を起こして挨拶をする。


「仁さん、おはようございます、、って、あれ、な、なな、なんでこんなところに仁さんがいるんですか!?」


そこで、ようやく自分の置かれている状況の気づいたのか、顔を真っ赤に染める。


「いや~俺もなんでかわからないんですよ。気づいたら一緒に寝てました。あはは、、」

(気まずい、イザベラさんは羞恥のあまりこっちを全く見ないし、俺も平気なふりをしているが正直余裕はない)


すると、唐突にイザベラさんが口を開いた。


「あ、あの仁さん、このことは出来れば周りの人には言わないでもらいたいのですが、」


もじもじしながらそんなことを言うイザベラさん、100点満点です!

心の中でそんなことを言うが口に出すこともなくあくまで冷静を装う。


「もちろん、言いませんよ、周りから変な疑いをかけられるのは僕もいやですから。」


俺の返事を聞いてホッとイザベラさんは胸を下ろす。


「で、では私はもう行きますね」


あれから、自身の身支度を済ませたイザベラさんは、まだ髪も乾ききる前に俺の部屋から出ていこうとする。俺もこれでひとまず安心だなと、思ったところに外側から急に扉が開かれた。


「仁!起きてるか、もう朝食の準備がって、あれなんでイザベラがいるんだ。」


勢いよく扉を開けて部屋に入ってきたのは、この世界ではじめて出来た友達の魔人グラディオ、そんなグラディオは部屋の中の光景を見ると、若干顔を引きつらせながらこう言った。


「お、お前らもうそんな関係に発展していたのか、、」


これは、非常にまずい気がするのは俺だけだろうか。そう思いながらイザベラさんの方に視線を移すとそれはものの見事に固まっていた。もう生物かどうかも怪しいほどに。

まぁそれもそうださっきここで他言しないと、約束を交わしたばかりなのにものの数秒でそれが崩れ去ったのだから。


「グラディオ、これは違うんだその、なんというかこれは誤解なんだ、」

「いや、俺のことは気にしなくていい、安心しろ誰にも言ったりしない。」

「いや、だから、」


俺が言い切る前にグラディオは親指を立てて最後に、親友だからなと言って部屋を出て行った。

取り敢えず放心しているイザベラさんを元に戻してあげないと、


「大丈夫ですかイザベラさん、」

「あぅ、」

(あうって、、)


ちょくちょくかわいいを発動しているイザベラさんに笑いをこらえながら自分の部屋に戻るように伝えると、自分の部屋に戻っていった。




そして時は進み今は村を出発しイザベラさんが案内してくれるという町まで馬車で向かっている。馬車で向かっている最中ずっと後ろの箱に座っている訳だが日本育ちのせいか腰が痛くてしょうがない。

そんなこんなで少し休憩するために街道の脇に馬車を止め、開けた草原で大の字になって日向ぼっこをしている。


「ああ~、こんなことしたのいつぶりだろう、」


そんな独り言をつぶやいていると、頭上から声がかかる。


「仁さん、大丈夫ですか、初めて乗る馬車は疲れますよね。」

「大丈夫ですよ、こういうのは慣れですから、」


ならよかったです。と言ってイザベラさんはグラディオ達がいるところに戻っていく。


「正直今でも信じられないんだよな、ここが異世界なんて。」


まぁ、適応していくしかないんだよなと眼をつむりながら考えを凝らしていると、複数ある魔物の反応の中に一つだけ見慣れない反応があった。


今回は、思ったより筆が進んだ勢いで書いたのでおかしなところがあったら伝えてくれるとありがたいです。

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