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一難去ってまた一難

最近毎日更新できずにすみません。


では、本編どうぞ。

あれから一日はさみ、さらに進んで今は第三階層と第二階層の間を歩いている。


第三層に入ってからは魔物の質が落ちて、ステータスだけで対応できるようになった。



「なぁ、一つ聞いていいか?」

「あぁ…」


グラディオが声をかけてくる。どう考えても第四層での戦闘のことだろうと思い、どう話したものかと考えていると案の定、その質問が飛んできた。


「さっきの戦いのことで気になったんだが仁、お前のあの力はなんなんだ?」


さてどうしたものか。


「(これからのことを考えると伝えた方がいいのか、それともまだ言わない方がいいのか)」

「言えないことなら無理に聞こうとは思はないが…」


グラディオが気を聞かせてそう言ってくれるが、なんだかんだグラディオとはこれからも付き合いが長くなると思ったから、やっぱり伝えることにした。


「いや、言うよ。グラディオとは付き合い長くなりそうだからな。」

「そうか、」


と言ってグラディオはフッと鼻で笑う。もしかしたら、グラディオも同じことを思っているのかもしれない。


「だけど、今から伝えることはできるだけ他言無用で頼む。」

「あぁ、約束は守ろう。」


グラディオの確認が取れたことで話を進める。


「この力は八柱の契りっていうものなんだ。」

「どういうものなんだ?」

「詳しくは俺にも分からないんだが、簡単にいうとこの世界の神が俺の体に憑依するってものだ。」


説明をしていきながらグルタス村に向かって走っていく。


「そんなことがあるのか…」


説明をし終わったときグラディオは信じられんと言いたげな顔をしていた。


「まぁ、この話を信じろと言う方があれかもしれないが…」

「いや、実際にこの目にしたんだ信じるも何も認めるしかないだろう。」


そんなやり取りをしているうちについに第一層にたどり着いた。

どうやらグラディオもここが第一層だとわかったらしくいきなり進む速度を上げた。


「お、おい!グラディオ!ちょっと待て、ここはまだ「絶界」なんだぞ!」


だが、グラディオには聞こえてないらしくとまる気配がない。


仕方ないので急いでグラディオを追う。





時は仁たちがバジリスクと相対する前までに遡る。


「ガルド隊長失礼します。」


机の上の書類とにらめっこをしていたガルドはその声の持ち主を見ずに返事をする。


「イザベラ君か、準備は整ったか?」

「はい、先行隊にも連絡済みです。」


そうか、と言ってガルドは顔を上げ椅子から立ち上がり命令をした。


「イザベラ君今から君をゴブリン掃討作戦の小隊長に命ずる。心してかかるように。」

「は!私の命に代えましても成功させて見せます。」


そして、イザベラは後ろに返り部屋を後にしたため、


「死ぬなよ…」


そんなガルドの声はむなしく部屋に消えていくのだった。





そして今仁たちは森と平原の間にいる。そう、「絶界」を抜けたのだ。


「グラディオここからは「絶界」じゃないんだな?」

「ああ…そうだ!ここからはもうあんな理不尽な魔物たちとは遭遇しない!」


今が人生の絶頂といわんとばかりに喜びをあらわにするグラディオ。


「おいグラディオ生きていたことを喜ぶのもいいがさっさと村まで行こうぜ、」


グラディオにそう話しかけるとはっ!といって元の状態に治った。

すまない少々取り乱した…、そういうと今度は恥ずかしさからかそっぽを向く。

こいつめんどくさいなと思いながらもグラディオに道案内を頼む。


「なぁ、ここからどのくらいかかるんだ?グルタス村まで、」


指をさしながらグラディオは言う。


「そうだな、だいたいあの方向に半日ってところだ。」


結構かかるんだなと思いながらもようやくここまで来たかという思いに浸っているとグラディオが何処かを見据えるような眼をしていた。


「な、なぁ…何か聞こえないか?」


何を言っているんだと思いながら魔眼と探知に意識を集中する。



ピロン!いつもの効果音と共に


【個体名 ゴブリンキング ゴブリンロード ゴブリンメイジ ゴブリン ゴブリン ……】


そんな名前が目の前いっぱいに広がった。


「グラディオあっちの方向に100近いゴブリンがいるんだが、あの方向って確か…」


背中に冷や汗が流れる。

グラディオも察したのかこちらにゆっくりと振り返る。


「ああ…村がある方角だ!!」


一難去ってまた一難、嫌な感じがした二人は一斉に走り出した。



「おい!何がどうなってる!?」

「俺にもわからん、とにかく今は急ぐぞ!」


だが、到着したのはもう日が沈みかけていた時だった。




「イザベル小隊長、言われたとうり騎士の中で上から順に腕の立つ者を呼んでまいりました。」

「ご苦労様です、」


所定の位置に戻ってくださいとイザベルが言うと、兵士は何故か嬉しそうに戻っていく。


「さて今回あなたたちを呼んだのはこれからお伝えする作戦のためです。」

「どんな作戦なんですか?」


ひときわ目立つ体格をしている男が喋る。


「それを今から説明しますのでこちらに来てください。」


そう呼ばれると五人は置いてあるテーブルを囲むように一つの紙を見る。


「今回あなたたちにお願いするのは、ゴブリンロード、メイジの奇襲です。」


イザベラがそのことを告げると五人はびっくりした様子を見せた。


「小隊長それは誠ですか?」


先ほどとは違った中年の男がそう語りかける。


「はい、もうゴブリンロードとメイジの居場所も把握済みです。」


だが、部下の兵士たちの顔からは不安が拭い切れない。それもそうだ部下の兵士たちはいくら自分たちに自信があっても相手は100もいる、そんな状況で相手にばれずに相手の幹部級の魔物を倒さないといけない。もし、それが失敗すれば自分たちは確実に死ぬことになる。


「敵本陣の注意は必ずひきつけます。どちらか一方でも構いません、どうかお願いします。」


ぺこりと頭を下げるイザベラ。

そんな、小隊長の姿に感化されたのか一番いい体格をしている男が了承の旨を伝えるとほかの四人もそれにつられて返事を返していく。


イザベラはそれらの返事に感謝の言葉を言うと早速細かい作戦のことを伝え始めた。




それから数刻が過ぎると両者が相対し戦いの火ぶたが切って落とされた。








毎回このあとがき何書こうか迷います。


誤字脱字等あったら教えてください。宜しくお願いします。

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