プロローグ
初投稿です!できるだけ毎日投稿するんで宜しくお願いします。
「ねぇねぇ!今日どこ行こうかぁ!」
「そうだな~あ、そうだ、最近駅の隣に新しいショッピングモールができたらしいんだがそこどうだ?」
今質問してきたのが、小学校からの付き合いで運動大好きの琴峯 蓮、きっかけは何だったか忘れてしまったけど、とりあえず昔からの仲だ。
そして、ショッピングモールに行くことを進めたのが俺こと、八雲 仁なんでもそつなくこなす。だが、これと言って秀でたものは何もない。良くいる普通の人だ。
「おぉ~!いいね、じゃあ今日はモールでショッピングだね!」
「先に言っとくが俺にファッションセンスを期待するなよ?」
コツコツ プチッ…
「あ、あらら~、紐がきれたよ!」
「んぁ?あ~あ、不吉な、」
「でも、買うものできてよかったじゃん!」
「まぁ~な、」
(なんか今日、調子あがんないだよな…、だいたいこういう日は何か起こるんだよな。昔からそうだ、おふくろが死んだときもそうだった。)
「な、なぁ、やっぱり今日行くのやめない?」
「急に何言ってるの!もう、すぐそこまで来てるんだから、ちゃっちゃと行くよ!」
「…あいよ、(何も起こらなければいいが)」
「なんかいった?」
「んにゃ、なんでもない」
そして、モールに着き、事件は起こった。
「ねぇねぇ、仁 これなんてどう?あ、でもこっちは?」
「だから俺に聞くな、お前が好きなほうを買えばいいだろう、」
「む~、もういいもんこっちにするから!」
ざわざわ、
「ん?(きのせいか?)」
「ほら、仁!行くよ!仁!じーん!」
「ん~、」
「もういいもん先行ってるからねぇ~だ!」
ざわざわ
「あぁ~、今い「きゃぁぁぁぁぁぁぁ---------!!」」
「なんだ!?」
自分は余程、悪運が強いらしい悲鳴のする方から逃げてきた人にどうかしたのかと聞いてみたところ、この通路の先で人が刺されたらしい、要するに通り魔だ。早く安全なところに行かないと、そう思ったとき蓮の声がちょうど通り魔が出た方でするのが聞こえた。
「みんな早く逃げて!早く!」
「って!おい蓮!」(なんで前は、いつもそうやって自ら危ない方へ飛び込んでいくんだよ、)
そう、今蓮は通り魔の男と正面から対峙している、するといきなり男の方が蓮に向かって手に持っている刃物を突き出した。蓮はそれを後ろに下がってかわす、男は次のターゲットを蓮に絞ったのか、立て続けに刃物を振るう、それでも蓮はかわし続ける、が足がもつれてしりもちをついてしまった。
「くそっ!」
その時の記憶は、今でもうまく思い出すことができない。だが、結果としてそこにあるものは、気を失っている男と取り乱す蓮、そして、相手の刃物が心臓部に刺さった俺だけだった。
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(ん、温かい?まぶしいな、鳥のさえずり?ここは…)
「って!蓮!!」
次に目が覚めた場所は知らない丸太造りの家だった。しかも、何故かハンモックに揺られている。
とりあえず、ハンモックから降り隣に見える部屋に移動する。移動した先は見るとダイニングキッチンのような間取りになっていて、一つテーブルが置かれていた。ようなというのは、キッチンにコンロがついていないのだ、代わりに少し離れたところに、釜戸らしきものがある。それと、冷蔵庫いやもっと言うと、電気製品が全くと言っていいほど置いてない。唯一ランプが机の上に置いてあるぐらいだ。
「なんで俺はこんなところにいるんだ?」
(だってあの時、蓮が通り魔に殺されそうになってとっさに、蓮をかばうように前に立って、って?あれ?)
何故か思い出せない、どうなっているのか。しばらく、思いだそうと試みたがやっぱり思い出せない、どうやらあの時の記憶がスパッと抜け落ちているらしい。
「さてどうしたものか、」
そして、この状況に対し頭をひねっていると、ふと机の上の一冊の本に目が留まった。
「なんでこんなところに一冊だけ本が?」
とりあえず手に取って、読んでみた。勝手に人の本を読んでいいのか悩んだが、今この場で唯一の情報源だったので、やむおえず読む子にした。
そして、本の中に書いてあったことに俺は驚きを隠せなかった。
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まず、ハンモック上で目覚めこの本を手にっとった者に、伝えておかないといけないことがある、ここは、君がいた世界ではない。いや、説明不足だったな。ここは君が生まれて生きていた世界とは別の世界ということだ。それともう一つ、今現状元の世界に帰る方法は見つかっていない。すまない、私では時間が足らずに見つけることはできなかった。なのでこの本を残すことにした。今後、私と同じ状況になった者のために少しでも負担が軽くなることを祈って。
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本の冒頭は、こんな感じに締めくくられていた。正直なにがなにやら訳が分からない、だが、事がことだけにこの本のに頼るしかないようだ。そうして、俺はこの世界のことを少しでも知るために再び本に目線を落とした。
個人的に蓮が一番お気に入りかもしれない…