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恋の想い、甘酸っぱい………


悲しむ前の笑顔に

うっすらと、みえていた

好かれたいという切実な恋の想い

甘酸っぱいこころの痛み


(あなたに伝わらないひとりよがりな想い


あなたがわの平穏な日々は

日常を希望で縫いつける

明るい刺繍でできている


(どうせ私の周りには

(孤独な関係が続けてられているだろう


孤独であることに

殉教できないはんぱものの目で

誰のくちびるをみてみても

すこしそそるみっともない純情と

拗ねて背中をみせるこっぱみじんの激情に

覆いくるまれたこころの顔は

ちいさく震えながら

あくなき自己主張の怪物となる


(ただ、優しさが

(この世界に好きって花のつぼみを

(いつのまにかほころばせはじめている


いつしか真っ黒な嫉妬という感情を

抱かされはじめた瞬間から

私の『好き』は枯れはじめ

あらたな誕生を夢みる花になりさがる


なんども、なんども、

なんども、なんども、

つぼみのころから

朝顔はかならず咲いては枯れるさだめのなかで

終わりなき生が終末へ向かう方角へ

恋する心の象徴の花として

夜空のスクリーンに映る花を手向ける

けっして破られない約束の証しとして


とおい海を渡って

その花たちの種子の群れが

静かに飛んでくる

星座をたよりに

いつもの悲しみを捨て去って


殺したいほど好きだという言葉は残り

私の中の無垢な信号が

それもいいと応援するものだから、

それほどまでに狂った愛情を

消すに消せない居心地の悪いあなたへの狂愛を

ボウッと光るマッチの火にかざし

すべてのこころが黒い消し炭になるまで

いっぺん残らず燃やし尽くしてしまいたい


甘酸っぱいこころの痛みだけ

その胸に残して






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