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CrossKeeper-8

 松村光一の自宅から学校へと向かう帰り道、望は珍しく考え込んでいる様子だった。誠人の手を引いて大股で歩くその姿にも、いつものような元気が感じられない。

ちなみに、秋山は何か別の用事があるようで、あの後松村に半ば強引に調べさせたという学園内の猫に関する目撃情報などが書かれた紙を二人に手渡すと、足早にどこかへ去って行ってしまった。二人と一緒に学校へ帰らないのは、教師としての仕事以外にもいろいろとやることがあるということだろう。やるべき事だけやって帰るというのは、いかにも秋山らしい行動と言える。

 来た道を逆にたどるだけの単調な道すがら、ふいに望が少々遠慮がちな様子で声をかけてきた。

「……ねえ、誠人。いいのかな?」

 何がいいのかは聞くまでもなかった。そもそもこれまで持ち主以外の人から探し物の依頼を受けたことなどなかったのだから、当然の反応だろう。

 少年は、助手として探偵に告げる。

「依頼主は秋山先生だろ。それに今回の依頼は、あくまでただの猫探しだ」

 その一言で、望の顔から迷いが消えた。繋いでいた手を自分から離して立ち止まり、そのまま両手を胸の前へ持ってきて、祈るようなポーズをとる。

すべてを手に入れられるがために何も手にしたくないと願った少女の、謝罪にも似たその仕草を目に焼き付けながら、誠人はその口から放たれる言葉を静かに待った。


「『松村光一が無くした物を下さい』」


時間にして数秒、発音した文字数で言えばたった二十文字のその言葉で、彼女は自分が手に入れるべき物の現在地と、入手方法を認識した。

「……見つけた」

 組んでいた手を解いてそうつぶやいた望は、再び誠人の手をとって、学園のメインストリートを外周側のほうに向かって横断し、すぐ近くにあったバス停へと駆け込んだ。

 花咲学園の敷地は、展望塔兼、時計台の役割を果たす建物を中心とした円形状をしており、メインストリートはちょうどその敷地を半分に区切る円の、円周上を走る構造になっている。上空から見ればドーナツの輪っかにも見えるこの奇妙な構造は、花咲学園が教育の充実はもとよりその事業の一環として行っている、他企業や個人に対する研究施設の提供が主な要因となっている。

 この取り組みは、学園側による厳しい選定はあるものの、一般企業や個人の学術的研究に対して、全面的なバックアップを約束する代わりに、その研究で得た特許などの権利を学園と半々で分かち合う、というものである。本来ならば赤字にしかなりえないこの活動を、花咲財閥の莫大な資金を利用して、学業の充実という目的のために行っているのだ。もちろん、その裏には、〝言霊〟の研究に役立てる、という面も存在する。

そのため、研究の成果を速やかに学園内で伝達するためや、学園の教師を兼任している研究者たちの移動の面から、それらの施設を囲むようにして小、中、高、それぞれの校舎が円周上に建てられたのだ。

 待つこと数分、鮮やかな花柄の模様が車体に施された学園専用のスクールバスが、二人の待つバス停の前に止まった。ドアが開くなり車内に飛び込んだ望に続いて、誠人も乗り込む。

 車内には二人以外に乗客はいないようだった。ただでさえいろいろと尾ひれがついている噂が、これ以上更新される心配がないことに安堵しつつ、望の手に引かれるままに二人用の座席に腰を下ろす。

 こういう時は行き先を教えてくれないことが常なので、誠人は読みかけの本でも読んで時間をつぶそうと考え、制服のポケットに手を伸ばした。――が、なぜかそこに入れておいたはずの本が見当たらない。

「なあ、望」

「……なに?」

 玩具のパイプをくわえてふんぞり返る望は、あきらかに不機嫌そうに顔をしかめた。移動中に話すことは、そんなに探偵の美学に反することなのだろうか。

「俺の本盗った?」

 おそらく目的地について尋ねられると思ったのだろう。望は口からパイプが落っこちるまで固まった後、耳まで真っ赤になって抗議の声を上げた。

「な、なに言ってんのよ! このあたしがこっそりと人の本を盗むなんてこと、するわけないでしょ! 欲しいものがあったら正面から堂々と奪うわよ」

「……確かに。言われてみれば、その通りだな」

 ということは、どこかに置き忘れてきたということだろう。松村のところでないことを祈りつつ、誠人はご立腹の名探偵殿に、最後の希望を託してみることにした。

「……ちょっと俺の本がどこにあるか、探してくれないか?」

「やだ」

 即答された。仕方なく、自分で探しに行くことを決める。

 誠人が諦めて窓の外を物憂げに眺めていると、しばらくして隣から小さな咳払いの音が聞こえた。振り向くと、望が何か言いたげな様子でチラチラとこちらを見てきた。口をわずかに開閉させて何かを言おうとするのだが、なかなかその言葉が出てこない。

(……感情がコロコロ変わるやつだな)

 こみ上げてくる微笑を表に出さないように気を付けつつ、望が話しやすいようにこちらから声をかける。

「……何か用?」

 望は非常に悔しそうな顔で俯くと、かろうじて聞き取れるくらいの小さな声で、

「事件が解決した後でなら、……探してあげてもいいわよ」

「ああ、うん。ありがと」

 誠人の言い方が気に食わなかったのか、望は拗ねたように唇をひん曲げると、視線を窓の方へ向けた。誠人もつられてそちらを見る。

 それまで学校の校舎や学生寮などの味気ない建物が並ぶだけだった外の景色は、いつの間にか飲食店や娯楽用の施設が立ち並ぶ、商店街風の街並みへと変貌していた。放課後ということもあって、ちらほらと制服姿の生徒たちがたむろするその一帯は、寮住まいの生徒や教師たちのために用意された、娯楽専用地域(アミューズメントエリア)である。

 普段電車通学をしている誠人にとってはあまり見慣れないその景色に見入っていると、ふいにバスが停車した。どうやら、望がいつの間にかバスの降車ボタンを押していたようだ。出口のドアが開くなり飛び出した望に続いて、外へ出る。

 バスが停まったのは学園内でも最大規模の百貨店の前であり、人通りもそれなりにあった。海外からの留学生が二割強を占める学園だけあって、些細な外見の違いを気にする生徒はほとんどいないのだが、さすがに探偵服姿の少女を見るのは珍しいらしく、バスを降りるなり周囲の視線は二人の方へ集中した。

 周りからの視線を痛いほど感じつつ、例のごとく望の手に引かれるままに歓楽街の通りを歩いていく。アミューズメントエリアは初等部と中等部の中間に位置しているので、同学年の生徒が少ないのが唯一の救いだ。

 しばらく学園の外側方向に向かって道なりに進んでいくと、子供用の洋服店や玩具屋など、初等部用の店舗が目立つようになってきた。通りを歩く生徒達の平均年齢も、それに応じて低くなっていく。中等部から編入してきた誠人にとっては、見慣れないどころか初めて見るその景色を物珍しげに眺めながら歩いていると、前を歩く望の歩調が徐々に緩やかになっていき、ある店の前まで来ると完全に停止した。まるで長年の宿敵を見つめるような気難しげな態度からして、おそらくはここが目的地だろう。

「ここよ」

 そういって望が指差す建物は、築五十年は優に超える古びた木造建築の店舗だった。店頭には、賞味期限切れの菓子類や、とうの昔に製造中止になっただろうプラモデルの数々が並んでいる。今時は下町でもあまり見かけないような、昔ながらの駄菓子屋である。

「本当にここか?」

 確かに、駄菓子屋に猫というのはなんとなく雰囲気にあっているような気もするが、局所的にタイムスリップしているかのようなこの場所に、わざわざ立ち寄る猫がいるのだろうか。

「間違いないわ。松村光一がなくした物はここにある」

 望はそうきっぱりと断言すると、大量の菓子類によって雑然とした店内に躊躇なく足を踏み入れていった。誠人も慌てて後を追う。

 店に入った二人を出迎えたのは、これでもかというくらいにお菓子がぎっしりと詰まった巨大な棚だった。ただし、店頭に置かれたものと違って、誠人でも知っているくらいの割と新しい菓子類だった。

 入口の真ん前に置かれたその棚のせいで、店の通路は入っていきなり左右に分かれるという不可思議な構造になっていた。なんだか新手のトリックアートを見せられたような気分に陥った誠人をよそに、望はお菓子の棚など見向きもせずに、店の奥へと進んでいく。

 店内には、入口に置かれたものの他にも大小様々な棚が乱立しており、あきらかに意図して作ったとしか思えないほどに複雑な、迷路状の通路が構築されていた。しかも、棚に置かれた菓子類は奥に行くほど外国産のお菓子の占める割合が増えていき、最終的には着色料がたっぷり入ったグロテスクな物体が棚を占領していた。

 前を歩く望の姿を見失わないように気を付けながら奥へと進んで行くと、小さな椅子とテーブルが並んだ少し開けた場所に出た。さらにその奥には、ケーキなどのデザート類がずらりと並んだショーケースとカウンターが置かれており、ちょっとしたカフェテリアのような雰囲気が漂っている。

 二人がカウンターの前まで来ると、奥の扉から店主らしきエプロン姿の女性が出てきて、「いらっしゃい」と声をかけてきた。おそらくは三十代前半だと思われるが、寝癖によって所々跳ねたショートカットとやや幼めな容姿が、年齢の特定を妨げている。

「あら、珍しいわね。お菓子屋でデート? ふふ……デートで食べるお菓子と言えば、何がいいかしらねえ。まあ、いっぱいあるからゆっくり見ていってね」

 そう言って、女性は微笑ましそうな笑顔を二人に向けた。探偵服姿の望を見てもまったく動じないことから、かなり大らかな人物だとわかる。

「……違うわよ、デートじゃなくて仕事。この服を見ればわかるでしょ」

 どこか誇らしげに唇の端を吊り上げながら、望は制服の上に羽織っている探偵服を、ひらひらと掲げて見せた。

「お仕事? うーん、どこかで見たことがあるような服だけど、どんなお仕事だったかしら……。あ、わかったわ! もしかして、コスプレ屋さん?」

 まるで見当はずれな答えに、望は拍子抜けしたように肩を落とし、

「な、なんでそうなるのよ! 探偵よ、探偵! シャーロック・ホームズっていう、有名な推理小説の登場人物。知らないの?」

「あら、そうだったの。シャー・ロックホムズね。後で調べてみるわ。それにしても、随分とかわいらしい探偵さんね。娘に欲しいくらいだわ」

「そ、そう? ありがと……じゃない! そんなことはどうでもいいのよ。ここへ来たのはあなたに聞きたいことがあったからで、無駄話をするためじゃないの。雑談なら後でたっぷりしてあげるから、とりあえずあたしの質問に答えてくれる?」

「ああ、そうね、探偵さんだものね。私で答えられるようなことなら、何でも質問していいわよ」

 女性が快諾してくれたことでほっとしたのか、望は玩具のパイプを取り出して一服するような仕草を見せた。何度も言うようだが、本人は至って真面目のつもりである。

「……さてと。さっそくだけど、猫ちゃん達の居場所を教えてもらおうかしら」

「え! な……何の話、かしら?」

 望の問いに、女性はあからさまな動揺を見せた。その反応を見て、望は不敵ににやりと笑い、

「隠しても無駄よ。あなたが売れ残ったお菓子をこっそり野良猫達に与えているってことは、とっくに調査済みなのよ。いいからさっさと案内することね。さもないと、口が滑ってうっかり誰かに話しちゃうかもよ?」

「うう……。わかったわ。案内するから、そのかわり誰にも言わないでね」

「もちろん。口が堅いのも、名探偵になるための重要な資質だもの」

 相手が下手なのをいいことに、適当なことをうそぶく望。別に猫にお菓子をあげる行為がそれほど問題になるとは思えなかったが、おそらくこれも望の言霊が導き出した最適解なのだろう。その証拠に、女性が案内役を務めるために二人の先頭に立ってカウンターの奥へと歩き出した瞬間、望は自らを律するように表情を引き締めた。

 カウンターの奥の部屋は、少し広めのキッチンになっているようだった。部屋の中央に置かれたテーブルには、作りかけのお菓子や材料などが山積しており、辺りには甘ったるいにおいが充満していた。

 女性の後に続いて、二人は食品の搬入のためかかなり大きめにつくられたキッチンの勝手口から、狭い通路のような場所に出た。幅三メートル程のその通路には、使い終わった調味料のビンや段ボールなどが雑然と積まれており、奥の方に至ってはゴミに埋もれてほとんど先に進めないような状態だった。

「うわー、すごい。ゴミ屋敷ならぬゴミ通路ね」

「あはは、ごめんなさい。世界中のお菓子を片っ端から集めているから、どうしてもゴミが溜まっちゃうのよね……。あ、猫ちゃん達はあっちよ」

 そう言って、女性は勝手口からみて右手の方向を指差した。見ると、確かに通路の奥の方で数匹の猫が皿に置かれた菓子類をのんびりとかじっている様子がうかがえた。そちら側の通路は十数メートル先で大きな通りへと繋がっているようだった。おそらく、猫達はそこから来たのだろう。

 猫の姿を確認した望は、どこか不安げな表情を浮かべながら通路の奥の方へと向かって走り出した。誠人も慌てて後を追う。

「ねえ、探してる猫って、白い猫だよね?」

 数歩遅れで追いついてきた誠人に、どこか懇願するような口調で尋ねる望。ここで言霊を使って見つけたことにすることもできるが、あいにく目の前の少女はそんな子供騙しを求めてはいない。仕方なく、誠人はわかりきった答えをそのまま返すことにした。

「……そうだよ。背中に斑点がある、白い猫だ」

 言いながら、望の足元に佇む数匹の猫達の姿を眺める。側に立つ人間の存在などお構いなしで、それぞれ毛繕いやお菓子をかじることに没頭している彼らの中に、白い毛並を持つ猫は一匹もいない。

「なんで……どうしていないの!」

「まあ、移動したんだろうな。望の言霊は、生物には適用されないんだろう?」

「うるさい! そんなことわかってるわよ! いいから誠人も探してよ!」

 今にも泣きだしそうな顔で必死に猫を探す望を見ていると、ツッコム気も失せてきた。

 望の言霊〝服従の言〟は、生物以外の物体を自分の物とする力、すなわち物体の所有権を奪う能力である。基本的には目の前にある物質を自分の物とするだけの能力だが、自分の欲しい物を口にすることでその物体の現在地と入手方法を知ることができるというもう一つの使用方法があり、その応用性は極めて高い。

 ただし、あくまでこのもう一つの能力でわかるのは言霊を発現させた時点での情報であり、何らかの理由で標的が移動した場合はもう一度言霊を使用する必要がある。

「……もう一回、やってみれば?」

 望は諦めたようにその場にしゃがみ込み、ぷるぷると首を振った。

「だめ。言霊に使った言葉が曖昧すぎて、捜査範囲がすっごく広くなっちゃったから、捜索用の精神エネルギーの大半を使い切っちゃったの。たぶん明日の朝まで使えない」

 言霊の威力や精度は、使用される言葉の正確さに比例する。つまり、言霊に使った言葉が丁寧であればあるほど、能力の燃費が良くなるということだ。

(やっぱり、情報が足りなかったか。まあ、望が言霊を真面目に使う気がなかったってのもあるけど)

 せめて探している物の外形だけでもわかればかなりましになるのだが、無くした当の本人が話したくないというのだから仕方のないことだった。

 とりあえず、今日のところはやることがないと判断した誠人は、空のケースや段ボールをひっくり返して猫の捜索を続行している半泣きの探偵少女に、恐る恐る話しかけた。

「あのー……望さん? 言霊なしで探すのはかなり厳しいから、猫探しはまた明日ってことで今日はもう帰らない?」


 ぐりん、という効果音が聞こえた気がした。


 まるで電気ウナギの水槽に腕をまるごと突っ込んだ時のような表情で振り返った望は、次の瞬間不気味な程に完璧な笑顔に変貌し、

「ごめん、探すのに夢中で聞こえなかった。もう一回言ってくれる?」

「……えっと、望様? 言霊なしでお探しになるのは大変でしょうから、猫探しはまた明日にして今日はもうお帰りになった方がよろしいのでは?」

「……なんで?」

 望の眉がきりきりと上がる。

「いや、だって明日まで言霊使えないんだろ? だったらこれ以上――」

「あんたそれでも探偵なの!」

 窓ガラスを破らんとばかりに吠える望の剣幕に、誠人は思わず一歩引き下がった。

「え、いや、俺は一応助手――」

「同じよ、同じ! 言霊ばっかに頼って推理の一つもろくにしないようなやつは、探偵ともその助手とも言えないのよ!」

 普段言霊に頼りっきりで推理の一つもろくにしない探偵がよく言えたものだ。

「とにかくっ。同じ失敗を繰り返さないためにも、今日は猫に関する情報を片っ端から集めるのよ。とりあえず学園の敷地内にいることはわかったから、そこからさらに絞り込めれば一回でガス欠なんてことにはならないはずよ」

「……結局、言霊使うのかよ」

「うるさい! 探偵は、利用できるものはすべて利用するのよ。言霊はその手段の一つってだけなの」

 まったくもって正論なのだが、なぜか望が言うと屁理屈にしか聞こえない。

 なんとか逃れる術はないかと必死に模索する誠人の耳に、

「あ、それと、あたしが満足するまで今日は帰さないから、そのつもりで」

 探偵からの終身宣告が下った。場面が違えば別の意味にも捉えられるその言葉を聞いて、少年はわずかな希望が断たれたことを知る。

 ……とりあえず、終電までに帰れることを祈る誠人だった。

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