Take.2 とある昼下がり
冬だねぇ! 受験だねぇ! ヱヴァだねぇ!www
と、言うわけでだいぶ間のあいた執筆ですw
まあ色々あったわけですが、その中で一番だったのが11月17日に公開した「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」ですよ!いやぁ、エヴァって感じがしたねぇ。これこそエヴァ!この落し方!www 近いうちにリピート早く行きたい!ww(←物語には関係しません)
そんなこんなで第2話です!w
東京都立清教徒学園高等学校。それが俺たち三人の通っている高校の名前だ。ここ数年の間にひょっこり建設された新高校なのだが、別に宗教関連のことを取り扱っているわけではなく、どうやら現校長・笹木茂信が「響きがかっこいいから!」というふざけているのか、本気で言っているのかは不明なのだが、そんな理由でつけた名前らしい。普通であれば○○教徒の人が入ってきてしまいそうなのだが幸い、そういう生徒は今のところ校内では見かけたりはしない。
その謎のネーミングセンスをもつ人が校長の学校になぜ俺たち三人が入学したのかというと、正直、中三の十二月には私立を専願で受けるか併願で受けるか、それとも受けないかを決めておかなければならなかったのだが、俺を含め、美奈美と和希もまだ迷っているところで、さっさと決めないと私立受けられんぞ、という状況下にあった。三人とも特に将来何になりたいとか、そう言った希望が薄く、最終的に行きついたのがこの『東京都立清教徒学園高等学校』だったわけだ。新築で偏差値もやや平均より上の60前後で、三人の学力なら専願ならまあいけるかー、的なノリで受けたら見事受かったわけだ。まあおかげで小中高と見事な腐れ縁状態になったわけだが……。
そんな俺たちを待っていたのは、他でもない、一学期の期末テストだった。四時間目の数学が終わり、同時にテスト範囲が発表され、昼休みの教室がいつもよりザワつく。
そんな周りの事など棚において、俺は弁当を取り出した。美奈美は違うクラスなので一緒に食べるのは同じクラスの和希とだ。和希は俺の机に椅子と弁当を持ってくるや否や、速攻で机にうなだれた。
「あーーーーーーーー、無理だ、絶対無理だぁぁぁ…」
「何が?」
「いや、察しろよテメェ! いまその話題全学年で持ちきりだろうが!」
「期末テストだろ? それが何なんだよ」
「いやいやいや、テストにそんな無関心なヤツお前くらいだから!学年一位取ってたやつでも今焦ってるから!」
必死にツッコミを入れる和希をさておき、先に弁当を食い始める。和希もブツクサ言いながら弁当を食べ始める。
「みんなテストくらいで騒ぎすぎなんだよ」
「普通だから、お前がなんかズレてるだけだと思うがな」
「そうか?」
「自覚していないところからダメだ!」
自分が他人と違うところがよくわからないままこの十六年間を過ごしてきたわけだが、今更直せといわれても、それで育ってしまったからには仕方がないことなのだ。
と、和希がふと何かを思ったように口へ運んでいた箸を止めた。
「そういやぁ、お前この前の中間何位だったっけ?」
「ん? 確か八位くらいだったと思うけどなぁ……。高二にもなれば高一の栄光は取り戻せねぇな」
「高一んとき、お前ほとんんど首位だったもんな……。」
「二学期中間で一度大暴落したけどな」
「ああ、あん時は初めてお前に一点差で勝って超嬉しかったらか覚えてるわ!」
「でも期末は俺の圧勝」
喜んだところで一気に叩き落とす。俺はそういう事をするのが好きな、いわゆるドSというやつなのだが、美奈美にはどうしても頭が上がらない。あいつがドSすぎるから……。
俺の叩き落としで一時的にあの頃の悪夢を思い出して落ち込んでいた和希も復活し、箸を動かし始める。
「っつかさ、和希、勉強ちゃんとやってんの?」
「もち。一日30分くらい」
「さ、さんじゅ……!」
一日30分だけの勉強でよく進級できたな、と心の中で和希の評価が少しだけ上がったり下がったり。俺が一日30分勉強宣言をした和希クンに茫然というか唖然というかそんな顔をしていた俺に対し、和希は言う。
「短期集中ってヤツ? だいたい一日で二教科くらいやってる」
「一教科約15分かよ……。それでよく赤点取れてないな……。ま、量より質って言うけどさ」
「そう! それそれ! 部活とかで忙しい俺にとっちゃあ最適だと思うんだよ!」
「あと妹、抜けてるぞ」
一応小声で言ったのだが、言った途端、和希が顔を真っ赤にして俺の眼前に詰め寄って俺だけに聞こえる声で怒鳴った。
「バッ! それここで言うな! もし聞かれてたらキモチ悪がられるだろうがッ!」
「周りには聞こえてねーよ! それよりそのお前の体勢の方がキモイわ!」
俺に言われて気付いたのか、さっと身を引く和希。周囲で話している小声が気が気でならない。これが被害妄想というやつだ。なんか周りの視線が全部俺たちの方に向いているような気がするのは。
「ま、ロリコンでシスコンの奴にホモまでついたらこの世の終わりってとこだな」
「だからロリ言うな! それにホモは絶対ないからな! 死んでも!」
「俺も死んでもお断りだ、死んでもだ。あ、ロリは全否定しないわけだ」
「お前と美奈美にはもうバレてるから無駄な否定はしねーよ」
そんな無駄とも言える会話をしているうちに、弁当を食べ終わった俺はふと時計に目をやった。
十二時五十五分。
最低でもあと二十五分は昼休みが残っている。いつもならここで眼鏡を装着し、読書に入るのだが、今日はなんだかそんな気分ではなかった。とは言っても教室で何もしないでダラーっとしている気分でもない。
同じく弁当を食べ終わった和希が大きく伸びをしながら言った。
「さーってと、残り時間を楽しみますかぁ~……、ん? 慶介、今日はどっか行くのか?」
「読書する気になれないから、テキトーにブラブラと」
俺がそういうと、和希は何かを考えだして反応が薄くなったので、面倒になる前に教室を出ようとした時だった。和希に突然肩を叩かれた。
「い~い場所知ってんだ、よかったら来いよ」
「?」
会話が多い、多すぎるッ!(^_^;)
基本会話を好む身としては小説において壊滅的ですねww 僕はキリのいい所で区切るのが好きなので基本は短いです。その分読みやすいはずです!w
BL展開にだけは持っていくつもりはないのでご安心を(^_^;)
次回の投稿、いつになるのやら……。