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第三話 復活

この俺デイル・フォードは人間界で人を捕喰していた


女性の魂を喰ったおかげ寿命が延び、引き上げようとするが、どこと無く懐かしい黒髪のツンツンヘアの少年に出会ってしまった


ついでと思ってその少年を背後から貫き、魂を手にとる



その魂は紅い魂…契約者の魂だった


(へぇ、契約者の魂なんて久しぶりだな)


少年を振りほどき、魂を口に放り込む


!!?


(………う…うまい…こんなうまい魂初めてだ…)主な魂のあのネバネバとした食感はなく、口の中で溶けていく…あれっ?


確かに口に放り込んだはずの魂が消えた


咄嗟に少年へ目をやったすると…


立っていた


だがさっき殺した少年と雰囲気が異なった


外見もそう髪が少し伸び、瞳も紅く、足は宙に浮いている


『ジャンプ』

            少年がその言葉を発した瞬間、少年は俺の前で右手を拳に変えていた


『ジャンプ』… 闇系統の空間魔法、アニメである瞬間移動が良い例だ


尻尾で少年の足を掴むと川へ投げた


受け身をとる少年は悪魔にも匹敵する殺気をこちらに向け、また魔法を唱える

            『レイギバル』


『レイギバル』…氷と雷系統の呪縛魔法、相手を水晶に閉じ込め、雷の呪いをかける


説明通り水晶は地面、橋から出て来た


俺は冷静な判断で魔法を唱えた


『リバース』


この魔法は相手発動中の魔法を返す、光系統の反射魔法


下を見ると水晶は消えていて逆に少年が凍り付いていた

            動かないのを確認するとマンガである侍のように去ろうとするが


氷の砕ける音が耳に響く


「ゴホッゴホッガハッ!」


後ろへ向くと少年は殺した時の雰囲気に戻っており、川でひざまずきながら体内にあった氷を吐いていた


            「はぁ…はぁ…ガハッ」


血が混ざった水となぜかびりびりする氷を川の真ん中で吐いていた


(どうなってんだ…)


ここまで至るまでの記憶がない

上へ橋を顔を上げるとさっきのデーモンが口を開けて驚いていた


「おいおい、『レイギバル』が破れるなんて聴いたことないぞ…」


そんなことをブツブツ言っていると何処にしまっていたのか羽を羽ばたかせ下へ降りてきた


向こうは戦う気は無かったがまた殺されても困るから身体を起こし構える


(そういえば…何で生きてんだ…僕?)


『レキ』


考えているとデーモンが何か言った


(近い…)


距離をとろうと引いたのだが足が動かない

下を見ると凍っていた、しかし凍っていたのは足ではなく川だった


「無駄だ…それはな『レイ』って言う氷系統の呪縛魔法。効果は見ての通りだ」


説明をしながらこっちへ近づいてくる


しかも険しい顔で近づいて来るから余計に怖い

            (今から言う言葉に耳を傾けろ!)

「えっ?……」


(まだ死にたくはねぇだろ、だったら今から言う言葉に耳を傾け、理解しろ!)


頭の中から声が聞こえてきた


命令口調と言うより焦っているような感じで

(我、内なるほんの一握りの炎よ、呪いを消す十字となりて、燃え叫べ…)


『バーンズデッド』


口が勝手にそう言うと、矢野と戦った時と同じのいくつもある魔法陣が右手を包む


赤く輝いて見える魔法陣を見ていると突然消えた


しかし、右手は赤く発光していた


(そのまま下に叩きつけろ!)


僕は言われるがまま右手を凍った川へ叩きつけた


そうすると右手の発光が消え、川に自分を中心とした十字が刻まれる


(……!……そういえばあのデーモンは?)


(んっ…親父なら橋の上だぞ)


(へぇ…橋の上ねぇ……親父!?)


(嗚呼、親父だが…)


(なんで狙われるんだよ?)


(すまん…説明する暇は無い…そろそろだ…)

えっ…


先程、十字に刻んだ川に黒い焔が燃え上がる


!!!!


ゾクゾクとした感覚が身体の底から湧き上がる


身体が硬直し始める


(意識を保て!…いや、失神してもいい!でも“燃え叫ぶ炎が呪いを消す”というイメージは保っとけ!)


(そんなの…む…り……だよ…君には……これ…が………恐くないのか…)


(俺が作った魔法だ!…けど、恐くないと言えば嘘になる…これは…対悪魔用の魔法だからな…お前が普通の人間なら…大丈夫なんだろうが…)


(おい…それ…どういう意味…だ……よ…………)

            ドッゴォォォン!


僕は大きな爆発音と共に暗い闇と墜ちて行った

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