学校でも鳴った
怯えながらも開く。
また動画。
ぶれた画面の中で私が暴行を受けている動画
けれどその角度は明らかに、跳び箱の中から撮っている。
はあ、はあ息遣いが聞こえる。
動画は既に真っ暗になっている。
音だけが聞こえている。
予鈴が鳴って最後に体育倉庫を出たのは、たしかに私だった。
また寝ているところにアラームが鳴る
時刻は午前一時五十四分
それにしても、こんなに大音量で夜中にアラームが鳴り響いているのに、誰も気づいてないのが不思議。
またすぐに眠りに落ちる。
学校に着いた、今日は朝から体育倉庫に呼び出される。
着いた途端に、
「昨日の跡グロいんじゃね?」
と言われて、制服を脱がされる。
必死で抗っても、多勢に無勢でなんの抵抗にもならない。
脱がされたあと、身体中に落書きをされる。
全身が怒りで震える。
その後は恒例の撮影会だ、虐めっ子を全員視線で殺せるんじゃないかと思うぐらい睨みつける。
本人たちは何がそんなに面白いのか、大はしゃぎで、写真や動画を見せあっている。
「それ明日消してたら、もっと酷い目に遭わせるからな」
明日の絶望を思うと吐き気がする。
家に帰る、シャワーを浴びる。
消したくて、消したくてたまらない落書きを消すことさえ許されていない。
屈辱が何十倍も跳ね上がって、怒りの抑えが効かなくなりそうだ。
頭を冷やして、お風呂から出る。
今日はお兄ちゃんが帰ってきていた、お兄ちゃんはスポーツ万能で、筋肉質だ。
「お兄ちゃん腹パンさせて」
よく分からないじゃれつき方をしてみると
お兄ちゃんも慣れているから
「よし!こい!と言って腹筋に力を入れる」
私は全力ではないけど結構な強さで殴ってみる、お兄ちゃんは何ともなさそうな顔で、
「まだまだ、俺には勝てないな」
と言っている。
お兄ちゃんと遊んでいたら、妹も帰ってきて久しぶりに三人でわちゃわちゃするのを楽しんだ。
眠っていた、アラームがまた大音量で鳴る
時刻は一時十二分もう慣れてきた、機械的にアラームを止めて眠りに落ちる。
今日もまた上靴がなかった。
溜息をひとつつきながら、来客用スリッパに足を通す。
上靴代だけでも請求したらかなりの額になるのにな。
教室に着くと誰も寄ってこなかった。
3時間目の前の休み時間、トイレから戻ろうとしたところでスマホが震え出した。
ヴーッヴーッ
スマホを見ると、宛名は私だった。
学校で鳴ったのは初めてだったので、余計にびくびくしてしまう。
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