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閑話Ⅷ:それぞれの平和(※なお本人不在)

リディア・アルヴェーヌが静かに部屋で思索に沈んでいる頃。


 ——学院は、いつも通り壊れていた。


「聞いた!?」

「何を!?」

「リディア様の婚約話!!」


「え、誰と!?」

「え、誰じゃないの?」

「全員」


「「全員!?」」



 中庭では、真剣な顔で議論が行われていた。


「つまり、殿下ルートと伯爵ルートが存在する」

「隠しルートは?」

「ルカ」


「「ルカ!?」」


 その瞬間、遠くでくしゃみをしたルカが、

 嫌な予感に背筋を震わせていた。



 一方、風紀委員室。


「……どうしてこうなる」


 机の上には山のような書類。


『恋愛騒動に伴う秩序乱れ報告書』

『派閥抗争(※恋愛)』

『廊下での妄想会話禁止令』


「恋は取り締まれないのか……」


 そこへ、ふらりと入ってくるセラフ。


「ルカ、疲れているね」


「誰のせいだと思ってんだよ」


「?」


(無自覚!!!!)



 王宮・上層階。


「最近、学院が騒がしいな」

「若いというのは良いことだ」

「ところで、刺客の件は?」


「今はそれより、殿下の婚約の噂が……」

「誰とだ?」

「ええと……」


 書記官、資料を確認。


「“不特定多数”です」


「………………」


「不特定多数?」



 購買部では謎の商品が増えていた。


・金色リボン

・青いスカーフ

・なぜか黒い羽根のチャーム


「これ何用?」

「“推し”用」

「誰の?」

「全部」



 図書室。


「リディア様って、どんな人?」

「優しい」

「強い」

「政治の獣」


「最後なんか混じってない?」



 その頃、当の本人。


 静かな部屋で、机に向かい、

 一人、真剣に考えていた。


(私は、どうしたいんだろう)


 外の騒ぎなど、知る由もない。



「ルカくん!」


 廊下から声。


「中庭で“相関図”が完成しました!!」


「燃やせ!!!!」



 こうして今日も、

 学院と王宮は平和だった。


 ——少なくとも、表向きは。

ここまで読んでいただき、ありがとうございます!


……本編があまりにも重かったので、

作者が耐えきれずに息抜き回を挟みました。

完全に回復用です。


なお、

・婚約はしていません

・派閥も存在しません

・相関図は燃やされました


一番の被害者はルカです。合掌。


次回からは、また本編に戻ります。

恋と政治と選択が、ちゃんと続きますのでご安心ください。


深呼吸、できましたか?

できていれば幸いです。

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