幕間Ⅴ:誤解は突然に
昼下がりの学院図書室。
窓辺の席でルカが書類に目を通していた。
「ルカ~、退屈してません?」
唐突に背後から囁き声。
セラフがルカの肩越しに覗き込んでいた。
「近い!顔が近いっての!」
「細かい。僕ら仲良しでしょう?」
軽く笑うセラフ。
その距離、2センチ。
逃げようとすれば壁に背中。
「仲良しと物理的距離は別問題だろ……!」
「ほらほら、そんな顔しないで。
僕、あなたのそういう照れた顔好きですよ?」
「好きっ⁉」
声が裏返った、その瞬間――
「……あの、お二人は……?」
無言で立ち尽くすリディア。
手に抱えた本を落としかけている。
「これは違う!誤解だリディア!」
「誤解とは?僕ら仲睦まじく――」
「黙れ!!」
秒でツッコむルカ。
「……ルカ様、セラフ様とは、その……
そういう関係だったのですか……?」
「どういう関係だよ!なんでそうなる!」
「ん?違いました?
ルカが昨夜、僕のベッドに潜り込んできたのに?」
「してねぇ!!寝ぼけただけだ!!」
追い討ちがひどい。
「なるほど……お邪魔でしたね。失礼します……」
リディア、走って去る。
「ちょ、待てリディアーーー!!」
→ 追いかけるルカ
→ それを見送ってにやりと笑うセラフ
(ああ、楽しい――)
* * *
「リディア!聞いてくれ、俺は――」
「ルカ様のお幸せをお祈りしています。
同性婚法が制定されたら是非……」
「誰が制定すんだよ!?ていうか誰の案だよそれ!」
「僕ですが(ドヤァ)」
後ろで手を振るアラン
ルカの怒号が学院中に響き渡る――。
* * *
To be continued.
誤解は連鎖し、混乱は増殖する。
本日も平和な学院生活でした(?)
次回は政治も恋も、少しだけ進みます。
ルカの胃に優しい未来は来るのか……!




