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92.2度目の再会

昨日より、なろう連載の新作として「転生したら、退魔師ギャルゲーRPGのヒロインの兄で最終的には破滅する敵キャラだった……それでも主人公を懐柔し、妹を鍛え上げて破滅を回避する!」という作品を公開しています。


ぜひ、興味がある方はご覧ください。

(青谷 兼人視点)


「ハァ……気絶するにしても、もっとやりようがあったでしょうに……」


僕は、ナフリーさんと痛みを共有して気絶した藤四郎さんを抱えながらそう言いました。


「……ま、結果的にスカルサタゴーラを倒せたから良かったですが……」


「お、やっぱりトウシロウも気絶しておったか!」


「メサイアさん、藤四郎さんの事が好きなんだったら抱え役代わってください……」


「嫌じゃ!」


「即答ですか……」


僕の近くに来たメサイアさんに藤四郎さんを預けようとしましたが、メサイアさんは即答で断る始末。


ハァ……まあ、少しでも皆さんのお役に立ててると思えば苦でもないですが……


とか考えていると……


「ハァ……メサイアはん、何やっとるんや……」


「あ、エルリス……と、ナフリーじゃったか?」


エルリスさんが、ナフリーさんを抱えてやって来たのでした。


「せやよ。……ナフリーはん、今は【無制限の愛(アンリミテッド・ラブ)】の副作用で意識失っとるけど、初めて使った時に比べたら上手く制御出来とるわ……」


「それでも大怪我じゃがのう……」


「まあ、初めて使った時に比べたら、やからな……」


エルリスさんに抱えられていたナフリーさんは、全身に細かい怪我を負っていました。


恐らく、その全てが【無制限の愛(アンリミテッド・ラブ)】の副作用でしょう。


「……で、他の皆さんは?」


「シトラはんとアカネはんはまだ向こうやし、ツカサはんとジャスティスはんは避難させた人達と一緒に居るわ。……で、メアリー第二王女殿下とロウルはんには、スカルサタゴーラが再生せんか見て貰っとるところや……」


「そ、そうですか……」


思い返せば、スカルサタゴーラとの戦いは呆気なく終わった様に見えます。


でも、アカネさんとシトラさんの強力な攻撃、広範囲の浄化魔法、ロウルさんの必殺技、メアリー第二王女殿下の魔法……そして【無制限の愛(アンリミテッド・ラブ)】で強化されたナフリーさんの攻撃……ここまでして、ようやく倒せた相手でした。


「……カネヒトはん、どないしたん?」


「いや……弱体化していても尚、ここまでしないと勝てないとは……本当に、魔王は強いんですね……」


僕としては、かなり不安が残りました。


弱体化していても、ここまでの強さ……


……そうなると、今玉座に君臨している凶龍魔王 ドラグはどれだけ強いのか……


ただでさえ僕は足手纏いなのだから、何か役に立てる情報を見つけたい……


そう、思っていると……


「……ん?誰か来るで?」


「……こんな時に、何の用じゃ?」


ーパチ……パチ……パチ……


「いや~、本当に君達だけで倒すとは思わなかったでござるよ~!」


「あんたは……あの時の狐獣人やないか!?」


「それに、こいつの隣に立ってるのは死神……にしては、やけに人間っぽい特徴も持ち合わせておるのう……」


僕達の前に現れたのは、例の狐獣人と死神らしき女性でした。


……本当にあの狐獣人、何者なんでしょう……


「……全部終わってから来るって、何の用や?」


「ああ、誤解しないで欲しいでござる……別に、何も企んでいないでござるから……」


「信じられへんわ……」


「……で、サタゴーラは完全に消滅したでござるか?」


ーこくり


「お、それは良かったでござる!」


どうも、狐獣人と死神らしき女性はサタゴーラの消滅を確認しに来たらしいです。


……でも、何でわざわざ?


「……それだけかのう?」


「それだけでござるよ。……生憎、拙者達の目的は下手に明かせないでござるから、信じられなくても無理はないでござるが……」


「……そうかいな……」


どうも狐獣人は目的を言うつもりがないらしく、エルリスさんはそれ以上の詮索を諦めていました。


「それより、妾としてはそっちの死神が気になるのじゃ!……全然喋らんし、何か懐かしい気配も感じるし、本当に何者なんじゃ!」


ーぺこり……


「いや、礼を求めておる訳では……」


死神らしき女性は骸骨の仮面を被っていたので、表情を察する事は出来ませんでした。


ですが……


「ちょい待ち!……メサイアはんも懐かしさを感じたんか!?」


「……となると、エルリスもかのう!?」


2人が同時に懐かしさを感じたと知り、エルリスさんもメサイアさんも一気に死神らしき女性に近寄って行きました。


「……あんた、何者や?」


「その仮面とローブを取るのじゃ!」


ーあたふた……あたふた……タッタッタッ……


「あ、逃げたやん!」


「待つのじゃ!」


2人の追及から逃げる様に、死神らしき女性はその場を離れます。


ただ、その瞬間……


「あ、足が滑ったでござる~!」


ーちょん


「あらっ!?」


ーバタン!……カランカラン……


「す、凄い棒読みで転げさせたで……」


「み、味方ではなかったのかのう……」


狐獣人がわざとらしい棒読みと共に足を出し、死神らしき女性を転げさせました。


そして、骸骨の仮面も女性の顔を離れて……


「いてて……もう、何するんであり……あっ……」


「……ウチ、夢でも見とるんか?」


「……妾こそ、夢を見ておるのかのう?」


死神らしき女性の素顔……それは以前エルリスさんに見せて貰った、()()()()()()()()()()()でした。


「メサイアはん、ウチの頬引っ張ってくれへん?」


「エルリスこそ、妾の頬を引っ張るのじゃ!」


ーグイッ!


「……うん、痛いわ……」


「……痛いのじゃ……」


「つまり……」


「そういう事じゃな……」


ータッタッタッ……


エルリスさんとメサイアさんは、夢でない事を確認すると一目散にミツエさんらしき死神に向かって行ったのでした。


「ミツエはん、何で死神なんかしとるんや!」


ーポタポタポタ……


「冥界に居なかったのはそういう事じゃったのか!」


ーポタポタポタ……


「エルリス……メサイア……」


エルリスさんとメサイアさんは、揃って泣きながらミツエさんらしき死神を質問責めにしていました。


「何か言ってぇな!」


「あ、あちきは……べ、別にミツエなんて人間じゃないでありんすよ?」


「あくまでもシラを切るんやな?」


「エルリス、例の物はまだ持っておるか?」


「勿論や!」


そうしてエルリスさんは、何かを【次元収納】から取り出して……


『ゴゲェェェェェ~!』


……それを鳴らしました。


ちなみに、取り出した物は鶏っぽい玩具でした。


「……ぷっ、ふふふ……」


「やっぱり笑ったわ……」


「何故かは知らんが、これがミツエの笑いのツボじゃったからのう……」


そういえば、そういう玩具が笑いのツボに入って爆笑していたとか聞きましたっけ……


「で、何で死神しとるん?」


「いや、その……あちきの魂は、この世界では異物でありんす。……だから、冥界には行けず……消滅するか、死神として冥界神に仕えるかを選択する事になったんでありんすよ……」


「それで死神を選んだという訳かのう……というか、死神長は確実に知っておったじゃろ!言わんかったのは何でじゃ!」


「それはあちきが頼んで……」


……何故でしょうか?


あの空間に入って行ける気がしません。


「ハァ……ほな、全部話して貰おか?」


「そうじゃそうじゃ!」


「あ~……嫌といったらどうするでありんすか?」


「拒否権は……」


「ないのじゃ!」


「ひぃっ!?」


何か聞いていたよりミツエさんって弱腰ですね……


何だか、気が合いそうです。


ただまあ、この後3人は何処かに言ってしまい、狐獣人もいつの間にか居なくなっていたので、事の真相を聞く事は出来ませんでしたが。


しかし……ミツエさん、また会ってみたいですね……

ご読了ありがとうございます。


何か、文章がおかしいです……


気が向いたらいいね、ブックマーク登録してくれるとありがたいですが、あくまでも気が向いたらで大丈夫です。


後、皆様がどんな事を思ってこの小説を読んでいるのか気になるので、感想くださるとありがたいです。

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