◆◇◇第六段階 執筆◇◇◆
先日他の作家様の作品にて、小説の書き方について考えさせられることがありました。プロットの書き方や地の文の工夫の仕方など、果たして自分はどのように小説を書いているのかと振り返るきっかけとなりました。
結論、あまり何も考えていませんでした。プロットを書かなければいけない、設定をしっかりしないといけない、知識をつけなければいけない。なんとなくは知っていましたが、今は感覚に頼ってとにかく書く! という脳筋的思考でひたすらと書いております。とはいえ技術をおろそかにしてはいけないので、徐々に技術を身につけていければいいという所存です。
とはいえ完全に思考停止しているわけでもないので、何に気を付けながら書いているのか分析しながら『魔女のいなくなった世界』を書き進めてみました。
◇気を付けている点
勢いで書いているので、あちらこちらに不自然な点があります。当然のことですが見直しをすることを大切にしています。前後の脈略がおかしくないか、誤字脱字はないか。大量に発見されますので直していきます。それなのに投稿後もちらほらと誤字脱字などが見つかります。
◇視点
漫画で育った世代なので三人称視点が好きです。ですが、視点の切り替えで分かりにくくなるため、できる限り名前明示して誰視点なのか丁寧に書くようにしています。
一人称視点だとテンポよく読めるのでこちらも挑戦しています。
◇句読点
読点を打ちすぎる傾向にあるので、なるべく一句点の中で一読点になるようにしています。長すぎる場合は区切ります。
例:
(修正前)『読点を打ちすぎる傾向にあるので、なるべく一句点の中で一読点になるようにしており、長すぎる場合は、区切ります』
(修正後)『読点を打ちすぎる傾向にあるので、なるべく一句点の中で一読点になるようにしています。長すぎる場合は区切ります。』
◇行間
行間も苦戦しております。自分の場合は今のところ、基本は一段落ごとに1行空け。間が開くときは5行空け。視点や場面が完全に変わるときは記号(◇など)を挿入します。
会話文もなるべく1行開けにしていますが、まとまっている方が読みやすいような気もします。
文頭の一字下げも、凸凹して読みにくいため、あえてしていない作品が多いです。今回はご指摘があったので下げてみました。
◇行数
スマホの画面で言うと10行以上あると読みごたえがありますが、疲れますのでよほど引き込む文章を書けるのでなければ読み進めてもらうのは難しいと感じています。
逆に1~2行ですと読みやすいですが下手をすると稚拙な雰囲気になります。ポップな話でテンポよく進められるセンスのある方が書くと楽しく読めますが、やはり難しいです。
そのため、3行前後に今は落ち着いています。
文頭になるべくこの段落の主題を載せ、詳細を後に続けてわかりやすいように心がけています。
◇なぜその文を書いたか
謎です。後から見直してもどうしてその文章を書き綴っているのかわかりません。ですが、自分の文章を客観的に考えると、おそらく漫画のコマを一つ一つ描写しているようです。話の状況、風景、人物の様子、会話。それらを説明している気分で小説を書いているのかもしれません。ここはもう少し自己分析が必要です。
◇地の文と会話文
先日、地の文の書き方について質問をいただきました。
物語の状況説明を進めるために、風景やそのほかの情報、登場人物の感情などを絡めて書き進めています。
地の文が単調にならないようにするために、セリフやインパクトのある情報を挟んでいます。地の文に装飾をする効果として会話文を入れることが多いので、会話文自体をあまり重視していません。拙作の中ではあまり話さない登場人物が多いです。会話文は苦手なので特訓の必要性を感じています。しかしやり方がわかりません。
また、語尾が「~だった」「~した」など同じ終わり方が多いと指摘されたことがあったので、文末の語彙を増やすようにしています。
地の文の特訓をするとしたらどうするか。風景の説明なのか、状況の説明なのか、はたまた登場人物の感情の説明なのか。地の文と言ってもその内容にはいろいろな種類があります。自分は今なんのためにその文を書いているのか意識するともっと良くなりそうです。
地の文が冗長にならないようにするために余分なところは思いっきりスパッと切ります。没ネタ集で一話作れるくらいになることもあります。すべて説明しなければと思う時もありますが、余白を残しておくことで想像力が広がる効果もあるので、語らぬ美を狙っています。