あべこべスキルってなんやねん!
真っ赤に染まった太陽。
その真赤な太陽の周りに一周、見事な虹が出てる。
空も雲もオレンジ色に染まって、オレンジの雲の裏は影、そこに光芒が差し込んでるものだから。
大地のような雲は色鮮やかに何色もの赤色に染まっていた。
空気中の水分にも光が差し込んでキラキラ光ってる。。
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ふふふ!
女の子が笑ってくれた!
嬉しい!
やっぱり関西人としては笑ってもらうってめったや嬉しいわー!
いや、俺もう関西人ちゃうやん!?
一人で何言ってるねん!
「君、可愛いねーしかもカッコいい、さっきは守ってくれてありがと」
女の子が俺の頭を撫でてくれた。
あーーー。
それめっちゃいい。
なんでや。
目を瞑ってしまうぅーー。。
「ほんまに可愛いなー君」
また俺を見てニコッと笑ってくれた!
可愛すぎやろーー!
「ねぇ恐竜君!君のステータス見ていいかな?」
「え“?(ギュ!?)」
ステータス見れるん?
俺の?
もしかして鑑定持ち?
「いいよいいよ!(キュイキュイ!)」
俺は全力で頷いた!
やっと!異世界っぽいステータスイベントきたーー!!!!
じゃあ見るね!
パチっとウィンクしてから「鑑定」っと言った。
そうすると俺の前にステータス画面が出た!
「うおーーーーー!(キュイーーーーー!)」
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【 名 前 】なし
【 年 齢 】4時間
【 種 族 】ベビープテラ
【 職 業 】転生した赤ちゃん恐竜
【 レベル 】1
【 H P 】100/90
【 M P 】30/30
【 体 力 】100/30
【 攻撃力 】8
【 防御力 】35
【 俊敏性 】20
【 魔 力 】8
【 スキル 】スティール
【ユニークスキル】つっこみLv、1
【 装 備 】なし
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「どれどれー?」
「どれどれ?(キュッキュ?)」
俺と女の子は俺の鑑定画面を覗き込んだ!
俺、名前ないんかい!
前世の名前どこいってん!
あ、でもあくまで前世の名前は前世の名前で、この世界の名前じゃないんか。
生まれて四時間。
うん、俺が目を覚まして大体それくらいか?
んで、俺の種族ベビープテラっていうんか。
体力は飛んで疲れて減ってるんか。
魔力もある。
これは魔法が使えるって事やんか!!
めっちゃ熱い!
ロマンやなーー!
で!
ステータスはそんなもんやとして。
スキルは??
あ!!
俺スキル持ってるやん!!
スティールとつっこみ?
スティールはなんか相手の持ち物とか取れるんかな?
あと。。
つっこみ?
ユニークスキル?
何それ?
打撃攻撃的な話?
まさか漫才とか関西で普通に使われてる、なんでやねん!みたいなつっこみ?
んーーーー。。。
訳わからんスキルやな。。
「恐竜くん、君のスキルもよくわからないね」
「やんなーー。。。(キュイーー。。。)」
「スキルも鑑定してみるね」
え?そんなんできるん?
「じゃあ行くよー!」
【スキル】スティール
死亡もしくは負けを認めた相手のスキルを手の平から一つだけ奪い取ることができる(このスキルは人間族しか使えない)
「ふーーーーーん、、恐竜君、、君、人間族じゃ無いのにね。。」
はぁ?なんやねん?このスキル?
俺、龍族やねんけど。
全く意味ないやん。。
死にスキルやん!
このスキルは人間族にしか使えないやって!
やかましわーーー!!!
スキルに対して俺は全身使ってめっちゃつっこみ入れてたんやけど。
女の子には俺がただふざけて暴れてるように見えたんやろな。
「女の子が何踊ってるの?恐竜君?」やって。
そうそう!
これが死にスキル付与されたときの踊りやねん!
って!さらにやかましわ!!
「くそーーー。。(キュゥーー。。)」
神様ちゃんといいスキルつけててくれよ。。
俺は、もう寝転んで天を仰いだ!
はぁあ。
俺の恐竜の人生いきなりハードモードやわ。
チート能力くれよ。
「じゃあ次のツッコミってスキル鑑定するね」
「オッケー。。(キュウー。。)」
どうせボケに対してうまくつっこみを入れれるとかそんなんやろ?
あの神様ふざけてるわーー。。
「じゃあ行くよ!」
【ユニークスキル】つっこみLv、1
アイテム収納
勢いの良い打撃攻撃
つっこんだ話ができる(相手の話でいきなりつっこんで、物事の核心に触れることができる(鑑定スキルがある場合のみ発動))
スキル共有(相方とスキルの共有ができる)
「ユニークスキル持ってるんだ!すごいね!効果も四つもあるよ!」
そんなすごいんや?
「効果の一つ目は、、アイテム収納!これはいいスキルだね!持ってる人は冒険者の勝ち組だよ!」
「まじ!?(キュウ!?)」
やった当たりスキルや!
「次が勢いの良い打撃攻撃!これもいいね!」
「やった!(キュウ!)」
「その次は、つっこんだ話ができる?これはどう言う事だろう。。でも鑑定スキルがないと発動しないのか、恐竜君は鑑定スキルを持ってないからこのスキルは使え無さそうだね。。」
で、また死にスキルかい!
「その次は相方との、、スキル、、共有、、」
。。。
急に女の子が考え込んだ。
俺には何が何かわからへん、相方とのスキル共有ってさ、相方いないとあかんねやろ?
一人で転生してきた俺にどうやって相方を見つけるん??
っていうかまず相方の概念って何?
カップルとか結婚とか?
ギルド行ってパーティー組むとか?
つっこみの相方ってボケとかって落ちないよな?
「ねぇ恐竜君、ちょっと私のステータス画面見てみてくれない?」
「ん?いいよ(キュ?キュウ)」
「ステータスオープン!」
うお!
めっちゃ異世界のやつ!
ステータスオープンって女の子が言うと女の子の目の前にステータス画面が浮き出た!
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【 名 前 】フランチェスカ ソフィア
【 年 齢 】15歳
【 種 族 】子供の人間族
【 職 業 】なし
【 レベル 】5
【 H P 】70/70
【 M P 】40/40
【 体 力 】100 /85
【 S P 】27
【 攻撃力 】5
【 防御力 】9
【 俊敏性 】7
【 魔 力 】5
【 スキル 】鑑定 捕食 ボケ
【 装 備 】
スパナ ゴーグル 作業服
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この子フランチェスカっていうんや。
15歳。
んで、まぁ俺より少し低いステータス。
職業なし。
普通の女の子やな。
スキルは。
鑑定!
うわーこれめっちゃ羨ましい。
次は、捕食。
なんか怖いスキルやな。
で、さらに、次。。
え??
ええ?
何これ??
ボケ??
スキルにボケ??
なんやねんそれ?
そんなんあるかい!
聞いた事ないわ!
どっちかいうとマイナススキルに聞こえるわ!
「私が見せたいのはね、このボケってスキル、鑑定するね見ててね!」
【ユニークスキル】ボケLv、1
木瓜の花(妖精の輝きスキルを使える)
躊躇のない行動(攻撃)ができる
スキル共有(相方とのスキルの共有ができる)
ボケって木瓜の花?スキルは花言葉のスキルってこと?
先駆者とか妖精の輝きとか強そうやん、躊躇のない攻撃も強い?
良いなーー!
次は。
ん?え?
相方とのスキル共有。。
ってこれ。。
「ステータスオープン!(キュキューキュ キューキュ!)」
俺も自分のステータスを出した。
出た!ステータス画面!
するとピロン!っと音が鳴ってお互いのステータス画面の前にyes/noの書いてあるウィンドウが出た!
ーーーーーーーーーーーー
この者を相方としますか?
yes/no
ーーーーーーーーーーーー
このものを相方としますか?
って。。
あのスキルの話やんな?
え?どうしよ。
「君!私の相方になってくれ!良いよね!」
ニコッと女の子は笑った!
可愛い!めっちゃ可愛い笑顔でめっちゃ近い!
いや、これは断れへん。。
って思った時には、女の子はもう俺のyes/noウィンドウに手を伸ばしてた。
そしてポチ!yesを押した!
おい!なんでやねん!
それ俺が押すやつやん!
「ふふふ!これで僕たち相方だね!」
女の子は俺の頭を撫でてくれる。
可愛いし撫でられるの、めっちゃ良いわーー。
『ってっちゃうねん!』
「え?何がだい?」
『ん?』
「え?」
『あれ?』
。。。。。
『俺の言ってることわかるん?』
「あ!すごい!わかるよ!」
『すげー!なんか念話的なやつっぽいな』
「だね!もうキュウキュウ言わずに心だけで話してみてよ、ダブって聞き取りづらいからさ」
『こう?』
「そう!」
『これが念話かー』
「僕も初めてだ!これでスキル共有ってのも出来るようになったのかな?」
『一回ステータス画面見てみる。。』
っておお!!!
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【 名 前 】なし
【 年 齢 】4時間
【 種 族 】ベビープテラ
【 職 業 】転生した赤ちゃん恐竜
【 レベル 】1
【 H P 】100/90
【 M P 】30/30
【 体 力 】100/30
【 S P 】6
【 攻撃力 】8
【 防御力 】35
【 俊敏性 】20
【 魔 力 】8
【 スキル 】スティール
【共有スキル】捕食 鑑定
【ユニークスキル】つっこみLv、1
【 装 備 】なし
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『おお!共有スキルの欄ができて、捕食と、鑑定がついてる!』
「おー!よかったじゃないか!」
『捕食ってどんなスキルなん?』
「確かスティールと同じで相手のスキルを奪い取れるはずだよ!でも人間族には使えないスキルだったんだ」
『そういうことか、一回鑑定してみるわ!鑑定!』
【スキル】捕食
敗北した者を食うことで相手のSPとスキルを一つだけ奪い取ることができる(このスキルは竜族しか使えない)
「この捕食ってスキル、チェスカには意味ないよな、で俺にはスキルを奪い取れる最高のスキルや」
「そうなんだよ、完全に君のためのスキルなんだよ!」
『ほんまに!めっちゃ!ありがとう!』
「どういたしまして!それでーー!僕のステータスははどうなったかな?」
女の子はすごいニコニコしている!
ワクワクが溢れ出しすぎ!
「ステータスオープン!」
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【 名 前 】フランチェスカ ソフィア
【 年 齢 】15歳
【 種 族 】子供の人間族
【 職 業 】なし
【 レベル 】5
【 H P 】70/70
【 M P 】40/40
【 体 力 】100 /85
【 S P 】27
【 攻撃力 】5
【 防御力 】9
【 俊敏性 】7
【 魔 力 】5
【 スキル 】鑑定 捕食
【共有スキル】スティール
【ユニークスキル】ボケLv、1
【 装 備 】
スパナ ゴーグル 作業服
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「僕もスティールがついてるよ!」
『おお!めっちゃいいやん!!』
「これ、すごい良い出会いだったのかも。。」
女の子がくっと顔を上げて立ち上がった。
よろよろっと船の端へ歩いていく。。
いつの間にか空の太陽は傾いて、赤く染まってる。
俺もぴょこぴょこ歩いて女の子の横までくると船のにピョンっと飛び乗った。
飛空艇から見た景色はまた変わってて驚くような絶景だった。
真っ赤に染まった太陽。
その真赤な太陽の周りに一周、見事な虹が出てる!
空も雲もオレンジ色に染まって、オレンジの雲の裏は影、そこに光芒が差し込むものだから何色もの色の雲の大地ができてた。
空気中の水分にも光が差し込んでキラキラ光ってる。
『絶景や。。。』
山や海で遊び回ってた俺もこの絶景は初めて見た。
「すごい景色だね、僕たちの出会いを世界が祝福してくれてるみたいだ。。」
俺はフワッと女の子の肩に乗った。
俺達はそのまま絶景の空を眺め続けた。。
ここから俺の異世界生活が始まるのだった。