第21話:螺旋の街(2)
無言でガリュウを睨みつけている晃司。
「ようやく聞いてくれる気になったようですね」
そう告げるガリュウ。
「条件がある」
それだけ言い放った晃司。
「いいでしょう。我々が出来る事ならば」
「香奈と街の奴らには手を出すな・・・あいつらはお前等に抵抗してる訳じゃねぇんだ。やるなら俺だけにしろ」
そう言い放つ晃司。
「別に貴方がしっかりとやってもらえれば手は出しませんよ」
そう告げるガリュウ。
「・・・俺に何をやらせる気なんだよ」
用件を聞く晃司。
「この街に入り込んだ侵入者を捕らえていただきたいだけですよ」
そう告げたガリュウ。
「その程度ならお前等で問題なくやれるだろうが」
「少し甘く見ていましてね・・・これ以上の戦力投下は避けたいのです」
そう説明するガリュウ。
「・・・わかったよ・・・一応香奈にも伝えておく・・・だけど香奈に余計なことしやがったら・・・」
「わかっていますよ・・・では、貴方達の頑張りに期待していますよ」
そう言うとこの場から立ち去っていったガリュウ。
「って、その侵入者って奴の特徴とか聞いてねぇじゃねぇか・・・まぁ、そんなに広い街じゃないしな・・・先に香奈へのメッセージを書いとくか」
そう言うと晃司も路地から離れていった。
「あぁ、手配を頼む・・・誰も街から出させないようにな。街の住人もだ・・・彼等が侵入者を捕らえればよし・・・出来なくても・・・」
と、人気のない場所で誰かと連絡を取っていたガリュウ。
「あとは本部の方で報告を待つとしようか」
そして、人気のない道を歩いていくガリュウ。
同じ頃、ロードは宿に戻りチャージ出来た治癒弾でミナモとモエの回復を終えていた。
「これであらかた全快しましたね」
微笑みながらそう告げるロード。
「ありがとうございます」
お礼を言うモエ。
「私なんかより拓也さんを全快にしてほしかったのに・・・」
「大丈夫だってミナモ・・・それにお前は空飛べるしな。いざって時は頼りにしてるからな」
そう言う拓也。
「・・・ありがとう・・・ございます」
そう呟いたミナモ。
「しかしながら・・・状況は決してよくはありません。すぐにでもこの街から出た方がよろしいでしょう」
そう言ったロード。
「どう言うことだ?」
「この街で組織との戦いになれば・・・出来る限りそれは避けたいですね」
「あぁ、なら出口の方に行ってみようぜ」
そんな訳で拓也達は宿を出て街の出口の方に向かった。
そして、入れ違いになる形で晃司が宿にやってきたのであった。




