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第7話:流れゆく能力(1)

抜け道を進んでいる拓也・ミナモ・モエの三人。


「あの人・・大丈夫なんでしょうか・・・」


少し心配しているミナモ。


「ヴァンも能力者だしな・・それに俺と勝負をつけないといけないしな」


そう言う拓也。


「この抜け道を進むと街の外の通路と合流します・・その先は私もよく判らないんですけど・・」


そう告げるモエ。


「とりあえずは下の階層を目指していかないといけないんだろ・・やっぱり地図がないと思いきって進めないな」


そう言う拓也。


「お婆ちゃんが言ってたんですけど特別な階層以外はそこまで複雑なつくりじゃないらしいので迷うことはないですよ」


そう言うモエ。


「じゃあ、張り切っていくか・・仲間も増えたしな」


モエを見ながらそう言う拓也。


「足手まといにならないように頑張ります」


そう言い張り切るモエ。


そんな中、地下世界に存在する本部施設。


そこから二人の青年が外に出てこの階層の天井を見て何かを考えていたのであった。


「しかし、何で俺がわざわざ上の階層に行かないといけないんだよ」


なにやら呟いていた一人の青年。


「仕方ないでしょ・・上からの命令なんだし・・」


「ならお前だけ行けばいいだろ?レイド・・・」


「上からの命令は僕とリュートの二人で行くように・・って事だからね」


そう言うレイド。


「侵入者の調査で何で俺達本部の能力者が行かないといけないんだよ・・」


そう言うリュート。


「そんなに嫌ならすぐに終わらせて戻ればいいだろ?一応連絡じゃその侵入者・・能力者かもしれないようだし」


そう告げたレイド。


「じゃあさっさと本部専用の通路から一気に上に行こうぜ」


そう言うと歩き出すリュート。


「一応僕たち二人が一緒に選ばれたのは・・能力の相性がいいからなんだけどね・・」


歩きながらそう呟くレイドなのであった。


同じ頃、抜け道を進んでいた拓也たちは行き止まりにいた。


「モエ、もしかしてここが・・」


「はい、この先が普通の通路です・・・と・・」


壁の中からスイッチを見つけ押すとゆっくりと開く岩の扉。


「誰もいないみたいですね・・」


辺りを見ながら外に出るモエ。


「よし、下の階層目指して行こうか」


本部を目指し意気込む拓也なのであった。


「とは言ったものの・・・結局はただ適当に歩いているだけなんだよな・・」


そう告げる拓也。


「本部って場所もどこにあるか判りませんし・・」


そう言うミナモ。


「まぁ、本部からの奴がひょっこり出てきてくれれば話は早いんだけどな」


拓也がそう言うと


「出てきたらどうするんですか?」


モエがそう尋ねた。


「とりあえずは聞く・・ダメだったら力ずくでだな」


「あまり目立っちゃダメなんじゃ・・」


そう呟くミナモ。


だが、そんな時二人の青年が拓也達の前に突然姿を現したのだった。


「ん?」


足を止める拓也。


「お前ら・・あまり見ない顔だな・・」


そう言うリュート。


「この人達・・本部の人です・・」


そう呟くモエ。


「わかるんですか?」


ミナモが聞くと


「あの服についているマークが・・本部のマークです」


そう教えるモエなのであった。


「本部の奴なら丁度いいよな・・聞いてみようぜ」


ミナモとモエにそう言う拓也。


「でも拓也さん・・私達は勝手に地下世界に入ってきたんですから・・本来は本部の人と関わるのは・・」


そう言うミナモ。


「リュート!」


と、リュートの後ろにいたレイドがリュートの名を呼んだ。


「何だよ、レイド・・」


「お前は報告の情報を覚えてないのか?この階層の入り口の一つで門番を倒した奴の情報・・」


そう言うレイド。


「刀を使う男に一般人の女・・こいつらがそうじゃないのか?」


「拓也さん、ミナモさん・・やばいんじゃないですか・・」


二人の後ろでそう呟くモエ。


「何だよ、その門番を倒したって話・・・」


何も知らない振りをしてそう言う拓也。


「とりあえず試してみればはっきりするだろ・・」


リュートがそう言うとリュートの周りに水の玉が出現し始めていたのだった


「この人も能力者・・」


そう言うモエ。


「どんなものか見せてくれよ!」


そう言い放つと水の玉を拓也達に向けて放つリュートなのであった。

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