はぐれ神童の異世界戦記

武術、戦闘能力において幼少期から神童と呼ばれ続けた少年――鬼瓦仁。
圧倒的な力は二十歳を迎える頃には彼に勝てる者は居なくなり、世界最強となっていた。
しかしその年になる頃には大きな戦争も紛争も無くなり、平和な国に生まれた彼は、これまでの経験と生まれ育った環境のせいか、まともに働く事を嫌い、面倒な事はしない性格になってしまった。
そんな彼につけられたあだ名が『三日坊主』『怠惰の化身』『面倒臭がり屋』『はぐれ神童』。
平和な世界で生きていくにはお金が必要だ。しかし、彼にあるのは高校生レベルの知識とずば抜けた戦闘能力のみ。
そんな世界で生きていくには彼にとって苦痛でしかなかった。
だがある日、彼はロト10で100億と言う大金を手に入れる。
「よっしゃー！　これで働く必要なんかない！」
働きたくないという夢が叶ったあまり、周りが見えていなかった仁は信号を無視したせいで交通事故に合い死んでしまう。
そんな彼が次に目を覚ましたのは剣と魔法が存在し、戦乱が燻るファンタジー世界。
神から三つの加護を手に入れたはぐれ神童は己の全てをかけて戦場駆け抜ける！