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40.2話「モンスター農家スカウト!そのに」

何も触っていないのに画面がリロードしてデータが消える………。没って事?(汗)

という事で短いです……。

 16階層に降りるそこはジャングルだった。

 1~15階層の様に石畳の標準的なダンジョンではなかった。


 高めの天井、壁の代わりにうっそうと生い茂るとげを持つツタの植物。土の床は高低差がありまるで山中に作られた植物の迷宮のようだ。


 注意すべきはこの壁なのだろう。一見して人間が通り抜けることは難しく。焼き払ってもすぐさま再生する。だが、毒を持った蛇や、翼を持ったモンスターは自由に行動が可能であり、その自然の迷彩を自由に使いこなす。更に歩き辛いアップダウンが冒険者の体力を奪う。


 15階層を突破した強者でもこの環境の違いに戸惑うのだろう。


 だが


 「がう!!!!(ひゃっはー俺様のお通りだ!!!!)」

 「ボウ(楽だ)」

 「ボッ(俺っちだけ荷物扱いについて、異議を唱えたいっす)」

 「「ボフ(あなただけでなく私達もなんですが………)」」


 アームさんが背中に乗せているのはアユムと権兵衛さんだけ。残りのその他は紐に括り付けて空輸状態だ。

 お忘れかもしれないがアームさんはキャットドラゴンである。以前より小型になってはいるが中々の巨体である。


 「がう(そんなこと言うと、ギリギリまで降ろすよ? おっと手が緩んじゃった♪ もありだよ?)」

 「ボッ(わーい、空の旅だ)」

 「「ボフ(わーい)」」


 何処かの著名な妖怪さんもカラスで移動しているので問題ない運び方のようです。


 「ボッ(良い子はマネしない様に! 我々は訓練を積んだモンスターだからできるのです)」

 「「ボフ(僕達との約束だぞ)」」


 いや、マネする子ってだれだよ……。


 兎に角。ものの数分で16階層を踏破したアユムは思った。


 「ここのモンスタースカウトし忘れてない?」

 「がう(このあたりのモンスターは諦めて)」

 「ボッ(俺っちでもたまに襲われるっす)」

 「ボウ(我らは襲われないがな)」


 何処か勝ち誇った顔の権兵衛さん。


 「がう(俺も襲われないもんね~)」

 「ボッ(俺っち、襲われたといっても、狂った後だったっす)」

 「ボウ(であろう、であろう)」


 30階層のフロアボス、権兵衛さんの貫録勝ちでした。

 アユムたちは微妙な空気感で17階層へ向かおうとしていた。

 しかし16階層にも出会いはあった。17階層へと下る階段で大型犬が一匹お座りしてアユムたち一行を待っていた。


 鋭い牙が2本見えるので間違いなくモンスターだ。


 「わん(雇ってください)」 

 「がう(犬無理)」

 「ボウ(お前ら生理的に無理)」

 「ボッ(かわいそう……。だけど無理)」

 「え? ええ?」


 戸惑うアユムを横目にショックを受けて去ってゆく犬だった。

 でもしょうがない。彼らは『1頭みたらもれなく20頭♪』でおなじみのアリン犬なのだ。彼を雇っては気付いたら犬牧場になってしまうのだ。


 「キュウ(そこ行くお兄さん。群れを捨てる気があるなら。10階層なんてどうだい?)」

 「わん(あそこ魚臭いから嫌です。ごめんなさい)」


 素気無くお断りされるタヌキチ。

 結局その場に残ったジェネラルオークと交渉の末、犬達は群れで22階層、権兵衛さんの茶畑に就職したのだった。


 「わん(お茶犬………)」


 葉っぱ頭に乗せるんじゃありません!

 


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アームさん
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