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婚約破棄された私ののんびりできない国造り  作者: 青。
アメリアの選択、そして結末

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72話

かつてセレーネと呼ばれた女は、その身を異形の形へと変化させ、あちらこちらを彷徨い歩いた。

彼女は一度殺されかけた。



だが、彼女はこの世界の中で二番目に格の高い神だ。

そう簡単には死ななかったし、死ねなかった。


彼女たちは人間にやられた時、ある仕掛けを自身に施した。


「魔力を乱反射させる」


神だからこそ、信仰を魔力に転ずることのできる神だからこその奇跡。



だが、その代償に彼女達は信仰される姿を失った。





やがてセレーネは、ある一人の人のいる場所にたどり着く。

その場所には高純度の魔力が、湧き出る泉のように思えた。


が、どうしても近づくことができなかった。 

泉はすぐそこにあるのに、手を伸ばせば届くのに。




『残念だよ。君達には期待してたのに』



声がする。

だが、声の主は分かった。



このよで唯一敵わずにいた絶対的な王者にして私たちの主。

でも、その声はいつも聴いていた声とは違う、物を見るような声だった。



『ホント人間って、これだからダメなんだよね。使えない。失望したよ』


なんのことなのかも分からず混乱する。

頭が回らなくなる。いつもと違う感覚に眩暈がする。


「どう、いう……」


言葉が出てこない。何も、何も思い出せない。

私は、私は何をしていたんだろう。







その様子を見ていたお方はこうおっしゃいました。



『ったく、人間を神と同じ次元に立たせるなんて無理なんだよ。人間は、すぐ暴走して、私欲のままに動く。世界を壊す』



そのお方はこの世界の創り主にして管理者。

彼女はこの世界で最も信仰を集める真の神さま。


彼女は、人間を神とする計画を動かしていました。




と言っても、彼女はこの広い世界よりもっともっと広い世界の神様に言いつけられたのでした。

いつも身勝手で、自分の楽しさを優先する彼女をもっと学ばせるために。



セレーネを消した後、セレーネを消そうとした人物を見つめ一言、




『新しいおもちゃ、みーっけ』




しかし彼女の空間が、突如として崩壊していく。


『お前は、いったい何をやらかしておる!』


怒号と共に現れたのは、創造神の一人だった。

彼は創造神として、彼女の監視を行なっていた。



リデルリン王国、国王として。



神々の間に言葉はいらない。

そして、遠慮もなく、猶予もない。




音もなく崩壊した空間はすぐさま修復され、誰も知らないところで、神の交代が行われた。

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