67話
いよいよ聖ヨガ王国へ軍を動かすことになった。
理由はもちろん「属国の侵略に対する報復」
多少無理があっても広大な領土すなわち国力を持ったこの国が戦争を仕掛ける理由がある程度こじつけでも何とかなるのが現実だ。
もうわざわざ攻めることができる勢力は存在しない。
だから、攻撃に全てのリソースを割くのかと思えば、
「私がやる。お前たちは手出しするな」
アメリアは一人で行こうとした。
たった一人、誰も迷惑をかけないようにと思ったからだ。
でも、それを阻んだのは他でもないラノールドだった。
彼はずっと一番近くで見ていた。
聖ヨガ王国を攻め落とすというトンデモなことを言い出したアメリアに、ずっと付き合ってきたラノールドが。
でも、アメリアは断ったし、絶対に外には出られないようにと、どんな魔法でも破ることのできない結界を国境に張り巡らせた。
ラノールドは最後まで粘ったが、結局アメリアを止めることは出来なかった。
アメリアは剣を抜くとすぐに飛んで行ってしまった。
聖ヨガ王国と帝国の国境線へと降り立つと、そこには誰もいなかった。
正確には、何かよく分からない物が徘徊していて、でも魔力の雰囲気からして人間だ。
思わず最悪の可能性を考えていた時、ゆっくりと1人の男が舞い降りてきた。
「我が名はセルビア。貴様が殺そうとした女神の1柱にして最強の戦士だ」
アメリアは剣を振りかぶり、近くにいたよく分からない化け物に斬りかかった。
どんなものでもこの刀なら切れるという確信があった。
そして、その質感は私の中では最悪の結末。
どうやら人間だったらしい。
おかしい。
なんの感情も湧かない。
遅いかかってくる化け物を切る。その行為がただの作業に感じる。
人間を人間とも思わなくなっている。
何もかもが聞こえない。聞き取ることをめんどくさいと感じる。目の前にいる敵を討ち取る。
単純な事だ。
なのにどうしてなんだろう。
どうしてこんなにも空っぽで、どうしてこんなにも虚しいんだろう。
「こいつ。人間ではなくなったとでも言うのか!?このエネルギー量は・・・・・・」
誰かの声が聞こえてくる。
どーでもいい。なにもかもが、どーでもいい。
誰かが死んだ。全員じゃない。
まだひとりいる。
てきいがあるからころす。むかってくるからころす。ころす。ころす
創造神ノ剣は別名「深淵の忘失」
この世の全てを破壊できるこの剣は、
その一振の代償に仲間と、●●を滅ぼさなければならない。
滅ぼされた●●や仲間について、使用者は記憶をなくす。
創造神はかつて、●●と記憶を失った。
彼女の●●や記憶はもう、戻らない。
そしてその頃、ランディーネ王国では、まさに混沌というべき惨状かあった。
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