65話
久しぶりに夢を見た。
夢の中には、白銀の髪をなびかせ、赤と青の瞳を持つ、私と同じ色彩の人物。
その人は私と目を合わせることはなく、ただ一言だけ告げた。
「お前、今のままでは負けるぞ」
余計な言葉一切なく告げられたのは、敗北するぞという警告だった。
思わず
「は?どういうこと?」
と呟いた時、既にその人は霧のように消えていた。
遺されていたのは、書置きと一冊の本。
書置きには、
『君にならもう使えるはずだ。神を屠る魔法。君が使うべきと思った時に使いなさい。やり方は、触れれば分かる』
そして、私の意志とは関係なく吸い込まれるように手の中におさまった本は、私の頭の中に情報の洪水を作った。
知りたいと思ったこと全てが分かる。
知らなくていいことも。
私がこれまで倒してきた・・・殺してきた相手のことも、手に取るように分かってしまう。
何も意識していないのに、溢れてくる。
それでも、私の頭は冷静に自分のすべきことを見ていた。
本を掻き分けるようにして探し続けた末に手に入れた一筋の光。
それを掴んだ時、この世界は、夢の世界は崩壊していった。
かろうじて掴んだ光は私に触れると、吸い込むように消える。
目が覚めると、そこには一振の剣が置かれていた。
黒光りする刀身には一言、文字があった。
『創造神ノ剣』
私がその文字に触れると、そのに掘られた文字は消えていく。
その文字に込められた思いごと消えてしまったみたいに。
そして、剣を握る。
握ると初めてその剣は生き生きと輝いた。
全てを飲み込む漆黒色に。
創造神ノ剣
使い手を選ぶ一振の剣。
神をも屠り、ありとあらゆる理を超越する。
かつて創造神が使いし剣は、その一振の代償に●●を、●●を●●●なければならない。
●●●された●●や●●について、使用者は●●を●●す。
創造神はかつて、●●●●●を失った。
●●●●●はもう、戻らない。
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