62話
アメリアは、レンからの報告と救援の要請に際して、自分の部下を向かわせるつもりのようだ。
しかし、その状況にストップがかかる。
あかりが断固反対野立場をとったのだ。
残念なことに、あかりさんに歯向かうことができるランディーネ王国の人間は存在しない。
というか、あかりが何かを言う時には必ず正論なので、正直反論しようがない。
そんな彼女が言うには、
「今回は、一国の皇帝としてラノールドさんは救援要請を行ったのです。これはこの国のメンツにも関わりますから、ある程度というか、軍隊として行きますよ」
と言われてしまった。
あかりが一回決めたことは、何があっても覆らない。
ということで、援軍については、ある程度の人数を送ることにした。
大体三部隊くらいだ。
援軍の人選はあかり2任せた。
丸投げしたとも言う。
あかり曰く、
「アメリア様に任せたらぜったい少数精鋭解か言って20人くらいしか連れていかないでしょうから、ちゃんと軍にしておきますよ」
との事だ。
どうやら私はかなり信用出来ない人間だと思われているらしい。
そして、いつものごとく仕事をしてろと言われ、執務室に追いやられた。
抜け目ないあかりにしては珍しく、一人にして。
援軍がどうこうよりも、むしろそっちの方が不安になった。
不安になったら即調べるのが私のモットー。早速調査してみることにする。
決して、執務室で仕事をするのが嫌だからサボった訳ではない。
そう。臣下の心配をするのは主君として正当な理由だ。
早速外へ出ようとすると、偶然あかりの部隊にいる子と目が合ってしまった。
何食わぬ顔で過ぎようとすると、しっかり肩を掴まれ、
「アメリア様は一体どこへ向かわれるのですか?」
そのまま連行されてしまった。
あかりは自分の配下にどんな教育してるんだ············。
そして、あかりがいるところに連れていかれた。
どうやら、いつものようにサボったと思って連れてきたようだ(半分正解)
だが、珍しくあかりが全然怒っていない。
というか、あかりが凄く疲れている。
あかりの纏う空気に不穏なものを感じたので、私を連行してきた奴を部屋から出させる。
あかりの魔力が不穏ないろに染まっている。
私をここに連れてきたあいつは······今度同じことしてきたら模擬戦を私とやってもらおう。
そしてボッコボッコにしてやる。
早速あかりに話を聞くことにした。
すると、
「以前、アメリア様は私の魔力暴走を止めてくださいましたよね」
「うん。それがどうしたの?」
「恐らくなのですが、魔力暴走が再び起きかかっているのです」
普段と立場が逆転し、今度は私が叱る番だ。
「なんで言わなかったわけ?あかりはこの国にとっても、私個人にとってもいなくてはならない人なんだよ。ちゃんと何かあったら言わないと」
「言おうとしましたよ!でもアメリア様話気かないじゃないですか!!」
あっと気がついた時には既に、私はあかりに叱られるところだった。
こっちが叱ろうとしてたのに、あまりにも理不尽だ。
しかも、こういう時の説教は大抵長い。いつもの10倍は長い。
さらに、普段の態度についても叱られた。
当然、私はあかりに怒られたくないのでさっさと逃げた。
その後、あかりはきちんといつもと同じように仕事をし、援軍についても整えてくれたため、アメリアの中であかりとのやり取りの記憶は忘れつつあった。
それが吉と出るか凶と出るかは、今後のお楽しみである。
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