46話 (ラノールドside)
敵は今のところ、ただ攻撃魔法を放っているだけだ。
一度に放つことのできる魔法は最大10発だが、どうやら魔法の難易度と属性によって異なっているらしい。
一番オーソドックスな火属性と水属性、風属性、土属性の魔法でありなおかつ初級レベルの魔法であれば10発を同時に、中級であれば6発程度。上級は3発といったところだろう。
そして、威力は属性によって大きく異なっている。
初級レベルの魔法を放った場合、基本属性である火、水、風、土の四つの内、火属性が一番威力が高く、土属性の威力が低い。
そして、応用属性とよばれる属性の攻撃も少ないし、威力が低い。
もちろん、初級レベルの魔法が基準だ。
ちなみに応用属性というのは、基本属性と基本属性か応用属性と基本属性など、属性同士を組み合わせて作った新しい属性のことだ。
雷属性、氷属性、などが応用属性の代表例だろうが、応用属性はほかにも色々とある。
しかし、奴は応用属性でもよく知られている氷と雷の中級レベルの魔法までしか使わない。
あえて使わないという可能性もあるが、まだ使っていない。
そして最後に分かったことがある。
今の奴の攻撃には一定の組み合わせと規則性があるということだ。
おそらく、奴の攻撃はそこまで考えて放たれている物ではない。
それが罠だという可能性もあるが、そうであれば悲しいことに打つ手がないので考えないことにする。
未来は明るく考えておいたほうが良い。
アメリアなら、きっとそう言う。
それであれば、俺に出来ることはひたすら攻撃を捌いて反撃することだ。
反撃すれば、ある程度俺の推測の真偽が確かめられる。
無理せずに、だけど適度に威力を持たせて的確に攻撃を当てる。
それで押し切ることが出来ると思う。
私の方が、一度に放つことのできる魔法は多いのだから何も問題はないはずだ。
ラノールドは戦いに集中していた。
集中すること。それ自体が悪いわけではない。
ただ、敵の狙いがアメリアであることを忘れてはならなかったのだ。
アメリアに特化した戦い方をする二人は、アメリアを仕留めることしか考えていない。
だからこそ、気がつくべきだった。
敵が何故攻撃を単調にしていたのかを。
しかし、それに気がついたとき、アメリアはもう手遅れになってしまう。
アメリアに纏わせていた結界が破られたからである。
しかし、ラノールドは目の前の攻撃に手一杯になる。
そう言う作戦を、ラノールドが行ったから。
ラノールドがふと気がついたとき、アメリアはすでに、魔法によって拘束されていた。
さてさて、どうなるのでしょうね〜。
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