5話
さてさて、やっとのことで拘束魔法を解除しだけなのだが、皇帝さんはどうしてるんだろう?
っと思って見てみると、口をあんぐりと開けていて、相当驚いていたのは一瞬。
すぐに無表情に戻っている。
まぁ、それくらい常識の範囲内なのだ。
あれだな、バカ王子を除いてだがな。
まあ、あいつはくろっこげになっているので別にいいや。
まぁ、とりあいずそれはいいとして、問題はこのあとどこに行くかである。
もちろん、この国にとどまるのはすごく嫌だけど、「あの」皇帝のところに行きたくはない。絶対ヤダ。
だからこそ、このあとどこ行こうかという問題になるのだ。
私たちランディーネ侯爵家の人間を引き抜きたいであろう国は多い。
でも、正直ダルい。
ということで、めんどくさい取引なしで家族と使用人たちで、楽しく暮らせる場所⋯⋯。
だとすると、あそこだろう。
どこ?とおもったそこの君、今から説明をしてやろう。というか、説明するからね。
私が言っているのは、
死の森って言われている禁足地だ。
もはや名前だけでやばいのだが、実際にヤバいと言われている。
この森は、太古の昔から存在しているとされている自然エネルギーのたまり場なのだ。
自然エネルギーは魔力とほぼ同じなのだが本来、一定の割合でのみ自然界に存在している。
しかしこの森は、その数値が振り切れて暴走している。
つまり、この森の中がドンドン危険になっているということだ。
かつては、森に住むエルフの民、緑の民たちが管理をしていたのだが、次第に強くなっていく自然エネルギーに耐えられず、リーフエンジェルたちが自然エネルギーにより滅亡。
今は、緑の民達が自分の命を代償につくった結界によって自然エネルギーごと森が封印されている。
しかし、ここ以外の木の集まりは基本的に枯れた。
だからこそ、この大陸で
「森」
というと、死の森のことにほかならない。
そして、森ではエネルギーが溜まっていっており、すごいことになっているらしい。
自然エネルギーというのは、ほんの少しであれば自然を生み出し、国をゆたかにしてくれるものなのだが、ありすぎると困る。
何が起こるかというと、入った瞬間に魂が分解されてことごとく無に帰る。
もちろん肉体も、すごくていねいに分解されて朽ち果てて消え失せる。
それに加えて今は封印がされているため、そもそも入れない。
さて、私の頭がオカシイのでは?と疑われ始めたところで解決策をご提示しよう。
解決策?そんなのあるの?って思うじゃん。
まあ力技なんだけど、
その解決策は⋯⋯
森にある自然エネルギーを上手いこと外に影響が出ないように放出しよう!
イェーイ
つまり、私の魔法と魔力によって自然エネルギーを森以外の場所に流すという感じの作戦。
この作戦の重要ポイントは、封印の構造を理解して上手いこと封印を改造すること。
多分私が一人で色々やるのは時間かかるしめんどくさいから。
課題とかあるかもしれないけどまぁ、なんとかなると思う。
ということで、あんなところでぼーっと突っ立ってる皇帝は置いておきましょう。
だが、屋敷を通り過ぎようとしたところで私は気がつく。
「あれ?うちの親、どうしよう!?」
さてさて、父親と母親を置いていこうとしていたことになってしまう。
しかし、それはできない。
それを知ってか知らずか、皇帝がなんか屋敷に侵入してくる。
なんとかしないとっと思いながら、私も屋敷に入るのであった。
ブックマーク、感想などいただけると作者が飛びあがってやる気になります。本当に元気が1000倍くらいになります。
誤字報告もお待ちしています。




