42話
妨害を行っていた奴の行き先に気がついたのは、そいつがミスを犯したからだ。
私への恨みや妬みの感情が、ほんの一瞬だけ魔法を敵が解除する時に伝わってきた。
時間だけで言えば大したことはない。
だが、その恨みの質と量が多すぎた。
その人は、たくさんの恨みを持っているのだろう。
あまりにも辛くて悲しい思いが込められた魔法だ。
そこから先は簡単だった。
感情というのはそう簡単に抑えられるものではない。
一度押しこらえていたものを少しでも出せば、とめどなく溢れていく。
どんなにこらえてもそれは変わらない。
あとは、その人の感情を辿って行けばいい。
どうやら感情を隠す気がないらしく、隠蔽しようとした痕跡は見つからなかった。
まあ、それも納得の場所だろう。
感情の元となる人がいる場所というのは、神界だったからだ。
神界は、基本的に人間が行くと死ぬ。
溢れ出るような自然エネルギーに、肉体が耐えられないからだ。
しかし、私が神界に入ることはなかった。
神界の入り口とも言える場所に、お目当ての人間がいたからだ。
いや、もはや人間とは呼べないような異形をていした二人は、魔力からして紛れもなくかつて私に加護を与えてくれた人間だ。
だが、二人とも魔力が暴走している。
大きな悲しみと恨みと虚しさと。
そんな激情を糧にして魔力は大きくうねり、増大していく。
「もうどうなってもいい」
そんな虚しさを抱えながら二人の理性は溶けていく。
全てあいつを、アメリア・ランディーネを屠るために。
ちょっと短めです。
そして、お願いがあります。
今作者が凄まじくエタっております。
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