40話
さて、山賊のふりをした誘拐犯達はしっかりと犯人をと言うか黒幕を吐いてくれた。
まあ、気が付かないふりをして誘拐されてやろう。
もちろんこれは優しさではない。
誘拐したと言う事実を作らせることができれば罪が重くなるからだ。
貴族というのは基本的に優遇される。
その分だけ責任の伴う仕事だし、優遇というのは貴族として平民を助けるために使うことが基本となるからだ。
ただ、そういう基本中の基本を理解しない愚か者は一定数存在する。
しかし、そういう人間にのみ法を適応させないのは、理不尽と言われてしまう。
貴族という括りに例外はあってはならない。
法律というのは身分の差なく平等であるべきだが、もしも不平等であっても、それを利用していい政治をしている貴族だっている。
だからこそ歴史的に見ても、貴族は優遇される。
帝国の法律と事件はだいたい目を通してある。
どうやらこの国では、未遂の事件は握りつぶされることが多いらしい。
未遂だと罪がどうしても軽くなってしまうような国柄なわけだ。
それであればこちらも、帝国の暗黙の了解を堂々と守って罪を最大にしてやろう。
バレー公爵は確か宰相の一族。
こいつは確か皇帝のことを嫌っていたはずだし、ついでにラノールドのために一肌脱いでやろう。
ということで今は早速捕まっている。
だがどうも、私を捕まえてあわよくば殺したい人間はかなりおマヌケなやつらしい。
こんなにも分かりやすい毒を食事に持ってきているのだよ。
もちろん全て解析した後無毒化している。
なんならレンとリンにも分かりやすい毒が入っていたこともあったが、こちらは勝手に自分で耐性をつけていた。
なお、アメリアが無毒化した毒は無色無臭で証拠を残さない代わりに、魔力を込めるとあっさりと無毒化できてしまうような代物である。
種が分かれば大した事ない。分かれば⋯⋯ね。
私たちが毒で死なないと勝手に勘違いをし、今は放っておかれている。
そこは、毎日食事に毒を盛るくらいの気概をみせて欲しいものだ。
だが、そのおかげでラノールドと連絡が取れる。
ラノールドには一応報告しておこうと思ったからな。
だが、通信用の魔法が発動しない。
発動はしている。
だが、向こうが術式を無効化してしまっている。
私が魔法を発動させても、淡々と分解させている。
これは一体⋯⋯?
翌日修正します。
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次回は拗らせダブル女神(セリアandセレーネ)がお送りしまーす!!




