30話
ちょっと過去編です。
どうせなら見ておいてくださいな。
しばらく続きます。
さて、最初にランディーネ侯爵家という変人の集団の記憶を見ていこう。
ランディーネ侯爵家の人間は変人が多い。
これはどの国でも当然知っている事実だ。
そして、ランディーネ侯爵家の人間たちは他の人よりも一芸に秀でた人物が多い。
ある者は武芸、ある者は芸術、ある者は音楽など、多くの才能を持つ。
そんなランディーネ侯爵家のルーツは、古代の王族だと思われる。
古代については、私の母親のリールが読み解いたため私もある程度は詳しい。
古代の記録を見ると、ランディーネ侯爵家という名前と当主が記録されるのは、古代文明が栄えた時期らしい。
その文明発展の中心に記録がある範囲での初代当主、レオルド・ランディーネがいたと伝えられている。
彼は、経営や内政に才能を振り切らせた人物だった。
彼が中心となって作ったまとまりを中心に、いくつもの都市や国ができていった。
そして、彼の娘が跡を継いだ時、ある出来事が発生した。
彼の娘の名はフィリア・ランディーネ。
彼女こそが、最初に神の願いを受け取った人物だった。
フィリアは当主となったその日、神の世界に呼び出されその先で力の神セリアと知の神セレーネから、あるお願いをされた。
その願いこそが、世界の調節である。
フィリアが跡を継いだ世界はすでに、十分すぎるほど発展していた。
強大な魔法の力を使った開発は、かつてない人類の黄金時代を迎えた。
神たちが、人間が世界の理を変えさせてしまう!
と慌てる程には。
フィリアも、フィリアの兄弟たちも、数多くの魔法を創造していった。
その魔法こそが古代魔法であり、フィリアたちでも使用ができなかった魔法が禁術と呼ばれるに至った。
フィリアたちは少しずつ、人間がしていい限界を超えようとしていたのだ。
それはフィリアも感じ取っていたのだろう。
神からの願いはフィリアによって受け入れられた。
神たちがフィリアに見返りとして与えたものが、神の加護を持つ血筋だ。
この世界には様々な神がいて、大なり小なり加護を与えることが出来る。
その加護を持つ人物のみが産まれるようになった。
世界の調節に、力も必要だと思われたからだろう。
そして、力の神セリアと知の神セレーネからの加護を多く与えられた人物が当主になるという理が出来た。
この理によって、ランディーネ侯爵家に争いはなくなった。
ランディーネ侯爵家が一芸に秀でているのは、神の加護ともとのスペックである。
それと同時に、力と知の神の加護を与えられた者が当主となり、その者が神からの願いを成し遂げる。
当主は、次期当主が見つかるまでは当主であり続ける。
これによって次期当主の座はおいしいものではなくなった。
当主としての責務を全うすることが、当主の最も重要な役割であり、使命となったからだ。
歴代当主の生年月日が明らかに色々とズレているのはこれが理由である。
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