26話
さて、作者が勝手に潜入先の門を決めたもののアメリアさんは特にこだわりはないらしい。
きちんと一般門から入ろうとしている。
そして案の定
「お前が門に来たら締め出せと命令されている。さっさと出ていけ!!」
と言われて追い出されそうになっていた。
どうやら、アメリアの人相書きはあちこちに配られたらしい。
アメリアは慌てている。
できるだけ殺さないようにしようと穏便に入ろうとしたのに、それを邪魔されたから当然だろう。
仕方がないとばかりに双剣を取り出している。
アメリアさんの頭の中に、諦めて一旦引くという選択肢は存在していないらしい。
アメリアは変なところで強情だったりする。
まあ、それが許されるほどアメリアが強いだけだ。
アメリアは一瞬で兵士を無力化し、そのまま王城へと入っていくのだった。
一方その頃、民の掌握を任されていたファーストは焦った。
人心掌握がうまくいかないことに対しての焦りではない。
何もしていないのにアメリア様を支持する人物が増えていっており、何もできていないことに対しての焦りだ。
アメリア様の名前を出せば常に大歓迎を受け、アメリア様の考えを一人に示して一人が支持すれば、翌日には100人が支持するようになっている。
今のところ、民衆の支持は完全にアメリア様にあり、国王のいいところなんてないも同然と語られているし、アメリア様が無能だとおっしゃるのであればその通りなのだろう。
そして、アメリア様は何もかも見越して予め、何らかの布石を打っていたのだろう。
アメリア様のことを疑ってしまったが、決してあの方は聖ヨガ公教の存在を忘れるような間抜けな真似はなさらない方だったのだ。
私は改めて、アメリア様に忠誠を誓い、一生ついていく覚悟を決めたのだった。
さて、ファーストが人心掌握を行っている間、アメリアは王城に殴り込みをかけていたことを、ファーストはまだ知らない。
アメリアはその頃、王城の実に九割を制圧していた。
優秀な兵士たちはすぐさま降伏してついてきている。
手柄だけを考えた愚かな者たちのみが、剣の錆へと変わった。
残りの一割は玉座の間だ。
だが玉座の間には現在、拒絶の結界が張られている。
拒絶の結界というのは、玉座を守るために玉座の間が意思を持って発動させる結界だ。
玉座という場所が自由意志で発動させるので、結界としては単純。
自分が玉座にふさわしくないと思った相手が玉座の間に入ることを拒絶するというものだ。
おそらく、アレクサンダーが玉座に拒絶されているのだろう。
つまり、今あいつは玉座の間にはおらず、どこか別の場所にいると考えるべきだ。
だがさっきから、玉座の間から魔力反応を感じる。
膨大な人間の魔力だ。
そして、この魔力はすごく不快だ。
魔力の雰囲気がいやな感じだったので、行ってみることにした。
玉座の間まではかなり近い。
全力疾走して向かった玉座の間には、想像よりヤバい状況でヤバい相手が立っていた。
アレクサンダーとその母の王太后。
正確に言えば、王太后に魔力で干渉を受けたアレクサンダーだった。
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