23話
第三者視点からですが、閑話ではありません。
大陸暦1980年5月6日の日、新たな歴史が綴られた。
その一方、大陸内で最も多く歴史が紡がれてきた聖ヨガ王国では。
−聖ヨガ王国
この国の歴史は謎の包まれている。
この国よりも古い国が存在しない為だ。
この国には魔物が多く出て冒険者が集まることから、冒険者の国という側面がある一方、民たちの間ではむしろ
「信仰の国」
という意味合いが強い。
アメリアが珍しく把握していないししようとしない部門の一つ、宗教についてお話しよう。
この大陸にはたくさんの宗教が存在している。
たくさんの民族が、たくさんの宗教を持っており、それが今も途絶えていないからだ。
しかし、この大陸でも代表的かつオーソドックスな宗教がある。
それが
「聖ヨガ公教」という宗教だ。
聖ヨガ公教は、聖ヨガ王国に存在しているとされる聖霊を崇める宗教だ。
聖霊はかつてこの大陸を作り、民を作った。
そしてその民たちの王の子孫こそ、聖ヨガ王国の王である。
というのは、この大陸に住んでいれば誰でも知っているような聖ヨガ公教の代表的な聖句だ。
そして、その宗教の聖地としてあるのが聖ヨガ王国の王宮と神殿の二つとなっている。
そしてこれらの聖地こそ、聖ヨガに人が集まる原因ともなっている。
そのためここは、神殿の力が割と強い。
神殿がなくなってしまうと、聖ヨガが困るからである。
その一方で神殿も、聖地として親しまれているここを手放すことは難しい。
つまりはお互いがものすごく密接な関係にある。
そのため神殿と聖ヨガは時には共謀して何かを企むことがある。
今回も、その企みが行われていた。
今回の企みはただ一つ。
リデルリン王国を、聖ヨガの直轄地として手中におさめる事だ。
リデルリン王国の愚かな王子を王にした後で、神殿側が王子と元婚約者の婚約破棄について、公教の教えに反していると抗議すればいい。
それであれば、民たちに公教の教えを破った事を怒ってもらおう。
というのが、聖ヨガの作戦だった。
だが状況がかなり変わってしまった。
その元婚約者が突然、国を作って王になったのだ。
元婚約者が元気に国を作っているとなれば、民たちの間では怒りなんてなくなってしまう。
そうなれば、残されているのは武力行使でしかない。
元々、武力行使は最後の最後まで使わないはずだった。
我々の正当性が失われてしまうからだ。
だが、武力行使によってリデルリン王国に攻め込む。
リデルリン王国の騎士団は腐敗している。
我らの国は、別に宗教がどうこうという問題だけで1900年近く続いているわけじゃない。
うちの国の聖騎士は、並の騎士を遥かに凌駕した技量を持っている。
それに、我が国には魔法と魔力がある。
我が国の軍隊は、帝国の騎士たちと同じ水準なのだ。
実際、聖ヨガ王国は文句なしに強い。
領土が小さくても、普通ならほぼ確実に負けない。
あかりと言う名の名将率いるリデルリンの精鋭が相手でなければ。
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