21話
ということで、さっそくみんなを温泉に集めて会議を行うことにした。
温泉にみんなを集めた理由は二つある。
一つ目は、私が温泉に病みつきになったからだ。
適度にあったかくて疲れも取れて美味しい米を食べることができる。
米は魔法で作ることができないからね。
二つ目は、いつも働きがちなみんなに休ませてあげたかったからだ。
うちの家族はみんな仕事が趣味みたいな物なのだが、それにしたってみんな働きすぎだ。
そのため、みんなには少し体を休めてほしいと思った。
ということなので、いやがるうちの家族を無理やり連れて行って風呂に入れ全員が風呂に入り終わったところでご飯を用意してもらい、大広間で食べながら話を進めることにした。
大広間に集まったのは私の妹と母と父と、それぞれに仕えている使用人たち4人と建築と鍛冶と魔道具作りの代表がそれぞれ一人ずつ。
そして情報収集の専門家であるファーストと、軍の将軍であるあかり。
あとは主に街の統治を任せている緑の民代表であるラウルだ。
まずはファーストからの情報をおさらいすることにした。
アレクサンダーに取り入っている家臣が意外と多くなっている。
だからこそ、多くの人が口をつぐむことになっているのだろう。
また、アレクサンダーは私と婚約破棄した頃にアレクサンダーにひっついていた女どもを愛人として囲っているらしい。
その数なんと5人。
彼女たちには最高級の生活をし、しかもそれを国庫でまかなっているのだから救えない。
しかしこれは国王が生きている間からやっていたことらしい。
そして、リデルリン王国から我がランディーネ侯爵家が撤退したことによる損失だ。
我が家が持っていた多くの発明品は、実は多くの生活に根付いている。
水道水や街灯などだ。
実は、毎日綺麗な水が飲めるのは私達のおかげなのだ。
私たちがいなくなったことによって衣食住に関わっている魔法関連の製品が枯渇し、民の生活は困窮しているらしい。
王国の国民の生活が困窮しているのも、アレクサンダーに対して文句を言わない人が多い理由の一つだろう。
余裕がないからだ。
みんなで話し合った結果、自然に民たちに自由を勝ち取ってもらい、私たちがそれを支援することにした。
具体的な支援としては食糧や生活と軍事の2種類がある。
だが取り合図、生活に関する支援をファースト達を通じて見つからないように行ってもらう。
もし万が一見つかった場合は、私たちが自分で王城を平定する。
王国の軍人達はアリスが鍛えたがために強いはずだが、今はそれがしっかり失われているらしい。
ファーストが調査した雰囲気だと、アリスが一番鍛えていた団長が国外追放となり、規律が乱れているらしい。
そのため、幸か不幸かクーデターは割と簡単にいきそうだ。
さっそくファースト達には行動してもらうことにすると同時に、ラノールドに国家承認をスムーズに行うための催促を行うことに決定させた。
あかりにお願いしていた騎士団の編成と強化は上手くいっているようなので、いつでも出陣できるように準備をしておいてもらうことを決定し、今日はお開きになった。
結局、私の温泉街の観光は一日で終わってしまったのは言うまでもない。
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