16話
私そんなに悪人顔かなぁ?と考えていた時、亜人たちは現在進行系でめちゃくちゃ怯えていた。
アメリアが持っている魔力に怯えていた。
しかし、アメリアはそれに気が付くほど鋭くないし、気づこうとしない。
そのため、彼女はすごく気安く迎えようとしていたが、亜人達的にはすごく怖くなり、アメリアが近寄っただけで気絶した。
一方、ちょっと近寄っただけで気絶されてしまったアメリアはそれが自分が原因だとは知らない。
疲れがたまったのだろうと独自解釈を行い、使用人に頼んで風呂に入れさせていた。
亜人は全部で12人。
一見すると人のようにも思えるが、変身できる一族らしいので気にしないことにした。
意識を取り戻しても風呂の中でプルプル震えていたがアメリアは気が付かない。
アメリアは絶望的なまでに鈍感だった。
そこそこの人数がいたので、数人に分けて背中を流していた。
汚れが多かった背中を綺麗にしていると、かつて受けたと思われる凄惨な傷が残っていた。
そのあまりにも痛々しい傷は、12人全員にあった。
みんなろくに食べていないのだろう。
栄養不足で身体はガリガリに痩せていて、みんながいい暮らしをしていないことが分かる。
凄惨すぎてかなりビックリしたが、こいつらのことを気遣おうと、ふかふかなベッドに寝かせながら様子を見ているのだが、なかなか起きない。
次の日起きなかったら魔力流して覚醒させようかな?
とか考えながらじーっと見つめていたら、なんか全員慌てて起きてきた。
そしてすごーく怯えていたので、とりあいず食料をみんなに配ったあと私たちに敵意はないし、仲間として受け入れたいと思っていることをはなした。
いくらかホッとした様子を見せながらも、食べることをためらっていたので、
「食べてね」
とひと声かけておいた。
さて、アメリアはさすがに自分に怯えていることが分かったらしいが、いうことを聞いてもらう方法として、魔力による威圧をしようとしている。それ、逆効果だよアメリアさん。
しかし妹のアリスに止められたらしく、慎重に行動することを決めたようだ。
しばらくは様子見するのだろう。
様子見というよりも、アメリアに慣れてもらうための訓練みたいなものだろう。
定期的にアメリアが様子を見に行っている。
私が怖がられることは減ったものの、まだ少しビクビクしている。
だがとりあいずみんなある程度元気になったらしい。
ということで、亜人の皆さんに私が求めていることをはなした。
皆さん話を聞きながら顔が生き生きと輝いていたので、やる気になったのだろう。
早速訓練を開始させることにした。
訓練の内容は、基本的に体力作りと学力向上だ。
だが、かつて王家に重用されていたプロフェッショナルだ。
数日後には、それこそ気配消されたら私でも結構頑張らないと見つけられないくらいには強くなった。
そして、とりあいず卒業試験と称して妹と戦闘訓練を多対一でやらせたところ、妹が合格にしたため合格になり、見事私の影として情報を集めて貰うことになったのだが、一つ困ったことになった。
名前がない。
仕方がないのでみんなには、名前をつけた。
コードネームみたいなものなのでテキトーである。
ファースト
セカンド
サード
フォース
という感じにつけたのである。
すごくテキトーだったけど喜ばれたので嬉しい。
早速各地に飛んでもらうことにした。
この子達に求めるのは情報収集だが、もしも才能があると思った人がいたら連れ帰ってこいと言っておいた。
才能は埋もれさせない方がいいからね。
基本的に一番優秀なのファーストなので彼女から報告を聞くことに決定し、あとはファーストに丸投げしておいた。
まあ、頑張って欲しいって思ってる。
ファーストなどの名前は順番に数字ですが、強い順です。
ブックマーク、感想、評価ありますと作者が喜びます。
本当に喜びます。
あと、今回から1日に10ポイントきたら1話多く更新することにしました。
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