15話
さて、やっと皇帝が目覚めてくれた。
そして、皇帝に対して距離をとりつつ話をすることになった。
ちなみに、距離を取ったのは妹の視線が人を殺してしまいそうなほど怖いからである。
しかし、話をしていると意外とちゃんとしたやつで配下からも信頼されていた。
話をテキトーに要約すると、私と少しでも近づきたいとのことだ。
まあ、我が家が起こしている事業に乗ることで利益と信頼を得たいのだろう。
ということで、我が家に対してのバックアップを要求し、その見返りとして事業利益の一部を与えるということで話を進めようとしていたら、すごくガッカリされた。
なんで?
アタマに?を浮かべながら硬直していると、
「とりあいずは友人として仲良くしてほしい。それが援助の条件だ」
と、顔をあかくしながら皇帝が言ってきた。
えっ?利益いらないの!?
まあ、利益いらないなら自分の取り分が増えるからいいかな。
ということで了承した。
妹に変な目で見られていたが、別に利益が増えるんだからいいよね。
あっそうそう。
皇帝って呼ぶのはやめてくれって言われたんだよね。
呼び捨てがいいんだって。
えーっと名前は、
あっ思い出した!
「ラーノルド出合ってるっけ名前?」
その後、自分の好きな人に堂々と微妙な名前の間違え方をされた男が名前をラノールドからラーノルドに改名しようとして部下に止められるという光景が少しの間目撃されたらしいが、アメリアは知らなかった。
ー 帝国
それは今も昔も最も栄えている国と言っても過言ではないであろう。
だが実態として、その栄えの裏には闇がある。
帝国の豊かさの裏に挙げられるのは貧富の差だ。
もちろんラノールドが何もしないわけではないが、ラノールドがやろうとしている支援がそ貴族だったり商人だったりに邪魔される。
貧民の支援をできずにいたラノールドは歯がゆく思っていたらしい。
そのため、ラノールドはある人物たちを託すことを約束してくれた。
迫害の歴史を持っており貧しい人がたくさんいるとされる、亜人たちである。
亜人というのは、人とは少し違う見た目を持った人たちである。
ドワーフとかエルフとか獣人とか。
昔から忌むべき存在とされた歴史があり、亜人に対しての差別は禁じられているものの、迫害はなくなってないらしい。
亜人たちがけむたがれるのには理由がある。
得意不得意が人間よりはっきりしていて、適材適所に配置すれば大きな脅威になることだ。
どこの国も、わざわざ怖い存在を抱え込む必要はないのだろう。
そしてその中でも、この世界すべてから嫌われていた民族がいた。
陰の一族と呼ばれている者たちだ。
陰の一族にはある大きな特徴がある。
それが、本来の顔がわからないというものだ。
陰の一族は常に姿かたちを変えることができるからだ。
それを活かしてかつてはスパイなどをやっていたらしいが、ある時を境に迫害されるようになったらしい。
とりあいずそいつらを移動させてくれるらしい。
使い道はもちろん「情報収集」である。
いい人材が来てくることになったことをうれしく思いながら、私は出迎えの準備をしていた。
ー1時間後
約束通りにワープであらわれてくれた。
随分と粗末な服装であることに驚くのも一瞬。
声をかけようと近寄ると、
一斉に土下座してきた。
しかもよく見たらめちゃくちゃ震えてる。
これさ。私が悪者にみたいになってるじゃんマジやめてほしい。
一つ言いたいことがある。
「私、そんなに悪人に見えるかなぁ?」
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