13話
さてさて、一応これにてこの場所は入っても全く問題のない地域になり、一件落着だ。
しかし、まずは目下の問題として生活環境の改善だろう。
食生活、着るもの、住むところや衛生環境、全てが足りない。
マジでメチャクチャな場所だ。
これまで生き延びることができたのが不思議なくらいにはやばい。
こいつら、これだけ自然エネルギーが周囲にあるならなんとかしろ!とでも言ってやりたいが、それをいうとへこみそうなのでやめておいた。
まあ、別にそういうことは後ででいい。
住む場所を整えることにする。
ということで、我が家の使用人たちの力を借りることにする。
なぜここで使用人?と思うだろう。
答えは簡単。
我が家の使用人たちは、うちの家の家族が興味を示していない分野、
要するに、
母親は古代文献や古代魔法などの古代について、
父親は自然科学や生物学について、
妹が剣術やそれ以外の武道について、
私が魔法や、魔法と繋がる学問(ほぼ全ての学問)について以外のことを受け持っているからである。
つまり、ただ屋敷の管理をするだけではなく、自然科学の現地調査に行って現場を整えたり、剣術の試合をしたり、とにかくてんやわんやなのである。
しかし、そんな仕事に彼らも達成感があるのだろう。
やめたいと言ってくる人はいない。
もっとも、使用人たちは元々一癖も二癖も、なんなら三癖くらい兼ね備えてるんじゃないかっていう変人ばかりなので、この仕事を続けることができている、というのが正しいのかも知れないが。
そして今、この家に建築に興味を持っている人はいない。
もっと正確にいうと、魔法を使わない建築に興味がある人がいない。
ということで、誠に意外に感じるかも知れないが、建築に関しての技術と経験は、そこらの建築士よりはずっとあるやつばかりなのだ。
ちなみに、なぜ経験が豊富になっていくのかというと、私たちがいろいろ研究していたりしたときに、ちょっとやらかして屋敷を消し飛ばすことが多いから。
ということで、私たちは使用人たちに丸投げして今に至っている。
おそらく、あと数時間もあれば、立派で綺麗で清潔感の溢れた家が完成するだろう。
ついでに衛生環境もバッチリ。
ということで、次は食料問題についてだが、これはこの辺りの地質調査を父親にお願いしておいた。
父親は最初イヤイヤだったが、
「未知の植生が広がっているかも知れないよ」
と言いておくと、コローっとこちらになびきより、気合いれていたので、私の魔法の中でも割と頑張って発動させた守護結界を張っておいた。
ちなみに、守護結界を張ると魔物たちが近寄らなくなるため、魔物も研究しようとしている父親にとって、これは嫌だと思ったので秘密にしておいた。
そして、父親は一人、地質調査に乗り出したので残りの家族3人で、次に森の周囲の国について考える。
現状の選択肢としては、
こちらから人を送って国家として承認してもらう。
バレないように隠れ潜む。
どこかの国にこびを売って属国になっておく。
あとは、うーん、
一応、他国に侵略?
まあでも、侵略と属国化はなんか嫌だし、隠れるのもなんかだるいので、もう少ししたら私たちの存在を明らかにするがそれまではあえて騒ぎ立てないことにする。
そういえば、なんかいきなり婚約申し出てきた皇帝ってどうなったんだろう?
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