山のバス停
初めまして、天川裕司です。
ここではシリーズでやってます『夢時代』と『思記』の原稿を投稿して居ります。
また、YouTubeドラマ用に仕上げたシナリオ等も別枠で投稿して行きます。
どうぞよろしくお願い致します。
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
お暇な時にでもぜひどうぞ♬
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無課金でやっておりますので、これで精一杯…と言うところもあり、
お見苦しい点はすみません。 なので音声も無しです(BGMのみ)。
基本的に【ライトノベル感覚のイメージストーリー】です。
創造力・空想力・独創力を思いっきり働かせて見て頂けると嬉しいです(^^♪
出来れば心の声で聴いて頂けると幸いです♬
でもこの条件から出来るだけ面白く工夫してみようと思ってますので、
どうぞよろしくお願いします(^^♪
タイトル:山のバス停
登山していたら、途中で道に迷ってしまい、
運良くバス停を見つけた私は
そこからバスで帰ろうとした。
登山に来たこの山は
自宅からも比較的近かったので
ちょっと油断していたのもある。
していると、
女の子がいつの間にかそのバス停に居り、
私の方へ近寄ってきた。そして、
「ねぇお姉ちゃん、一緒にバス乗ろう一緒にバス乗ろう」
となんとなく切羽詰まった顔して言ってくる。
「え??ちょ、何?」
いきなりの事だったのでちょっと泡食った。
でもバスに乗るつもりだったので
とりあえずその子と一緒にバスを待った。
そして何秒後かに、
私と女の子の後ろの茂みの方から
ガザガザ…と音が聞こえ、
黒ずくめの身なりをした男が現れた。
そしてその男は
女の子の手を思いっきり引っ張り
女の子はなんとか連れて行かれまいと
泣き叫んだ。
私は途端に怖くなり、
女の子を見捨てて逃げてしまった。
逃げる時、バスが来たのを感じた。
全部背後での事だったので
何がどう起きていたのかよくわからない。
走って居ると車が前を通ったので、
私は手を挙げて初めてのヒッチハイク。
その運転手さんは良い人で、
すぐに停まって私を乗せてくれた。
そして一言。
「ああ、あのバス停なぁ。時々見える人が居るんだよ」
と言ってわざわざ引き返して
そのバス停の前まで来ると、
「あ、あれ?」
バス停は無かった。
あるのはガードレールと向こうの茂み。
「連れて行かれなくて良かったな」
運転手さんはそう言って、
あの場所で何が起きたのか少し話してくれた。
昔、1人の女の子がそこで拉致され
男にズタズタにされた事があったと言う。
当時はまだそこにバス停があり、
おそらくその子は1人そこでバスを待って居た。
でも人通りがあまりに少なく、
事件が起きた当時は誰の目に触れることなく
すべての事が終わってしまった。
それからあのバス停は撤去されたようで、
それから少し外れた
人通りが比較的ある場所に
改めてバス停が設置されたとのこと。
「あのバスにもし乗って居たら…」
「あの場所にもう少しとどまって居たら…」
そんな事も少し考えたが、
もう戻らなくなったその子の命が
あまりに不憫に思えてならなかった。
(※)これまでにアップしてきた作品の内から私的コレクションを再アップ!
お時間があるとき、気が向いたときにご覧ください^^
動画はこちら(^^♪
https://www.youtube.com/watch?v=iHsCzXN5EWY
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サクッと読める幻想小説です(^^♪
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