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現実世界❲恋愛❳ 短編もの

今度は諦めない

作者: 日浦海里

もう会うことはないと思っていた君

あれが最初で最後なのだと

そう思っていたけれど

今、目の前には君がいて

悲しげな瞳をして笑っている


ほんの少しの時の差で

僕は君に気持ちを伝えることが出来ずに

僕の気持を心に閉じ込め

ずっと過ごしてきたけれど


ほんの少しの時の差で

君と同じ街にいることが出来ずに

僕の気持は心の底で

眠らせることが出来たけど


会うはずなかった君が

今は僕の前にいて

笑っているはずの君が

今僕の前で泣いている


君のことが大切だから

君のことが大好きだから

君を好きと言った人と

君が好きと思った人と

君が共にいられるならば

それでいいと思ってた


けれどそれは間違ってたの?

どうして君は泣いてるの…


長い冬が終わりに近づき

春を迎えようとしていたあの日

君が僕と「会いたい」と言ったのは

それが本当の理由だったの?


夜が更けて 星が瞬き

行き場を失おうとしていたあの時

君が僕に「話していたい」と言ったのは

それが本当の理由だったの?


あの時僕は君への期待を

受け入れられずにいたけれど

今、君からの期待を僕は

拒みきれること出来そうにない


だから僕はこの手を取るよ

こんなに君が近くにいるから


傷つけるかもしれないけれど

それでも君を守るために

僕は君のこの手を取るよ

そして今度は離さないから

最後までお読みいただきありがとうございます

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― 新着の感想 ―
[一言]  連作なのですね。  するすると気持ちの内側に入ってくるのは、多分詩のほうなのだろうなと思うのですが。  お話としても読みたくなりました。  健気なこの子はこんな感じで……彼女は……と。…
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