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とととてん  作者: くる
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壊れた世界2-12

「ううぅう……」

 まずは手前にいる短い髪の方に狙いを定める。そしてあちらが戦闘態勢に入る前にサッと近づき、「はっ!」と思い切り片足を蹴とばした。

「うぐぅ……!」

 短い髪の半ゾンビが受け身も取れず上半身から派手に転ぶ。

 そのまま「うぐ……ぐ……;っ」とわずかに身もだえした後、動かなくなる。

 ――予想通りだ。

 半ゾンビは息絶えたわけではない。明らかにまだ生きてはいる。しばらくすれば普通に立ち上がりもするだろう。ただし、おそらくやつらは多かれ少なかれ痛みを感じている(・・・・・・・・)。……最初にここを通った際、長い髪の方が柵にぶつかった時にもしかしたらと思ったが、その直観は正しかったらしい。やつらは痛みを感じる。これがあるとないとでは大違いだ。

「燐、張田!」

「う、うん、お兄ちゃん!」

 急ぎ二人に声をかけ、階段を走り抜けるように促す。二人が、燐、張田の順にカン、カン、カン! と階段を駆け下り始め、そのタイミングに合わせて俺も今度は、すでにこちらに気づき「あがぁああ……!」と俺に向かって腕を伸ばしてきている長い髪の方に、照準を定めた。

 そしてあちらが襲ってくる前に先制して、こちらから体当たりをかました。

「っらあ!」

「お兄ちゃん!」

 燐が心配そうに声を上げるが、そちらには目もくれず、そのまま長い髪の半ゾンビを踊り場の角まで押して壁と自分の身体を使って挟み込む。

「うぐああ!」

 壁に打ち付けられたゾンビが叫び声をあげる。

 その隙に燐、張田と、順に俺の後ろを通り抜けていく。

 だが半ゾンビも「がああ! がああっ!」と当然のごとく抵抗してくる。その力は明らかに短い髪の半ゾンビより強い。……やはり、半ゾンビになった後の力も、元の身体能力がある程度影響を及ぼすらしい。

なんでもいいので、感想をもらえるとうれしいです

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