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とととてん  作者: くる
27/74

壊れた世界2-7

「えっ?」

 その声と同時、張田の右足がぐいっと後ろに引っ張られた。

「きゃあっ!」

 悲鳴と同時に張田はバランスを崩し、床に倒れる。その先には、小柄の男子生徒が這いつくばったまま、張田の右足を掴んでいた。

 ――両目を真っ赤に染めて。

「あぐあああぁ」

 半ゾンビが口を大きく開ける。

 その腕には誰かに噛まれたような傷跡がある。

「部長っ!!」

 燐が叫ぶ。

「きゃああああああ!」

 張田が悲鳴を上げながら必死に抵抗するも、床に倒れていることもあって中々半ゾンビの手は振りほどけない。

「くそっ!」

 俺が焦って張田に駆け寄り、「ああぁああ……!」と呻く半ゾンビを両手で引きはがそうとするが、それでも半ゾンビの手は張田を掴んで離さない。……見た目より力がある。

 その間にも、徐々に半ゾンビの口が張田の足首に迫り、張田が「ひっ……!」と恐怖に息をのむ。

「がああ!」

「嫌っ!」

 張田の足に噛みつこうとした半ゾンビの頭を、張田がもう片方の足でガッと思い切り蹴った。

 半ゾンビが少しひるむ。しかし「うがああぁ!」とまだその手は離さない。

 張田は半ば恐怖に狂って、何度も繰り返し半ゾンビに蹴りを入れながら、俺に向かって叫んだ。

「土禍くん、頭! 頭を踏みつぶせば、そいつの動きは止まる!!」

「頭か!」

 瞬間、張田の言葉に反応した俺が足を大きく振り上げた。

「土禍くん!!」

 そのままその足をぐっと踏み抜く――、

 踏み抜く、踏み抜こうとしたが……なぜか、足を止めてしまった。

「つ、土禍くん!?」

なんでもいいので、感想をもらえるとうれしいです

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