散り桜#3
【 3 謎 】
では、推理していこう。
2013年 夏 オーストラリア
2014年 秋 シンガポール
2015年 冬 デンマーク
2016年 夏 フィジー
2017年 秋 ドイツ
2018年 冬 ハイチ
奇妙な現象が起きた、年・季節・場所を並べると上のようになる。
大事なのは、起きた場所だ。
まずは、全部を英語に置き換えてみよう。
Australia
Singapore
Denmark
Fiji
Germany
Haiti
こうなる。
次に注目するのは、頭文字だ。並べてみると、、、
A、S、D、F、G、H となる。
この並びを見て、気付くことはあるか?
普段、パソコンをいじる人やスマートフォンの打ち方をローマ字にしている人なら気付くかもしれないな。
そう。A、S、D、F、G、Hはキーボードのある1列を左から並べたときの順番と同じなんだ。
ということは、次に続くのは『J』となる。
では、『J』を頭文字とする国名を挙げていく。
「Jamaica」「Japan(日本)」「Jersey(ジャージー島)」「Jordan(ヨルダン・ハシミテ王国)」だ。
ここから、どうして日本にしぼれたのかって?
それは、適当…だ。
とはいえ、日本以外の3ヶ国にも事件が起こる危険性があることを警察を通じて警告はしておいていた。
しかし、この現象に絡む「桜」という花が日本と強く結びつく花であるだけに、ここ日本で犯人は現象を起こすつもりではないのかと考察したんだ。
おじさんも、この僕の推理を聞いたときは驚いていたが、正直怪しげな面を見せていた。
まあ、そうなる気持ちもわかる。だって、僕はまだ中学生。デタラメを言ったりしてもおかしくない年だからね。