表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者パーティーの料理番  作者: ゴン太
8/44

第八話 魔術師の思惑

今回はノイリー視点です。



目を覚ますと目の前に大きな鍋をかき混ぜる大きなドラゴンの背中が見えました。確かエルメアとミノタウロスの群れの討伐に来て、土砂に巻き込まれて・・・。気がついたらこの状況でした。軽くパニックになった私は、隣で気持ち良さそうに眠っているエルメアを叩き起こして状況を説明しました。きっとあのドラゴンは私たちをおいしくいただくつもりです。わたしはおいしいものを食べるのは好きですが食べられるのはごめんです。何とか逃げなければ。


そう考えているとドラゴンがこちらを向きました。鋭い黄金の瞳がこちらに視線を向けます。その瞬間に死を悟りました。短い人生でした、もっとおいしいものをたくさん食べたかった…。私が最後の言葉を綴っているとドラゴンが食べ物の入った器を差し出してきました。まさかあの鍋のものでしょうか。とても良い匂いがしています。最後の晩餐にはいささか地味なようですがいただくことにしましょう。





なんですかこの料理は!!こんなにおいしいスープは食べたことがありません!!思わず4杯もお代わりをしてしまいました。こんなにおいしい料理を振る舞ってくれるなんてきっと良いドラゴンに違いありません。そうに決まっています。


名残惜しくもドラゴンの元から帰路に着きました。渡されたリュックの中に入っていたサンドウィッチも絶品でした。エルメアがまた会いに行くと言っていたので、その時は私もご同伴にあずかりましょう。あわよくばまたおいしいご飯をごちそうしていただければ良いのですが。





どうやら領主様の話によると最近魔物の行動がおかしいみたいです。クロが原因ではと思ったのですが、どうやらエルメアも同じ考えみたいです。そして私は素晴らしい考えを思いつきました。クロを仲間に迎え入れればいいのです。そうすれば毎日あのおいしいご飯が食べられます。


次はどんな料理を食べられるのでしょう、今から楽しみです。


クロの作ったサンドウィッチ

野菜と燻製肉が挟まれたもの。パンはふわふわで肉は程良い塩加減で、ピリ辛のソースがかかっておりノイリー曰く最高の一品。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ