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勇者パーティーの料理番  作者: ゴン太
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第十八話 ナポリタン

またぼちぼち再開していきます。


柔らかな春の陽が射し、暖かな風がほほをなでる季節、私たちは大きな湖の畔に来ていた。依頼されていた魔物の討伐依頼を早々に済まし、今は各々自由に過ごしている。そんな中、私は風呂敷から鍋と具材を取り出し料理に取りかかる。日も高く上り、昼飯の時間にはちょうどいいだろう。


まずは鍋に水を入れ火にかけ沸かしていく。沸かした鍋にパスタを入れ湯がいていき、その間に風呂敷から取り出したソーセージ、タマネギ、ピーマン、ニンニクを切り、熱したもう一つの鍋に油とニンニクを入れて炒めていく。ニンニクの香ばしい香りがしてきたところで、残りの具材を入れてさらに炒める。そこへ湯がいたパスタを入れ、仕上げに塩、コショウ、トマトソースで味付けを行い、ナポリタンの完成だ。


途中から私の肩に上り、見ていたケフォルに皆を呼んできてもらう。


「お昼ごはんですか!!」


そう言って真っ先に飛んできたのはやはりノイリーであった。相変わらず食べることに対して人一倍貪欲だ。皆揃ったところで食べ始める。


「いただきます!!」

「おいしい!!」

「こっちにもパンをくれ」


口々に騒ぎたてながら食事が進んでいく。ナポリタンはニンニクの風味がして、パスタにトマトの酸味と甘みが絡みつき、ソーセージの塩気がよく合っている。あっという間に昼食は終わりを迎えた。


食後にツツジがお茶を入れてくれ、一息つく。辺りを見渡すと食後のお茶を楽しむものや、食欲が満たされ眠気に襲われているもの、身ごもっているのかというほど膨らんだ腹をさすりながら満足そうにしているものなど様々であった。


「急いで帰る必要もないし、今日はここで休んで明日の朝に帰ろうか」


エルメアの言葉に皆賛同してまた各々くつろぎ始める。私の尻尾を抱きしめながら幸せそうに眠るケフォルをながめながら、私も暖かな日差しのなかでまどろみながら夕飯の献立を考えるのであった。


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