1話 召喚されてテンプレ
不定期になりますがよろしくお願いします
目を覚ましたら知らない石造りの天井ががあった。
「ここは…そうだ、俺は、いや俺たちはか…確か飛行機に乗ってて気づいたら、よくわからないところにいて、不時着したんだよな…」
「おっ、、目覚めた方がいるぞ!早急に王に連絡を」
そんな声が聞こえたのでそちらの方を見ると鉄でできているのか銀色に光る鎧を着た40歳ぐらいの男がいた。
「ここは、」
「ここは我が国デラスピア王国の城の中の一室だ。私の名はゴッデスだ、いきなりで悪いが何か覚えてることはあるか?」
俺はそう聞かれたのでこれまでに起きたことを話した。
「なるほど…あいわかった、すまぬがひとまずここにいてくれ、おい!そこの、この方に水を」
「はいさ!」
声をかけられた50後半ぐらいの女性がどこかえ、駆けていった。
「すまないな、少しここで待っていてくれ」
そういってゴッデスは起き出した他の奴らへと向かっていった。
それから少しして俺たちは謁見の間へと案内された
天井、壁には絵が彫られており、床は石のタイル真ん中に玉座へと続くレッドカーペット、左右にはゴッデスと同じように全身甲冑の人たちがいた、そして玉座には70半端ぐらいだろうか?白髪長髪で白髭を生やした方がいた。
「この度は大変すまないことをしてしまった。我々のせいで亡くなってしまった方もいるかと思う」
そういって王様らしき人は椅子から立ち上がり俺たちに頭を下げた、周りの騎士らしき人や文官らしき人たちは頭を下げた王様らしき人を見て慌てた
そりゃそうだ、一番偉い人が頭を下げたのだ、部下だったら慌てるのもわかる
そんなことを気に留めず王様は話し始めた
「我々が勇者召喚したことにより、貴方がたの乗っていた空飛ぶ箱さらこちらに呼んでしまい、何らかの影響で動かなくなってしまったようで、大惨事にしてしまいました。何とお詫びしたら良いか」
「王様、我々は大丈夫ですので頭を上げてください、そう何度も頭を下げられては我々も困ってしまいます。」
また頭を下がようとした王様だが、我がクラスの学級委員であり我が校、清正優愛学園の生徒会長である、勇崎 護が声をあげた。
「なんの事情で我々が呼ばれたかはわかりませんが、我々清正優愛学園の生徒は全員生存してますので構いません。亡くなられた方達は悔やむことですが、まず我々が生きている事に神に感謝しています」
「そうですか、わかりました。前部分と言えばいいのでしょうか?そちらの方は言いにくいですが生存者は皆無でした。亡くなられた方々は我々が責任を持って埋葬します。」
そう言ってまた王様は頭を下げた、今度は周りの人達も謝罪のつもりか皆一同に頭を下げた。数秒後、頭を上げた王様から事情を説明された
王様曰く、この世界アースセイビアでは今、魔族と戦争中であり、各地に魔王と名乗る魔族の王がいてそれらに責められてるとのこと、被害は増大の一歩で人間国アストレウスはヤバイ状態らしい、人々は傷つき、兵は疲弊しやむなく奴隷を使って何とか耐えているらしい。それで勇者召喚をして助けて欲しいとのこと、召喚された勇者は並外れ力があるだそうだ。
てか奴隷を使ってって、鬼畜だろ。
「なるほど、それでこちらでも小説などで有名な勇者召喚というものをしたということですね」
「そうなります…都合のいいことを言っていますが、どうか我々を救ってください」
んでまた王様は頭を下げた
「剣崎外部顧問どうしましょうか?」
護は剣崎 劔こと俺に相談してきた、外部顧問というのはちょっとした理由で俺は清正優愛学園の指導者として招かれていた存在だ。
まぁ職を失ってニート生活してたら清正優愛学園のお偉いさんに君の力を貸してくれと言われ、職につけるならと思い外部顧問を受け持った。因みにまだ25歳だ。特徴を言えばボサボサの髪、目にかかるぐらい長い前髪に、襟足が首を隠れるぐらい長い、目はちょっとつり目のザ、ニートってかんじだ。175センチ、灰色に近い黒髪、黒目
因みに勇崎 護は9:1に分けた右流しのショート髪に目は少しつり目、黒縁メガネをかけたやつだ、身長180ちょいぐらいのイケメンだ。茶髪黒目
課外研修の帰りの異世界召喚、生きてる大人、先生達は俺以外いない
「そうだな、はぁ〜、お前達がやりたいようにやれ。でも後悔するなよ、戦争ってことは、戦うということ、死を覚悟できない奴はやめとけ」
俺は頭を掻きながら護に言った
「相変わらずですね、劔兄さん。」
「お前らの人生だからな」
俺と劔は昔からの知り合いだ、ガキの頃からこいつと遊んでた中だ
「ちっ、適当な」「何であんな奴に相談する必要があるんだよ」「偉そうにして、護君と知り合いだからって」「あいつしか生きてないからって」「調子に乗りやがって」
周りの生徒からは嫌味な目で睨まれた。
まぁこんな格好でダラダラ生徒の取り締まりしてるだけの奴に言われたかはないわな…因みにこんなのだから生徒からは嫌われている、悪質な嫌がらせを毎回受けている、大人なのにな、笑っちまうぜ。
「みんな、大人の意見は大切だ、剣崎外部顧問は俺たちより長く生きている、経験の差って奴だよ。ということで皆んな別れてくれ強制はしない、やるって奴は右に無理だと思う奴は左に別れてくれ」
まぁ味方は護だけだけどな。
護が言った一言で黙った生徒達は左右に分かれ始めた
「皆なそれでいいんだな」
「あったりまえだ!」「救える力があるのなら!」「我が校の校訓は清く」「正しく」「優しく」「愛を」
「「「「が、モットーだからな!!!」」」」」」」
護の確認に生徒達は意気揚々に賛成した
「ということなので、王様、我々清正優愛学園生徒35名はこの国、アストレウスを救うためあなた方に力を貸します!なので先ずは、我々を鍛えてください」
「おお、なんと優しい方達なのだ、感謝します!では、ゴッデス!」
「はっ!」
護の言葉に王様、因みに王の名はオーデストだそうだ。が、感動し涙を流しながら頭を下げ近くにいた騎士、俺らの看病をしてくれていたゴッデスさんに声をかけた
「ゴッデスには勇者方を鍛えてもらう、今日は休んでもらい明日はスキルを確かめ勇者様方にあった訓練をさせてくれ」
「はっ!このゴッデス勇者様方を強くしてみせます!」
ゴッデスは王様に心臓辺りに握りこぶしを作って当て頭を下げた。これが敬意を表し上の方にやるお辞儀だそうだ。
「では勇者様方、今日はゆっくりお休みくだされ。すまないが1人一部屋とはいかな、元いた場所を使ってください。」
王は一礼して去っていった。しかし俺は見逃さなかった頭を下げた王が笑みを浮かべていたことを
やな予感しかしないんだが、仕方ない。少し調べるか
俺たちは王が去っていった後元の部屋に案内され、意気揚々にはしゃいでいる生徒達を置いて俺はリビングへと出た
「劔兄さん」
「ん?」
俺がリビングへと出てタバコを吸っていると護がやってきた
「どうした?」
「本当に良かったのかな、下手したら皆な死んでしまうというのに」
「まぁ自分達で決めたことだからいいんじゃないか?」
「でも!」
「お前は相変わらず心配症だな、まぁ何か裏があるのは確かっぽいがな、まぁそこら辺は俺が調べとくよ、お前らは死なないように力をつけとけ」
「わかったよ。よろしく劔兄さん」
そういって護は去っていったが…あぁ〜こりゃ俺殺されるパターンかな。
護が戻るとき、あいつの顔は危ない笑顔であった。
「はぁ〜、こりゃ参ったな」
あいつのあの顔は必ず考えていた事を実行する、あっちの世界では犯罪に手を触れない程度だったがこっちの世界は法というものがほとんど無いに等しく思える。
だから、あいつが去っていった時のあの顔は俺に対しての顔で、俺に敵意を向けた時の顔であって、なんらしかの方法で俺は亡き者にされる。考えすぎだと思われるがあいつは、護はやらかしかねないからな…俺も早いうちに強くなって対処できるようにしないとな……
しっかし、あいつら元の世界に帰れるか聞かなくて良かったのか?あいつらの考えることなんて俺はわからんからな…まぁいいか。
俺はタバコの火を消しながら今後のことについて考えた。
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